エクス・アン・プロヴァンス(Aix-en-Provence)

観光最終日はサント・ヴィクトワール山のハイキングとエクス・アン・プロヴァンスの街歩きですが、私は23日に怪我をしたこともあって病院に行くこととなり参加せず、午後にエクス・アン・プロヴァンスを歩くこととしました。
 
     
  サント・ヴィクトワール山(Montagne Sainte-Victoire)ハイキング
Sさんが撮影した写真を掲載します。
サント・ヴィクトワール山は、エクス・アン・プロヴァンスの東にある標高1000mほどの山で、エクス・アン・プロヴァンスにアトリエのあったセザンヌの家から望むことができたそうで、彼は何枚もの絵を残しています。
 
      
   
     
   
     
  エクス・アン・プロヴァンス

画家のポール・セザンヌの出身地でもあるエクス・アン・プロヴァンスは、プロヴァンス地方の古都で、紀元前からの歴史がある所です。町の名はラテン語のアクアから転じたエクスが示す通り、街のいたるところで湧水が湧き出していて、大小の噴水を見ることができ、その数は100以上にも上るとのことです。
 
     
 
 



セザンヌに関するゆかりの地が街中に15か所もあるとのことで、写真のようにセザンヌ(Cézanne)のCの文字が施されたブロンズ製のタイルが埋め込まれています。これを辿ってゆけば、そのゆかり地を訪れることができます。
      
 
La Tourreluque(左)と市壁(右)
直訳すると「物見の塔」という名のこの塔は、街の周りに14世紀に設けられた市壁の一部で唯一残されている塔です。
 
     
 
 
サン・ソヴール大聖堂(La cathédrale Saint-Sauveur)
ローマ時代の遺跡があったところに、5世紀から17世紀という長い年月をかけた建てられたこの大聖堂は、様々な建築様式が取り入れられているエクス・アン・プロヴァンスを代表する建造物です。この大聖堂では1906年に67歳で亡くなったセザンヌの葬儀が執り行われました。訪れたときはあいにくとミサの最中。少し写真を撮っただけで退散です。
 
     
 
 



ペーレスクの胸像
サン・ソヴール大聖堂前にある胸像で、正式な名前はニコラ=クロード・ファブリ・ド・ペーレスク(Nicolas-Claude Fabri de Peiresc)といい、16世紀の天文学者で、オリオン大星雲を発見した人です。
      
 
市庁舎(Hotel de Ville d'Aix-en-Provence)
17世紀の半ばに建てられた市庁舎はオテル・ド・ヴィル広場に面しており、付属して設けられている時計塔(Tour de l'Horloge)には天文時計が設けられています。
 
     
   
  図書館(Library Halle aux Grains)
18世紀の半ばにに穀物倉庫として建てられたもので、現在は図書館となっています。
 
     
   
  ロトンドの噴水(Rotonde fountain)
数ある噴水の中でいちばん大きいのがこのロトンドの噴水です。ミラボー通りにあって19世紀の半ばに設けられたものです。下の写真は前夜に撮影したものです。
 
   
     
 
 
噴水の多い街ですので、ご覧のように苔むした噴水やイノシシの噴水も見かけられます。
左の噴水は1691年に設けられたもので、エヌ・カノン(fontaine des Neuf-Canons)と名付けられており、街の歴史的記念碑となっているようです。
 
     
 
 



壁にCICとロゴのある建物はフランスのCrédit Industriel et Commercialという銀行・保険グループの会社が入っていますが、、二階の窓の上には薄くかすれた文字が見えます。
Chapellerie du Cours Mirabeau と書かれており、ミラボー通りの帽子屋とあります。
この帽子屋はセザンヌの父親が営んでいたものです。
      
 



ルネ王の噴水(La fontaine de Roi René )
ルネ王は、中世フランスの王族で、ルネ・ダンジュー(René d'Anjou)といい、ナポリ王として在位したこともあり、レナート1世、ルネ1世、善良王ルネなどとも呼ばれている人です。
 
           
 
 



レ・ドゥ・ギャルソン(Les Deux Garcons)
ミラボー通りに面し、1792年に創業したという歴史のある老舗カフェは、セザンヌをはじめ、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)、ジャン・コクトー(Jean Cocteau)、小説家のエミール・ゾラ(Émile Zola)、イギリス出身の作家ピーター・メイル(Peter Mayle)など多くの芸術家や小説家が足繁く通った店として伝えられいます。当時もこのオープンカフェで語り合ったのでしょうか。
     
 
セザンヌが生まれた家
右の写真の壁の上部には、1839年1月19日に、画家ポール・セザンヌがこの家で生まれたと刻まれています。
       
 



サン・ジャン・ドゥ・マルトゥ教会(Saint-Jean de Malte)
13世紀の後半にゴシック様式で創建されたカトリック教会で、1897年に亡くなったセザ ンヌの母アンヌ=エリザベート・オーベールの葬儀が執り行われたところです。
 
     
   
  グラネ美術館(Musée Granet)
1838年に創館された美術館で、サン・ジャン・ドゥ・マルトゥ教会の隣にあり、セザンヌがデッサンを学んだところで、ルネサンス期の絵画をはじめ、ルノワール、モネ、ゴッホ、ピカソなど多くの作品が展示されています。
 
     
 
 
セザンヌのアトリエ
訪れたときは午後5時を過ぎており、扉が閉まっていましたが、街の中心部から離れたところにあって遠くにサント・ヴィクトワール山が見える丘のところに建てられていて、晩年自宅からこのアトリエに通って創作活動を行っていました。
アトリエ近くの道路沿いにはアトリエを撮影した古い写真が掲げられています。
 
     
     
     
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