古代都市ダマスカス
 
今日は観光最終日、シリアの首都であるダマスカスの旧市街の観光です。ダマスカスは地中海、メソポタミアそしてエジプトを結ぶ交通の要所として紀元前3,000年前頃から栄えた中東地域でも最古の都市です。旧市街は1世紀ころに城壁で囲まれていたようですが、現在ある城壁や城塞はアラブ人が十字軍やモンゴルの攻撃に対応するため造ったものだそうです。この旧市街は、1979年に「古代都市ダマスカス」としてユネスコの世界遺産に登録されています。
 
  ダマスカスの旧市街
斜面に見える街並みがダマスカスの旧市街です。
 
 
国立博物館
最初に見学したのがこの博物館、ホテルから10分くらいのところにありました。フランスが統治していた1919年に建設された博物館ですが、当初は旧市街にあったものを移築したとのことで、内部にはウマイヤ朝時代(7世紀から8世紀)の出土品が展示されていますが、内部は撮影禁止となっていました。
 
    
博物館の正面
正面入口の両側にある門柱は、カスル・アルヒーラ(「カスル・アル・ハイル・アル・ガルビ」とも呼ばれています。)の門柱といって、シリア砂漠にウマイヤ朝時代にあったお城の城門を移設したとのこと。このほか博物館の庭には古代の出土品が多く展示されています。
 
 
ハマーの水車のレプリカ
ホムスの北にあるハマーという街は農業が盛んで、オロンテス川沿いの肥沃な土地を利用してピスタチオやジャガイモを多く生産しているようですが、この川の水を利用するため多くの水車が利用されているとのことで、最大のものはなんと直径が20mもあるそうです。
 
 
ヒジャーズ駅
オスマン帝国が、ダマスカスのこの駅からサウジアラビアのメディナまで1,300kmをイスラムの信者のメッカ巡礼者たちのために建設したもので、1908年に完成したそうですが、その後の第一次世界大戦で破壊され廃線のままとなり、駅だけが残っているようで内部は現在展示室として使われているとのことです。もう少し撮りたかったのですが駐車場がなく、バスは路上駐車なのでわずか数分で出発なりました。
 
 
シタデル(城塞)
サラディーンが再建したといわれる城塞です。時間の都合で内部の見学は省略されました。
 
サラディーンの騎馬像
十字軍からエレサレムを奪回したイスラムの君主で、この像は城壁のそばにあります。
 
 
スーク
さすが古代都市ダマスカス、スークの入口にはローマ都市遺跡の門と城壁の一部が残っています。金曜日は一般のお店は休日とのことで、露天商や一部のお店が開けているだけでしたが、全部のお店が開いたら混雑はもっとすごくなるのではないでしょうか。
 
    
ウマイヤド・モスク
旧市街の中にあるこのモスク、8世紀にウマイヤド王朝によって建てられ現在まで残っている世界最古のモスクとのことで、中庭の壁には当時のモザイクがそのまま残っています。男性は帽子を取らなければならず、女性は長めのスカーフを借用して体に巻きつけ、全員靴を脱いで入ります。中庭の床は大理石でピカピカですが、なぜかところどころ濡れいてるところがあるので気をつけないと靴下がびしょぬれになります。
 
        

中庭
 
        
    
モザイク模様
中庭の壁にはモザイク模様が施されていますが、一部は剥がれ落ちたり、色が飛んでしまったりしているのがちょっと残念です。
 
     
  宝のドーム
 
       
   
礼拝堂
右の写真のステンドグラスはキリスト教の聖堂として使用されていたときの名残とか  
 
         
  ミナレット
城壁を利用して造られたのか、ほかのモスクのミナレットととちょっと感じが違います。 
 
        
アゼム宮殿
オスマン帝国時代のダマスカス総督アサド・パシャ・アル・アゼムにより18世紀の半ばに建てられた宮殿で、ウマイヤド・モスクの隣にあります。建物の外壁は色の違う大理石を使って建てられ、一部には象嵌細工も施されています。イスラム独特の中庭には泉水もありますが、現在はあるだけといった感じで水は入っておらず手入れもされてないようでした。建物内部の撮影は禁止となっています。
 
 
   
       
   
        
おまけ
  
 

ジャスミンの花
 
アグリー・フルーツ(別名:醜い果物)
 
        

センダンの葉の黄葉
 
センダンの実
 
        

ホクシア(フクシャ)
 
ブーゲンビリア
 
        

オステオスペルマム(アフリカンデージー)
 
コリウスの花 
 
  
 
 
     
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