カッパドキア地方観光(「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」として1985年に世界文化遺産に登録)
 
前日夕方7時ごろにカッパドキア地方(カッパドキアは地名ではなく、トルコ中央部の中央アナトリアの高原地帯で東西南北50kmにわたる景勝地をさすとのこと)のネヴシェヒルのホテルに到着、2連泊で観光のスタートとなります。
この地域の歴史は、紀元前8000年頃に人が住み始めたのが始まりで、ペルシャ人、ローマ人、ゴート族等の侵略の歴史のあとに美斬新帝国の属領となったのが4世紀ごろ、この頃にキリスト教徒たちが岩山に穴を掘って住み始めたとされています。この地域の地層は、凝灰岩と溶岩層からなっており、長年の雨風の浸食でこのような不思議な形の岩々ができあがったようです。
   

ホテルの部屋から見た日の出です

       ホテルの部屋からの眺めです
ウチヒサールの要塞
ホテルを出てまず最初に目にするのがこの景色です。
ウチヒサールとはトルコ語で「3つの要塞」との意味であり、この岩山はその形から「城砦(カレ)」と呼ばれているそうです。要塞の前に広がるのオルタヒサールの街並みです。
絨毯工場の織り子さんたち
絨毯工場の裏で見つけた花
同行者に聞いたら、「ポピーに似ているけど?ちょっと違うようだし・・・」結局判らずじまい。
鳩の谷
カッパドキア地方はワインの産地として知られているが、土地がやせているため鳩を飼い、その糞を集めて肥料にしているとか。写真では判りにくいですが、無数の小さな穴がありここに鳩が住んでいるそうです。
ウチヒサールの街並み
「尖った岩」という意味の一枚岩の城塞が中心になった街で、この上からの展望は絶景とのことですが、時間の都合で登れませんでした。この岩の表面には数多くの穴が開いており、鳩の家として用いられているそうです。
ギョレメの街並み
ちょっと見難いですが周囲を奇岩に取り囲まれたギョレメの街が中央にあります。
ギョレメの野外博物館
カッパドキア地方は4世紀頃から多くのギリシャ人たちが生活していたが、その中心となったのがこのギョレメとのこと。イスラム教徒からの迫害を逃れるため10世紀頃には400以上の教会がこの洞穴にあったとされており、現在はこの地域を野外博物館としてその内部を公開しています。
アヴァノスの街並み
トルコ最長の川であるクズ川上流域にある村で、紀元前4世紀から紀元1世紀頃のものと思われる大理石でできた石棺が出土したそうです。またこの村では紀元前のヒッタイト時代から川の土を使った陶器が有名で、現在でも多くの工房があり観光客に人気があるとのことです。
パシャパーのきのこの岩
カッパドキア地方観光で一番のハイライトとなるのが、このきのこの岩です。その形は煙突にも似ており、中に妖精が住んでいると言い伝えられることから「妖精の煙突」ともいわれています。上と下の岩の成分が違うことから数万年をかけてこのような形になったようです。
カイマクルの地下都市
キリスト教徒が迫害から逃れるために造ったといわれる地下都市は、カッパドキア地方で300以上あったといわれ、このカイマクルの地下都市は3000人が住めたという最大規模のものであり、住居、台所、食料庫や教会等に分かれています。右の石は敵が攻めてきたときに用いる扉用の石です。
ネヴシェヒルの街並み
カッパドキア地方最大の街で、観光の拠点となるホテルの多い町です。丘の上で旗がひるがえっているのは、セルジュク・トルコ時代に造られた城塞です。
カッパドキアの夕暮れ
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