ナンシー

ストラスブールからバスで西へ約2時間ナンシーに到着です。
ナンシーは11世紀にロレーヌ公ゲラルト1世によって建てられた城がもととなりその子孫によりロレーヌ公国の首都として栄えたそうですが、13世紀に神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世によりにより破壊されており、その後再建され18世紀にはロレーヌ公の地位にあったポーランド王スタニスラス1世により街の景観が整備され現在もそれが残されています。
 
    
ナンシー派美術館
ナンシーは15世紀頃からガラス工芸が盛んな街であり、19世紀の終わりごろにロレーヌ工芸会社が設立され後のナンシー派集団となったとのことです。美術館にはエミール・ガレ、アントナン・ドームなどのアール・ヌーボーの芸術家たちの工芸品が所蔵されています。
 
 
  
         
       
 
   
 
        
        
アリアンス広場

1756年にフランスのルイ15世をたたえるためにロレーヌ候により造られた広場で、広場の中央にはローマのナヴォーナ広場にある噴水から着想したといわれるバロック様式の噴水が置かれています。といってもこの噴水はコピーだそうで、オリジナルは市内の歴史博物館に所蔵されているとのこと。
 
 
      
 
スタニスラス広場とカリエール広場

ロレーヌ候スタニスラスが、義父にあたるフランス国王ルイ15世をたたえるために1755年に造ったもので、当時は国王広場と呼ばれていたとのこと。広場は市庁舎、凱旋門そしてナンシー美術館に囲まれており、その間にはロココ調の金属細工で彩られた鉄柵が6ヶ所あります。広場の中央にはロレーヌ地域の県から贈られたスタニスラスのブロンズ像がありますが、スタニスラス広場と改名されたのはこの像が置かれた1831年であったとか。
広場の凱旋門をくぐった北側にはカリエール広場に続いています。この広場ではその昔馬上槍試合も行われていたとのことで、カリエールには「競技場」の意味があるとのことでそれに由来しているようです。
なお、アリアンス広場、スタニスラス広場、カリエール広場は「ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場」として1983年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
 
 

スタニスラス広場

スタニスラス広場のスタニスラス像
 
    
ナンシー美術館
1793年に開館、館内には15、6世紀の城壁遺跡やルーベンス、カラヴァッジョ、モネ、モジリアーニなどの絵画やガラス工芸品も展示されています。
        
 
ロココ調の金属細工で彩られた鉄柵  
        
凱旋門(左はスタニスラス広場より、右はカリエール広場より撮影)
    
 
プリムラ(サクラソウ科)  
       

カリエール広場
  
 
     
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