コシツェ(Košice)
 
ロジュニャバから約1時間でスロバキア第2の都市コシツェに到着です。  コシツェはスロバキアの東部地方にあって人口約25万人、ハンガリー、ポーランド、そしてウクライナとも近く、交易路の要衝に位置したため、中世より商工業が発展した町です。
東スロバキア博物館のそばでバスを降り、町の中心部に向かって観光スタートです。
 
  
 
   
  フラヴナー通り(Hlavná ulica)
旧市街の中心に至る道で、道の中央にはトラムの線路がありますが、現在は使用していないみたいです。
右側の壁面に花が飾られているのはスロバキアの憲法裁判所、なぜか最上部には人の顔が・・・
 
 
     
  フラヴナー通りを少し進むと道の中央に水路が。どうやら昔は川があったみたいです。  
   
  アンドラーシ宮殿(Andrášiho palác)
18世紀にネオ・バロック様式で建てられた宮殿で、19世紀初頭にスティーブン・アンドラーシ家のものとなり、19世紀末に一度取り壊されて現在の姿となったもので、ハンガリーの総理大臣となったアンドラーシ・ジュラ伯爵がここで生まれています。
 
     
 
イマキュラータの像(Súsošie Immaculata)
フラヴナー通りをさらに進むとコシツェの中心となっているフラヴネー広場(Hlavné námestie)となります。広場の中央には、ペスト終焉を記念してバロック風で建てられ、イマキュラータの像と名付けられた石像があります。イマキュラータとは「無原罪のマリア」との意味のようで、像の最上部はマリア像が、その下には何体もの天使が刻まれています。
  
 
 
     
  神学校教会(Seminárny kostol)
フランシスコ教会(Františkánsky kostol)とも呼ばれるこの教会は、フランシスコ会の修道院として14世紀末ににバロック様式で建てられた教会で、15世紀に発生した町の火災により焼失し、一時は軍の武器倉庫として用いられていましたが、18世紀になって再建されたものです。
    聖三位一体教会(Premonštrátny kostol)
17世紀末に建てられたイエズス会の教会
 
        
  国立劇場
フラヴネー広場にある劇場で、16世紀に建てられた古い町役場の跡に、1788年に最初の劇場が建設されており、現在の建物は1899年にネオ・バロック様式で建てられたもので、国立劇場は、オペラ、バレー、演劇を中心に上演されています。
 
     
  観光案内所
1780年に、後期バロック様式で建てられた旧市庁舎の建物で、正面入り口の最上部にはコシツェの町の紋章があります。現在は、1階が観光案内所として用いられており、上階にはコンサートホールや映画館があります。
 
     
  歌う噴水(Spievajúca fontána)
広場の中央にあるこの噴水、その名の通り流れ出る楽曲に合わせて噴水が踊ります。
 
        
  ウルバン塔(Urbanova veža)
ウルバノヴァの塔とも呼ばれるこの塔は、聖エリザベス大聖堂の前にあって、高さが45mあるこの塔は、大聖堂の鐘楼として建てられたものとのことですが、1階にポルティコが設けられているちょと変わった鐘楼です。
塔の横には大きな鐘が置かれていますが、鐘楼にあった鐘で、火事の際に下に落ちて壊れたとのことで、上の吊り下げる部分は無く、あちこちに接合した跡が見受けられます。
 
 
     
聖アルジュベタ大聖堂(Dóm svätej Alžbety)
聖エリザベス大聖堂とも呼ばれ、高さ約59mの鐘楼を持ち、ゴシック様式で建てられたこの大聖堂は、スロバキア国内で最大の教会で、14世紀後半の1378年に建設が開始され1506年に完成したもので、屋根瓦の模様が特徴的です。
主祭壇には、コシツェの守護聖人である聖アルジュベタの生涯が描かれた絵画があります(下左)。又、身廊には、オーストリア皇帝フランツⅠ世を描いた大きな絵が掲げられています。(下右)
   
 
   
   
   
聖ミカエル教会(Kaplnka svätého Michala)
聖ミハエル礼拝堂とも呼ばれるこの教会は、聖アルジュベタ大聖堂のそばに建てられており、14世紀の後半に建てられたもので、コシツェで2番目に古い教会です。
   
 
     
  ホテルスラヴィア(Hotel a kaviareň Slávia)
国立劇場の向かいにあるホテルですが、1900年にアールヌーボー様式で建てられたものですが、国の文化財に指定されており、正面上部には何とも大胆なフレスコ画があります。
 
 
       
   
フラヴナー通りの風景  
     
 
 
 
東スロバキア博物館(Východoslovenské múzeum)
本館の中に入ることに。係員に案内されて50cm以上はあろうかという分厚い扉が続いた奥の部屋に入ると、一体何枚あるんだろうというくらいの数の中世に造られたという金貨が収蔵されています。1935年に偶然発見されたということですが、少し分けてもらいたいくらい、なんて・・・・
 
   
   
博物館の裏にに回ると木造教会のレプリカが設置されています。ウィキペディアで調べると、どうやらボドルジャルの聖ニコラオス教会のレプリカのようです。   本館と通りを隔てた東側には博物館の分館があります。こちらは自然史関係の博物館となっています。  
   
 
 
   
観光を終えたコシツェのホテルに着いたのは午後6時、明日はカルパチア山地の観光です。   
   
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