クラクフ ポーランド第三の街クラクフ、8世紀ころには街を形成し、11世紀にはピアスト朝の首都機能をポズナンより受け継いで当時のポーランド王国最大の都市として発展していったようです。13世紀にはモンゴル軍により破壊されるものの、14世紀には最盛期を迎え17世紀の初めにワルシャワに首都が移されるまでその繁栄は続いたとのことです。 クラクフは第二次世界大戦時にはドイツ軍に占領されその司令部がおかれたことから、他の都市が壊滅的打撃を受けたにもかかわらず殆ど被害を受けなかったため中世の街並みが残っており、クラクフ旧市街は1978年から登録がはじまったユネスコの世界遺産リストの第一号12件の中に「クラクフ歴史地区」として登録されました。 |
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バルバカン クラクフ旧市街には市街を守るために作られた城壁がありましたが、19世紀に取り壊され一部が残っているだけとなったとのことで、このバルバカンは円形状の砦となっており中世のヨーロッパでは各地で造られたようですが、現在ではここクラクフ、ワルシャワそしてフランスのカルソンヌの3箇所だけとなっているようです。 |
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フロリアンスカ門と城壁 クラクフの北側入口に当たるところあるフロリアンスカ門は14世紀の初めに建てられた高さ40mほどの石造りの門で建設当時のままの姿を残しています。中央はフロリアンスカ門に続く城壁、右は門から見るフロリアンスカ通りで、通りの先には聖マリア教会が見えますす。 |
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フロリアンスカ通り フロリアンスカ門から中央市場広場に向かって歩いてゆくと前方に聖マリア教会の鐘楼が見えてきます。道の両側にはブティック、レストラン等が建ち並んでいます。 |
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中央市場広場 旧市街の中心となるこの広場はヨーロッパでも一番の広さを誇っているとか、広場には旧市庁舎の塔と織物会館があり、クラクフの観光スポットでも一番の人気のところのようで観光客でにぎわっています。黄色いテントは花屋さんの出店です。 |
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旧市庁舎の塔と織物会館 70mの高さのあるこの塔だけが残されたとのことです。また、織物会館は14世紀にルネサンス様式で建てられ幅100m、奥行き50mという大きなもので、かつて衣服や生地の取引が行われたところであったようです。現在は美術館や観光案内所、土産物店などが入っています。 |
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聖マリア教会 中央市場広場に面して13世紀にゴシック様式で建てられた教会です。ここの教会にはヤスナ・グラ修道院にある「黒聖母(黒いマドンナ)」の複製があるので訪れる信者が絶えないようです。 13世紀にモンゴル軍がクラクフを来襲したときにこの教会の塔の上で兵士がそれを知らせるラッパを吹いたものの途中でモンゴル軍兵士の放った矢がラッパ吹きの喉を貫いて殺されたという故事があり、現在に至るまで1時間おきに塔の上でラッパを吹いているとのことです。(そのラッパの吹奏も故事にならって途中までとか) |
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聖ヴォイチェフ教会 中央市場広場の片隅にひっそりと建つこの小さな教会は10世紀に建てられたクラクフ最古の教会ですが、すぐそばに大きな織物会館の建物があるので見落としてしまいそうです。 |
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ヴァヴェル城 旧市街の南端、ヴィスワ川に面した高台にあるこの城は14世紀のクラクフがポーランドの首都となったときに建てられ、歴代のポーランド国王の居城として利用されていました。城の中には現在博物館となっている16世紀に建てられた旧王宮や国王の戴冠式が行われた大聖堂があります。また内部にはゴブラン織りの大きなタペストリーが何枚も飾られていますが、あいにくと城内は撮影禁止となっていました。 |
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城内に続く坂道(上左)と坂道を登りきっところにある城門には「落とし格子が」があります。(上右) | ||||||||
ヴァヴェル城の中庭、中庭に面した回廊にはフレスコ画が描かれています。 | ||||||||
ヴァヴェル大聖堂 城門を過ぎて左側にあるこの大聖堂は1022年に建設が始められいく度かの増設がありルネサンス、ゴシック様式で立てられています。大聖堂では歴代の国王の戴冠式が執り行われ、また、ポーランドの歴代国王や英雄たちがここに埋葬されているとのことで、近年では2010年に飛行機事故で亡くなったカチンスキ大統領夫婦も埋葬されています。(ただ、埋葬に当たっては「ここに埋葬すべき人物か否かと議論があったようです。) 大聖堂の入口に動物の骨らしきものがぶら下がっているいるのを発見(下右の写真の中央)、調べたところ「犀、マンモス、鯨の骨でこれが落ちると災難が降りかかる」と信じられているようですが、実際には全て鯨の骨とのこと。 |
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観光用の電気自動車 環境にやさしい「エコツアーカー」。6人乗りくらいの電気自動車で旧市街を観光するために利用しているようですが、走行音が殆どしないため真後ろにきても気がつかないです。 |
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クラクフ中央駅 観光を終えて14時5分発の列車で最後の観光地ワルシャワに向かいます。 |
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