『古書の聖地』ヘイ・オン・ワイ
 
テンビーから北東に約1時間半、ヘイ・オン・ワイ(Hay-on-Wye)に到着です。
「古書の町」として知られるヘイ・オン・ワイは、ブレコンビーコンズ国立公園内にある人口1500人ほどの町で、かつて近くを走っていた鉄道が廃線となり、近くの町までは35km以上離れているとかで、日本の地方都市と同じように若者が都会に出て人口減が続いていました。
1961年にリチャード・ブースが、廃館となっていた映画館、翌年に旧消防署を買い取って古書店に、更には1971年に町の中にある古城のヘイ城(Hay Castle)を、何と1万ポンド(約150万円)で購入し書店として、ウェールズ観光局と協同してヘイを古本の町として宣伝を開始して以来街に活気が戻ったとのことです。
現在では30店を超える古書店や骨董店などが村に開店し、毎年5月に行われるヘイ文学祭では多くの来場者が訪れ、「古書の聖地」として知られています。
 
      
   
   
ヘイ城(Hay CAstle)
11世紀の終わりごろから12世紀の初めにかけて、町の中の小高いところに建てられたこの城は、初めはどうやらリングワーク(ringwork)と呼ばれた砦のような構造であったようです。
12世紀に石造りの城に建て替えられていますが、何度となく戦火に見舞われ再建するも15世紀に起ったバラ戦争で破壊されています。その後再建され所有者が何代か入れ替わって20世紀に至り、リチャード・ブースが購入して城内で古書を売るなどしていましたが、現在はナショナルトラストが運営しています。

 
 
   
      
   
  城内にある古書店、店員はおらず本を買う人はお金をポストに入れてゆくスタイルとなっています。ざっと見たところ日本の古書は見かけませんでした。  
   
   
  マーケット
キャスル・レーンとキャッスル・ストリートが交差するところにあるこのマーケット、地図ではThursday Marketと表記されており、看板にも毎週木曜朝6時から午後5時までと書かれています。
 
     
   
  ハイ・タウンの古書店  
   
 
  ライオン・ストリートの古書店
店にはリチャード・ブース(Richard Booth)の名がありますが、調べるとリチャード・ブースは2005年に店を売却し、ドイツに移住しているようです。

そういえば最近ヨーロッパ各地で写真を撮ろうとすると、この写真のように店先或は教会の玄関付近でこうやって腰掛けている人をよく見かけます。日本ではあまり見かけませんが、ちょいと邪魔に思うんですけどね。
      
  時計塔
ライオン・ストリートとブロード・ストリートが交差する角に建てられたこの時計塔は、1880年代に建てられたもので、イギリスの独特な建築様式である、ハイ・ビクトリアン・ゴシック'(High Victorian Gothic) 様式で建てられています。
      
  願いの叶う井戸
駐車場のそばにあった井戸で、コインを投げ入れて願いをかけると叶うと書かれていました。
 
   
 
 
     
  午後5時過ぎにヘイ・オン・ワイを出発、ブリストルに戻ります。明日は帰国の日です。  
     
     
     
     
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