イスタンブール市内観光(そのU)

ボスポラス海峡クルーズ
エミノニュ駅そばの船着場から第2ボスポラス大橋の下まで行って戻ってくる約2時間の海峡クルーズです。陸から見るイスタンブールの景色とはまたちょっと趣の違う風景が続きます。
   
ガラタ塔
ヨーロッパ側新市街のランドマークとなっている高さ67mの塔で、6世紀初めに建てられ灯台として利用されていたが、14世紀にこの地域に居住していたジェノバ人がビザンツ帝国を監視する塔に改造、その後は牢獄、天文台としても用いられたとのこと。
ドルマバフチェ宮殿
ドルマバフチェとは「埋め立てられた庭」という意味で、当時のスルタンが1843年に宮殿を建て直しを命じ、王宮の庭園があった埋立地に十数年かけてバロック様式にオスマン様式を折衷した宮殿が建てられたとのこと。
宮殿の幅はなんと600m、部屋数285室その他にも広間43室等を備えている豪華なつくりで、共和国となった現在は、政府主催のレセプション等に用いられているそうです。
第一ボスポラス大橋(別名:ボアズィチ大橋)
イスタンブールのアジア・サイドとヨーロッパ・サイドを結ぶこの橋は、ボスポラス海峡に架かる最初の橋として1973年に建設された吊橋で全長1560mあります。
オルタキョイ・ジャーミー
ボスポラス大橋の袂にあり1853年に建てられたこのモスクはバロック様式で建設されており、海峡から見るその優美な姿はそのまま絵葉書にもなりそうです。
左の写真はクルーズ船から、右の写真はフリータイム時にそばまで行って撮ったもので、後ろに見える橋は第一ボスポラス大橋です。
第二ボスポラス大橋(別名:ファーティフ・スルタン・メフメト大橋)
第一ボスポラス大橋の慢性的な渋滞を解消するために、ボスポラス海峡の黒海寄りに日本政府の開発援助のもと石川島播磨重工、三菱重工等により1988年に完成したもので、全長1510mあります。なお、1日の交通量は15万台にもなっていて渋滞も多いとのことで、現在大成建設等により海底トンネルが2009年に完成予定で工事中だそうです。
ルメリ・ヒサール
オスマン・トルコ帝国のメフメット2世が、難攻不落を誇ったコンスタンチノーブルを攻め落とすために4ヶ月で築いたといわれ、幅660mというボスポラス海峡の一番狭いところにある要塞。対岸にあるアナドル・ヒサールと対峙しており、見事海上封鎖に成功してビザンチン軍は撃退されたそうです。
アナドル・ヒサール
ボスポラス海峡のアジア側にある要塞で、1391年に築かれ、1452年のコンスタンチノーブル攻略時に拡張され威力を発揮したとか。
ベイレルベイ宮殿
アジア・サイドのウシュクダル近くにあるオスマン帝国の迎賓館として使用された宮殿で、1865年に建設されたものです。
シルケジ(スィルケジ)駅
アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」で有名なオリエント急行の終着駅となる駅で、1889年に完成。新市街のガラタ橋のそばにあります。(奥の丸い屋根のところが正面になります。)
トプカプ宮殿

メフメット2世により1467年に建てられた宮殿で、トプカプとは「大砲の門」という意味をもち、かつて岬の砦に大砲が置かれていたことからこの名がついたとか。ボスポラス海峡と金角湾、マルマラ海を一望できる旧市街の高台にあり、周囲を城壁で囲って城塞としての機能も持ち合わせていました。
この宮殿は、1856年にドルマバフチェ宮殿が完成するまで公式宮殿として利用され、1924年からは博物館として公開されています。
皇帝の門
1478年に建てられた宮殿の正門で当初は門の上に見張の館があったそうです。
第一庭園とアヤ・イリニ教会
皇帝の門をはぃると第一庭園が広がっています。第一庭園は別名「イェニチェリ広場」と呼ばれ、当時最強を誇ったオスマン・トルコ軍(イェニチェリ)の出陣式が行われたところだそうです。
アヤ・イリニ教会は4世紀に建てられたイスタンブール最古の教会で、現在のものは8世紀のものだそうです。
厨房棟
第二庭園の東側にあり、最大事800人が働き、宮殿に働く4000人分の食事を作っていたとか。現在は陶磁器と厨房道具の展示室として、日本ほか各国から集めた膨大陶磁器のなコレクションや当時の炊事道具等が展示されています。下の写真で左側は炊事道具、右側は当時使用していた分銅です。
幸福の門
第二庭園から第三庭園に通じるこの門は、白人宦官の宿舎があったことから「白人宦官の門」とも呼ばれていたとか、現在の門は18世紀にロココ調に改装されています。
図書館
アメフット3世が建てさせたというこの図書館には3000冊の蔵書があったといわれていますが、中に入ると何故かベッドのようなものが置いてあるだけでした。
イズニック・タイル
聖遺物の間の壁にあるタイルは、ブルーを基調としたタイルで装飾されています。
謁見の間
幸福の門を入るとすぐにあり各国大使等の謁見がここで行われていました。、
宝物館
歴代のスルタンが集めた宝物が展示されていて、中には86カラットのダイヤや宝石がちりばめられた短剣等があり、部屋の中はこれらを見学する観光客でいっぱいでした。
表敬の門
16世紀に増築されたというヨーロッパの城を思わせる塔があるこの門を通るときには、スルタンだけが馬に乗ったまま通れて、それ以外のものは全て歩いて入ったとのこと。
グランド・バザール
巨大なマーケットとして知られるこのグランド・バザールは15世紀の半ばに造られ、当初は小さな市場だったものが増築され、現在のような規模となったのが19世紀の終わりごろとか。中には迷路のように道があり、4000とも5000ともいわれるお店が軒を連ね、日本語で客引きする店員の姿も結構あります。ガイドさんいわく「横道に入ると迷って集合場所に戻れないこともあるので注意してください。」
ヌルオスマニエ門
バザールの入口はそれぞれこのような形の門があります。
   
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