ホッローケ-の古村落 その2

6年まえの中欧三ヶ国の旅で訪れたことのあるホッローケー(Hollókő)、前回は5月下旬のことでしたが、今回9月の下旬、そろそろ紅葉かなと思っていましたが、まだまだそんな様子は見えません。
ユネスコの世界文化遺産に「ホッローケーの古い村落とその周辺」として登録されているこの村は、「ハンガリーで最も美しい村」と呼ばれるていて、伝統的なパローツ様式の古民家が続いており、人口わずか300人足らずとあって相変わらずひっそりとしています。
 
       
   
  前回来たときはこんなところはなかったのですが、どうやら団体で訪れた観光客の記念写真の撮影用に作ったもののようです。
 
 
   
     
   
     
 
   樽の上に置かれている石、上部が白く見えますが、どうやら水晶のようです。
調べてみてもここホッローケーで水晶が取れるとは出てこなかったのですが。どこかに隠し鉱山があるのかも・・・・
 
     
   
   
こちらの建物、道路側に『Fagyi』と書かれた看板があります。お店は開いていないようですけどアイスクリーム屋さんのようです。庭先は窯があります(下の写真)、きれいなところを見ると陶器用の窯ではなく、パンを焼く窯でしょうか。

 
 
 
 
 
   
     
 
雑貨屋さんでしょうか、手作りの籠や箒が置かれています。
 
     
   
  聖マーティン教会(Szent Márton-templom)
14世紀には村に教会が設けられていたとのことですが、この教会は村の中心部、コシュート通りとべペテョーフィ・シャーンドル通りが分かれる三差路にあり、1889年に創建されたカトリックの教会で、現在の建物は1980に再建されたものです。
 
     
 
郵便局
 
     
 
コシュート通りを歩くのは我々ツアー客だけ、村の人は一人もいません。
 
     
 
 
 
  丘の上にホッローケー城が見えます。前回もこの城は見えていたのですが、城への登り道がわからず登城を断念しています。vár(城)という案内看板に沿って登り始めます。  
     
   
  私より5歳も若く、ゴルフやスキーで鍛えているSさんは、坂道をスイスイ上ってゆきます。こちらは息切れしているというのに・・・・  
     
   
  ホッローケー城(Hollókői Vár)
標高が365mのサールの丘というところにあるこの城は、13世紀の半ばにモンゴルの侵攻を受けたのちに建造されたもので、当時ハンガリー王であったベーラ4世は、防御のためここホッローケーを含むハンガリー北部の街に42もの城を建造したと伝えられています。
城は当初五角形の塔だけでしたが、その後増築されて現在の姿になったとのことで、15世紀に発生した宗教改革派のヤン・フスによるフス戦争の際に宗教改革派を阻む防壁として機能していました。
オスマン帝国侵攻の際にはその勢力化となり、撤退後はかなり荒廃していたとのことですが、18世紀に王令で政敵が匿われうる城塞の破壊が命じられた際には、すでに防御機能を失っていたことから大破することなく現在に至っています。
 
   
 
 
 
     
   
     
   
     
   
     
 
塔の上に登るとホッローケーの村が一望できます。
 
     
   
     
 
同行したSさんが反対側の丘から撮った写真です。
 
     
  お城を出てまた村の中を歩きます。  
     
   
     
   
     
 
 
 
  レストランで食事をして外に出てみるとずいぶん毛足の長い動物がいます。ひょっとしてハンガリー固有種の「マンガリッツア」という名の豚かと思ったのですが、向きを変えたところを見ると羊です。
でも羊の毛って毎年刈りますよね。どう見ても何年も買ってないように見えますが、こちらではそういうことはしないんでしょうか。
 
      
   
     
 
お土産屋さんの店先には刺繍が置かれています。カロチャで見た刺繍とは違って白い布に色のついた糸を用いて縫い付けているようです。
 
   
 
 


観光を終えてレストランに向かう途中、道端にカラスの置物がありました。
村の名前は、はハンガリー語のholló『ワタリガラス』と、kő『石』を組み合わせたものとのこと。
言い伝えによると、村の有力者が城を建て、隣村から美女をさらって幽閉、この美女を助けるために、その乳母が悪魔に救出を依頼すると、烏が城の石を持ち去って助け出したといわれ、ここから白と村が「ホッローケー」と呼ばれるようになったとのことです。
また、別の説では、では魔女がカラスたちに石を運ばせ、城を作り上げたという民話に由来しているとのことです。
なお、村の紋章にはカラスが用いられています。
 
     
  午後1時、食事を終えて次の目的地ヴィシェグラードに向けて出発です。  
     
     
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