カスティーリャ地方のウィンドファーム
サンティリャーナ・デルマルを出発して約2時間そろそろブルゴスが近づいてきたなと思いつついると車窓に風力発電のプロペラが見えてきました。ものすごい数の風力発電のプロペラです。
宗谷岬でもウィンドファームを見ましたが比較にならない数の風車です。
インターネットで調べてみるとカスティーリャ・レオン州での風力発電の割合は全供給量の20%以上になっているとのこと。
  
 
 
ブルゴス

アルランソン川沿いの丘陵地帯にあるブルゴスはバスク地方とカスティーリャ地方を結ぶ交通の要所で、古くよりケルト人の集落がありました。9世紀の終わりごろにはアストゥリアス王国によって城塞都市が建設され、イスラム勢力から国土を奪還する再征服運動(レコンキスタ)における重要な軍事基地となっており、レコンキスタで活躍したスペインの英雄エル・シッドの出身地でもあります。チャールストン・へストンとソフィア・ローレンが主演した映画「エル・シド」をご覧になった方もいらっしゃるのでは。
又、ブルゴスはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の途上にある町ですので巡礼途中の人をよく見かけます。旧市街にあるブルゴス大聖堂は1984年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
     
サンタ・マリア門
 
旧市街への入口となる門で14世紀に設けられた城門(当時は12箇所設けられていました。)のうちのひとつです。門はカルロス5世の時代の16世紀に改築されて6人の英雄像が設けられ現在の姿となっており、上段にマリア像と天使像、中段には中央にカルロス5世、右にエル・シッド、左にフェルナン・ゴンサレス(カスティーリャの伯爵)があります。
 
 
   
   
ブルゴス大聖堂
 
サンタ・マリア・デ・ブルゴス大聖堂とも呼ばれるこの大聖堂、1221年にロマネスク様式の大聖堂があったこの地にカスティーリャ王フェルナンデス3世の命により建設が開始され完成したのは340以上経た1567年ということで巨大なゴシック様式の教会となっています。内部には英雄エル・シッド(正式の名前はロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール)とその妻ドーニャ・ヒメーナの墓があります。
この大聖堂は1984年にユネスコの世界文化遺産に「ブルゴス大聖堂」として登録されています。

とにかく大きいです。私のカメラは24mmの広角レンズをつけていますがそれでも全景が撮れません。レンズを魚眼レンズに換えて撮影したのが下左の写真です。(下右は西側正面)
 
   
 
 
     
東側から見る大聖堂
大聖堂の横の道にはサンティアゴ・デ・コンポステーラへの道しるべとなる帆立貝と色分けされた石があります
右の写真で中央の色の変わっている部分が道しるべとなっているいます。
 
 
   
サルメンタル門のファサード
ファサードにはキリストや12人の使徒達像、下段にはドアを別けるようにマウリシオ司教が彫られていますが、これらの像その昔は色が塗られていたとか(右の写真は現地ガイドさんが見せてくれた写真)
 
   
パイプオルガン
パイプオルガンのラッパはたてについているのが普通ですが、スペインの場合は横に突き出ているラッパもつけられています。
 
   

16世紀に造られたという黄金の階段

中央祭壇衝立
 
   
エル・シッド(正式の名前はロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール)とその妻ドーニャ・ヒメーナの墓  
   

ジャンピエトリーノ(本名ジョヴァンニ・ピエトロ・リッツォーリ)作のマグダラのマリア

ドームの星形天井
 
   
パパモスカス(「うすのろ」又は「おばかさん」)と呼ばれる機械仕掛けの時計
口をあけて鐘を鳴らしますが、ちょうど3時の鐘のときでしたけど拍子抜けするような音でした。
 
   
 
ステンドグラスがはめ込まれた回廊(上左)と回廊から見る中庭(上右)  
   
大聖堂前の巡礼者の像
巡礼のシンボル帆立貝の貝殻を首から提げていますがどう見ても裸の像に見えます。
サンタンデール通りにあるエル・シッドの騎馬像  
   
マヨール広場
正面奥の旗のある建物はブルゴスの市庁舎で、右端にカルロス3世の像が見えます。
 
   
カサ・デル・コルドン
 
マヨール広場から少し東に歩いたところにリベルター広場に面して建つコルドンの館、壁には2回目の航海から帰還したコロンブスが1497年4月23日にフィリップ両王に謁見したと刻まれています。
 
   
 
   
ツアーでの観光を終えてホテルにチェックインしたのが午後5時、夕食は午後8時とのことでSさんと二人でブルゴス城まで出かけて見ました。地図を便りに大聖堂の裏の道を。お城は丘の上にあるので階段を上ってゆきと途中に展望台があり、ブルゴスの街が一望できる絶景ポイントとなっていました。  
    
 
   
サン・エステバン教会(左)とブルゴス大聖堂の尖塔(中央)  
   
ブルゴス城の城壁
急な坂を息を切らしながら歩くこと約10分、城の入り口に着きましたがあいにくとゲートは閉まっており、入城は午後5時まででした。
 
   
フェルナン・ゴンザレス門
展望台で写真を撮っていたら真下にコウノトリの巣がある古い門を発見。下に下りて見ることに。
フェルナン・ゴンザレス通り(ブルゴス大聖堂裏のサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路を西に歩いたところ)にあるこの門は16世紀後半に造られた城門のひとつです。
 
    
 
   
 
フェルナン・ゴンザレス門のすぐそばの家の屋根にもつがいでいる所を発見。待つことしばし飛び立つところの撮影に成功。  
   
夕食後今度は一人でサンタ・マリア門とブルゴス大聖堂の夜警を撮りに。サンタ・マリア門はライトァップできれいでしたが、ブルゴス大聖堂は下側だけ照明がついて上部は何時まで待っても照明がつかずあきらめてホテルに。  
   
 
   

マロニエ
 
   
        
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