伏見稲荷大社(2016.03.11撮影)
 
 
JR奈良線稲荷駅側の参道から撮影
 
京阪伏見稲荷駅側の参道から撮影
全国に約30,000社あるといわれる稲荷神社の総本社であり、日本三大稲荷のひとつにあげられる伏見稲荷大社、京都市伏見区にあって東山三十六峰の南端にある標高233mの稲荷山の麓にあって、稲荷山全体が神域となっていて1,000本鳥居で有名です。
毎年初詣では近畿地方の神社では最大の参拝者が詣でています。近年外国人観光客から日本の観光スポットとして人気の高まっているところでもあります。
神社の創建は和銅年間(708~715年)と伝えられ、社伝によると当時全国的な天候不順により作物の不作が続いていたため、勅使を名山大川(ネットで地名等や語源を検索しましたが具体的にどこの地名を指すか不明のようです。)に遣わし、祈雨祭祀[雨乞い神事]を行ったところ加護があって山背国(山城国)の稲荷山に大神を祀ると五穀が稔って国が富み栄えた。この日が2月初午の日であったとなっています。
 
 
     
    
楼門
天正17年(1589年)に豊臣秀吉の造営による楼門で、神社の楼門としては国内最大のもので重要文化財に指定されています。
 
     
  権殿
寛永12年(1635年)に檜皮葺きの五間社流造で建立され、社殿を修理する際などでご神体を仮に奉安するところで仮殿(かりどの)或は若宮とも呼ばれており、重要文化財に指定されています。
 
     
  外拝殿(げはいでん)
天正17年(1589年)に檜皮葺きの入母屋造りで造営され舞殿とも呼ばれ、天保11年(1840年)に改築されており、重要文化財に指定されています。
 
     
  内拝殿
昭和36年(1961年)に造営されたもので、本殿がすぐ隣にあります。
 
   
  本殿
創建時の伏見稲荷大社は、応仁の乱により応仁2年(1468年)に稲荷山にある社殿すべてが焼失し、明応3年(1494年)に檜皮葺き、五間社流造で再建されたもので重要文化財に指定されています。
 
     
口に物を銜えているキツネたち
境内には狛狐が何体もありますが、いろいろと銜えています。
稲荷大社には玉鍵信仰というのがあったようで、左の玉を銜えてキツネの玉は穀物を表し、真ん中のキツネは鍵を銜えいますが、穀物を守る蔵の鍵を表しているといわれています。右側のキツネが銜えて稲は巻物で、神様のお言葉を表しているとか。
このほかに見つけることができませんでしたが、稲穂を銜えたキツネや子狐を銜えたキツネもいるようです。
        
 
     
  玉山稲荷社
鳥居の奥にあるのが末社のひとつである玉山稲荷社で、玉山大明神を祀っており、この右奥から千本鳥居が始まります。
 
       
千本鳥居
千本鳥居と呼ばれていますが、鳥居を奉納する習わしは江戸時代から始まったとのことで、稲荷山全体では、願い事がかなった人たちが奉納する鳥居が10000本を超えているとか。
鳥居は隙間なく建てられていますが、歩いていると所々歯抜けとなっていて、古くなり傷ついた鳥居は廃棄され新しい鳥居が建てられているのがわかります。
     
 
     
  歩き出して5分くらいで鳥居が二方向に分かれます。上に架けられた横断幕には「千本鳥居は右側通行です」とあります。訪れる外国人が多いからでしょうか日本語だけでなく英語、中国語、韓国語でも書かれています。鳥居の幅が狭いのですれ違うのが厳しいため一方通行としているようです。
朝早く出かけたのでまだ鳥居を通る人は少なかったですが、帰りは行列のようになっていました。
 
 
  奥社奉拝所
約10分くらいで一方通行が終わ終わります。ここは通称“命婦谷(みょうぶがみ)”といわれるところで、「奥の院」の名で知られています。
この奉拝所は昭和50年(1975年)に造営されたもので、この後に重要文化財に指定されている奥宮がありますが、撮影禁止となっています。
 
     
  おもかる石
奥社奉拝所の後ろに一対の石灯籠があり、その燈籠の頭(空輪)を願い事をしながら持ち上げると、自分が予想していた重さより軽ければ願いがかない、重ければ願いが叶い難いという「試し石」で「おも軽石」といわれています。
 
     
   
奥社を過ぎると道は階段となり上り道となります。年寄りには結構きついのぼりが続きます。  
   
                    福繁大神・大岩大神・白玉大神  
                         新池(こだま池)
 
     
こだま池のところには休憩所があります。  
     
  休憩所から更に上ること約5分で山の中腹にある三つ辻に着きます。稲荷山の頂上まではまだ30分くらいかかりそうですが、他にも回って写真を撮りたいのでここでUターンです。  
     
   
稲荷山全体にある末社は20社以上ありますがこれは三つ辻そばにある玉姫大神を祀っている玉姫社(左)と白狐大神を祀っている白狐社(右)です。  
     
東丸(あずままろ)神社
 
伏見稲荷大社と接したところにあるこの神社は、伏見稲荷大社の社家に生まれた江戸時代の国文学者荷田春満(かだのあずままろ)を祀る神社です。
春満は賀茂真淵、本居宣長、平田篤胤と共に国学の四大人の一人といわれる人で、明治16年(1883年)に正四位を賜ったのを記念して創建されたもので、学問の神様として知られ、受験シーズンには訪れる受験生が奉納する合格祈願の絵馬や折り鶴でいっぱいになります。
 
   
     

                  東丸神社の合格祈願の絵馬と折り鶴
 
 
     
     
     
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