ロンドン街歩き その2
 
今日はツアー最終日1日自由行動です。
 
        
ロンドン市内の観光は地下鉄かバスを使うと便利です。地下鉄は12路線で駅の数は260駅以上あります。地下鉄の料金はゾーン制となっていてゾーン別に料金が決まっていてそのゾーン内であればどこで降りても料金は変わりません。たとえばゾーン1は4.7ポンド(約920円)、ゾーン1から6は5.7ポンド(約1,100円)です。
1回だけの乗車ならともかく1日に何回も乗り降りする場合は1日券(12ポンド=約2,340円)かお得です。数日間滞在するのであればデポジット制のオイスターカード(日本のスイカやパスモに該当)がお得です。初乗りの4.7ポンドが半額以下の2.2ポンドで乗ることができます。(詳しくはロンドン・ビジター・オイスターカードで)
気を付けないといけないのは乗り越しです。ロンドン地下鉄は日本のような「乗り越し精算」の概念がありません。「必要な区間分の切符を買うまたはオイスターにチャージしておく)」のがルールなので、Zone1-2の切符でZone3の駅に降りると罰金となります。罰金は何と80ポンド(約15,600円)です。
オイスターカードも降りる時に金額が足らないからといってチャージはできません。
右は券売機(言語選択では日本語も表示されます。)、そして罰金の表示です。
     
 
         
まずは地下鉄の1日券(バスでも使えます。)を購入してホテル近くのシェフェァーズ・ブッシュ・マーケット駅からセント・ジョン・ウッドまで移動します。 ここから歩いて約4分の所にあるアビー・ロードに向かいます。
そうです。ビートルズの1969年のアルバム『アビイ・ロード』で知られているところです。
アビーロードそのものは右図で北西方向に約1マイル続いていますが、お目当てはEМIスタジオ前の横断歩道です。
『アビイ・ロード』のアルバムのカバー写真には4人のメンバーが横断歩道を歩いて渡っている様子が写っていますが、1970年以降この横断歩道まで来て車の通行が多いも関わらず歩道の上で写真を撮る、それもビートルズと同じような格好をしてという観光客が絶えません。
ちょうど私がここに着いた時には別のツアーで来ていた日本人が2人「これで2回目」といって写真を撮っていました。
この横断歩道は、2012年にイングリッシュ・ヘリテッジ(政府の歴史的建造物遺跡委員会)によって、現代のものであるのにも関わらず、2級として指定されています。
   
      
   
     
EМIスタジオ
スタジオはビートルズの『アビイ・ロード』を録音した会社で、2010年に「アビィ・ロードスタジオ」から現在の社名に変更しています。
スタジオ入口の塀は落書きでいっぱいです。よく見ると書かれたものを塗りつぶしているのですがその上からまた書かれているようです。
   
     
写真を撮り終えて駅に戻るころに雨が降ってきました。すぐ止めばいいのですけど・・・・・  
     
スコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)
昨日はバスの中から旧スコットランド・ヤードの写真を撮りましたが、現在のスコットランド・ヤードの写真を撮りに。現在はセント・ジェイムズ・パーク駅からすぐのところにある3代目の建物で、「ニュー・スコットランド・ヤード」と呼ばれていますがガラス張りの高層ビルです。
(画面中央の白っぽいのは雨粒です。)
   
        
ニュー・スコットランド・ヤードからヴィクトリア・ストリートを歩いて約7分でウェストミンスター寺院に到着しました。雨は相変わらず降っており、着いた時はこの雨の中を傘を差しながらチケットを買う観光客が長い列をつくっています。この分だと小一時間位並ばなければチケットは買えそうもありません。雨の中を待つのも癪なので正面だけ撮影してウェストミンスター宮殿へ
左は雨の中での撮影で、右は午後6時過ぎの撮影です。
     
 
        
チャーチル像
ウィンストン・チャーチルは第2次世界大戦時の1940年に第61代首相を務め、ヤルタ会談、ポッダム会談などで大戦の終結を協議し、イギリスを勝利に導いた名宰相で、この像はパーラメント・スクエアにウェストミンスター宮殿(国会議事堂)を見つめる形で置かれています。
     
 
     
ウェストミンスター宮殿
宮殿のあるこの地には5世紀ころには何らかの建物があったのことで、中世の時代には戦略上の重要地点となっていて、11世紀のカヌート王によって宮殿として用いられるようになり、中世後期においても宮殿、議会として用いられてきました。
宮殿は1529年の大火によって焼失するまで使用されていましたが、その後はホワイトホール宮殿(1530~1698)そしてセント・ジェームズ宮殿(1702~1837)さらに現在のバッキンガム宮殿(1837以降)と移転しています。
議会の機能はこの場所で続けられていましたが1834年のロンドン大火により焼失し、現在の建物は1860年に再建されたもので、1987年に「ウェストミンスター宮殿、並びに聖マーガレット教会を含むウェストミンスター寺院」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。
写真の左側は高さ96.3mの時計台塔であるエリザベス・タワー、通称「ビッグ・ベン」で創建時の正式名称は「クロック・タワー」でしたが、エリザベス女王在位60年を記念して改称されています。
右側の塔は高さ98.2mのビィクトリア・タワーで創建当時キングの塔と呼ばれましたが、ヴィクトリア女王の在位60年を記念して改称されています。
   
