千の窓を持つ街ベラート
 
アルバニアの中南部にある町ベラート(ベラトとも)はオスム川の谷あいに発展した町で、ビザンツ帝国、ブルガリア帝国、セルビア王国などの支配を経て、15世紀半ばよりオスマン帝国の支配下におかれていましたが、20世紀の初めにアルバニア公国が独立によりアルバニア領となりました。
町のあるジロカステトラ山には3世紀に築かれたという城壁が残り、6世紀から12世紀にかけて造られたベラート城(ジロカトストラ城)の城塞があります。城塞の中には教会や民家が建ち並んでおり、城壁の南側からはベラートの町並みが見渡すことができます。ここベラートは「ジロカストラの博物館都市」として2005年にユネスコの世界遺産に登録され、2008年には「ベラートとジロカストラの歴史地区」として拡大登録されました。
 
ティラナで泊まったホテルはティラナの町中から離れたティラナ・リラ空港の近く、夜景も朝の散歩も写真を撮るところはありません。ホテルのそばのロータリーにはマザー・テレサの銅像がぽつんと置かれています。   
  
ティラナを朝8時に出発して2時間近く、バスの中から外を見ていると、片側1車線の道路なのにスピード制限が80kmの表示。
舗装状態もあまりよくなさそうで路肩も砂利敷き、おまけに歩道も整備されていなくて自動車のわきを自転車が走っています。
日本の道路、田舎の結構いい道でも50kmがいいとこですよね。
  
 
     
10時少し前ベラートの町並みが見えてきました。朝は晴れていたのに雲が出始めています。雨が降らなければいいんですけど…
 
     
     
  駐車場でバスを降りて城内へ
急な石灰岩で造られた石畳の道を上ってゆきます。気を付けないと滑りそうです。城の中に民家があるので車が上ってゆきますが、雨が降ったらスリップして上れないのでは。
 
 
   門を潜り抜けるとさらに門があり、そして3つ目の門をくぐってようやく城塞の中に   
 
     
     
     
   
しばらく歩くと左側は民家、右側は城壁となり城壁の向こうにオスム川が見えてきました。手前にはベラートの町並みも見えます。  
    
     道沿いの民家には葡萄棚があり、すでに色づいていました。   
 
     
  川の向こうの山肌を黒っぽい雲が多いはじめました。こちらに向かってくれば雨になそうです。  
     
  聖マリア・ブラヘルナ教会とコンスタンティヌス帝の石像
一見普通の家のように見えますがどうやらこれは裏側のようで、もとは5、6世紀に建てられた修道院のところに13~14世紀に建てたようで、内部には16世紀に描かれたという壁画が残されているようです。
 
     
   
石段の上には聖三位一体教会があり、その奥の石垣が内城の城壁です。聖三位一体教会も内部はかなり崩れているようで閉ざされています。 (残念ながら曇り空でいい色が出ません)  
     
   
内城の石垣を通り抜けるとに入るとさらに高いところに城塞、日本のお城でいえばこれが本丸でしょうか。でもアンナ建てられていてちょっと興ざめします。  
   
 
前方に塔が見えてきました。
オスマントルコ時代に建てられた「赤いモスク(Red Mosque)」の赤い煉瓦で造られたミナレットです。
モスクの建物は残っておらずミナレットだけがポツンと建っています。
 
 
     
  崩れかけた一見民家のように見える建物、聖ジョージ教会(Kisha e Shën Gjergjit)です。
反対側の壁には十字架があってこれを見て教会とわかるくらいの建物てず。
 
     
  教会を過ぎると光は下り坂ベラートの町が見えます。
城の南端の展望台にくると150mほど下にオスム川とベラートの町並みが見えます。絶景写真のポイントです。
 
 
 
     
  対岸のゴリツァ地区です。
煉瓦屋根に白い壁そして「千の窓を持つ町」と呼ばれるだけあっていくつもの窓が見えます。晴れていればもっときれいな色になるのに・・・・
 
 
  こちらはマンガレム地区です。
雨雲が町を覆いはじめこの写真を撮ってすぐに大粒の雨が落ちてきました。土砂降りの雨で傘をさしていてもズボンの膝から下は濡れだし、靴も水が染み込んできました。
 
   
城から町中へ降りてきて昼食のためオスム川に架かる歩行者専用の橋を渡ります。この橋も石灰岩が敷かれているので、雨で滑りやすくなっています。
雨が小降りになり、空が少し明るくなってきました。このまま止んでくれればいいのですけど…
     
 
    
   歩道橋から見るゴリツァ地区
家々の窓は同じような形をしています。
  
 
     
  ゴリツァ地区から見るマンガレム地区  
     
ベラートの観光を終えて午後2時少し前今日の宿のあるマケドニアのオフリドに出発です。  
     
   
マケドニアとの国境に近いコルチャでトイレ休憩、道路の反対側にはいくつものトーチカが残されています。
トイレ休憩後午後5時半国境到着、約30分でマケドニアに入国です。
 
   
 
 
         
   
午後6時半オフリドのホテルに到着、レストランでの夕食では生演奏と民族舞踊のサービス  
        
        
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