ミルフォード・サウンド
 
午前7時ミルフォード・サウンドに向けてクイーンズタウンのホテルを出発です。地図で見るとミルフォード・サウンドはクィーンズタウンから北西に約80km離れたところにありますが、間にアイルサ山脈があり「コの字型」に遠回りしてゆくため約290kmほどバスは走ることになります。
    
ホテルを出発するとバスはワカティプ湖を右に見ながらキングストン・ロードを走ります。
        
ワカティプ湖の南端にあるキングストンの村を抜けると道はファイブ・リバース・ハイウェイと名前が変わり最高速度100kmの道路標識があります。
道の名称は「ハイウェイ」とついていますが、どう見ても一般道です。しかも片側一斜線の対面交通です。日本ではせいぜい50kmがいいところでしょう。
 
   
   約2時間ほど走ってテアナウ湖に到着。トイレ休憩です。
出発したときは青空だったのに空はどんよりとした曇り空に。ミルフォード・サウンドの天気も望めそうにありません。
 
   
バスが急にスピードを落としました、何かと思って外を見るとヒツジが道路を。ニュージーランドは人間の10倍以上もヒツジがいますので時々見かける光景です。  
   
道はテアナウ・ミルフォード・ハイウェイと変わりエグリントン川沿いに北上します。河原には色とりどりのルビナスが咲いておりちょっと写真タイムです。  
   
 
10時半、ミラー湖に到着です。湖には逆さまになったミラー湖の看板があり鏡面のような湖面に映った文字はちゃんとミラー湖と読めます。晴れていれば湖面に映る山の景色もきれいなんでしょうけど・・・  
   
ケア
ニュージーランド固有種のオウムで「ケアオウム」或いは「キア」とも呼ばれている絶滅危惧種の鳥です。学習能力の高い鳥でいたずらものとして知られているようです。
 
   
ホーマートンネル
ダーラン山脈ので標高950mのところにあり長さ1270mのトンネルです。入口には信号があり交互通行となっています。このトンネルを抜けると道は下り坂、ミルフォード・サウンドまであと1時間くらいです。
 
   
クレダウ川のザ・キャズム

ザ・キャズムはミルフォード・サウンドに注ぎ込むクレダウ川の上流にできた奇岩の風景です。川の激流は長い年月をかけて岩を削り取りキャズム(岩の裂け目)を作り上げてきました。
 
 
 
   
シルバー・ファーン
ニュージーランドシダの宝庫といわれるほど数多くの種類のシダが自生しています。中でもシルバー・ファーンは高さ10m近くの巨木にもなるといわれています。このシルバー・ファーンはニュージーランドの国章に用いられており、黒地に白く描かれたシルバー・ファーンの模様はラクビーのオールブラックス始めニュージーランドのナショナルチームのロゴに用いられています。
 
   
ゴブリン・モス
サルオガセ科のコケの一種であるこの「ゴブリン・モス(Goblin Moss)」、直訳すると「お化けコケ」というのでしょうか。始めてみる人は「ナンダこれ!」というのではないでしょうか。
木の枝に着生して数mにわたってぶら下がっています。
 
   
午後0時半にミルフォード・サウンドの船着場に到着。1時過ぎの船で1時間のフィヨルド・クルーズに出発です。とはいっても相変わらずの曇り空、前に来たときもここは曇り空で寒かったのを覚えています。
そういえばノルウェーのフィヨルド・クルーズのときも曇り空、日ごろの行いが悪いのかな?
このミルフォード・サウンドは世界最大のフィヨルドランド国立公園の一部であり、1990年にユネスコの世界自然遺産に「テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランド」として登録されています。
 
   
船着場を出港してすぐに右舷に落差160mのボーウェン・フォールが見えてきます。  
   
 
   
20分ほどすると前方の海が開けてきました。あの先はタスマン海、そのずーッと先がオーストラリアです。  
   
フィヨルドの入口となるアニータ湾で船は大きく舵を切り船着場に戻り始めます。  
   
 
岩場の上には全部で20頭近いオットセイが、そのうち何頭かはツアー客へのサービスでしょうか海に飛び込み泳ぎ始めました。  
   
      
スターリング滝
落差は155mと大きい滝ではありませんがフィヨルドにある滝の中で最も水量の多い滝です。写真を撮っていると船はどんどん滝に近づいてゆきます。岸辺まで数メートルまで近づいたときにはその水しぶきが飛んでくるではありませんか。思わずカメラを抱えて背中を向けたたためジャンバーはびしょ濡れでした。
 
   
午後1時半ミルフォード・サウンドのクルーズを終えバスは朝来た道を4時間半かけてクイーンズタウンに戻ります。  
   
   
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