     
      
 
 
レドン・ホール・マーケット
ロンドン中心部のシティ・オブ・ロンドンにあるこの市場は14世紀に遡る歴史がある屋内型の市場で生鮮食料品から生花、精肉そして衣料品等の店が並んでいます。
この市場の風景は「ハリーポッターと賢者の石」や「Dr.パルナサスの鏡」などの映画のロケやミュージックビデオの撮影に使われています。
    
     
シティ・オブ・ロンドンの超高層ビル
「シティ」または「スクエア・マイル」とも呼ばれる金融街にあるこの超高層ビル、いずれも特徴的な建物です。
左のビルは「ガーキン」の愛称を持つ30セント・メアリー・アクスといい、高さ180mあって保険会社が使用しています。手前は聖アンドリュー・アンダーシャフト教会といい1666年に発生したロンドン大火で難を逃れた教会です。、
中央のビルはリーデンホールビル(通称チーズグレータービル(チーズおろし器))といい、右端のビルは保険会社ロイドのビルで「ロイズ・オブ・ロンドン」という名称です。
        
 
      
レンタル自転車
2010年7月から開始されたロンドン交通局運営の『ロンドン・サイクル・ハイア・スキーム』と呼ばれる貸自転車システムで市内中心部に400か所以上のドッキングステーションと呼ばれる駐輪場があり、合計で6000台以上の自転車が配置されています。
ドッキングステーションには写真のようにバス停のような赤い看板がついているので遠くからでもよくわかります。
システムはユーザー登録の必要な「メンバー(登録されるとICチップの入った電子キーが貸与される)」と、登録が不要な「カジュアル・ユーザー」に分かれており、30分までは無料で借りられ、時間貸しから1日、1週間、1か月といろいろあって旅行者にも便利なようにクレジットカードでの決済もできるようになっています。
ドッキングステーションには現在の位置と近辺の地図が載っており、どこに行けば返却できるか一目瞭然となっています。
(以前は青い看板に青い自転車でしたが、スポンサー変更で赤になっています。)
        
 
      
Wi-Fiゾーン
ロンドン市内ではホテル、レストラン、カフェなどで無料Wi-Fiが増えつつありますが、シティ地区では一時停止の看板の上にある「City Wi-Fi Zone」の看板があるところは無料で接続できるようになりました。
   
      
シティからロンドン塔に来ました。前回来た時は外観だけでしたのでチケット(18.7ポンド 約3,650円)を買って中に入ります。 (ロンドン塔は別ページで見てください。)  
     
タワー・ブリッジはロンドン塔と目の鼻の先です。ここにくるのは3度目ですがまだ橋の上にある歩行者専用のウォーク・ウェイズに行ったことがありません。橋の写真を撮ってから上に登ります。    
      
   
橋の北側の橋桁です。車道は片側1車線で両側に広い歩道があります。ここはまだテムズ川の岸のところにあたります。この先約100mの吊橋となって塔になります。  
     
  橋桁を過ぎると真上にウォーク・ウェイズが見えます。塔と塔の間約80mを二本のウォークウェイズが渡されています。
切符を買って上に登ります。切符は北側の塔で9ポンド(約1800円)で購入します。
 
        
ウォーク・ウェイズ
タワー・ブリッジができた時に橋の開閉で歩行者が通行できなくなるため歩行者用として設けられたのですが、階段を上り下りするのが面倒という人が多く利用する人が少なかったため、1910年に閉鎖されています。このウォーク・ウェイズができたのは1982年、階段ではなくエレベータで上まで行けます。
   
        
上に登るとご覧のように素通しガラスで真下の橋が見えます。私は問題ありませんが、高所恐怖症の人はまずダメでしょうね。      
 
   
   
ウォーク・ウェイズからはテムズ川とロンドの町並みが一望できます。(左は下流側、右は上流側)  
    
  地下鉄に乗ってセントポール大聖堂へ移動です。
このエスカレータものすごく長いです。上下各一本ありますけど、真ん中は階段、これだけ長い階段ですと年寄りは無理ですね。
エスカレータに乗る場合日本(関東)では左端に乗って、急ぐ人が右を通り抜けるのが一般的ですが、ロンドンでは関西と同じように右側に乗っています。
 
     
セントポール大聖堂
聖パウロ大聖堂とも呼ばれる英国国教会の司教座聖堂であるこの教会は1666年のロンドン大火の被害にあい、バロック様式で1701年に再建されたもので、大ドーム及び西側正面にある2つの塔が特徴でドームの高さは約111mあります。
この教会の地下の納骨堂にはペニシリンの発見者であるアレクサンダー・フレミングやナポレオン戦争で活躍したネルソン提督など著名人の墓があります。
また1981年にはチャールス王太子とダイアナ元妃の結婚式が行われています。
        
 
     

ミレニアム・ブリッジ
 
 
     
時間はそろそろ7時近く、まだ撮りたいところはあるけど一日歩き詰めで背中がパンパンに張ってきています。そろそろホテルに・・・・  
       
        
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