ナポリとカプリ島
 
    
朝6時半ナポリ港に到着します。昨日の夜は船の中でしたが、ベッドに備えられているのは毛布ならぬ薄いシーツといった感じのもの一枚だけ。出発前に添乗員さんから電話があった時に「厚手のパジャマを持ってきてください」といわれましたが、まさかこんなに寒いとは、持ってきていた薄手のダウンを着て寝る始末でした。。Sさん初め他のツアー参加者も寒さで眠れなかったとのこと。
カプリ島への船が出るのは午前8時、それまでの間ナポリの観光です。「ナポリを見てから死ね」といわれるほど風光明媚なところです。といってもイタリアの中でも特に治安が悪いといわれるナポリ、昔に比べて少しは良くなっているのでしょうけど、港のそばだけバスで回ったり、少しの間の散策です。
紀元前470年頃にギリシャの植民地として建設されたという古い歴史のある町ナポリ、ユネスコの世界文化遺産に「ナポリ歴史地区」として1995年に登録されていて、王宮、ヌォーヴォ城、卵城、カテドラルなど見るところはいっぱいあるのにのんびり街歩きができないのは残念ですね。
    

ヴェスヴィオ火山には雲がかかっていますが、雲の切れ間から日がさしてきていて「ヤコブの梯子(「天使の梯子」とも「薄明光線」ともいいます。)」状態となっています。
 
     
ヌォーヴォ城(「ヌォヴォ城」あるいは「ヌォーボ城」とも呼ばれています。)
ナポリ港に面したころにあるこの城は別名「アンジュー砦」の名を持ち、13世紀にフランスのアンジュー家出身のナポリ王カルロ1世がフランスのアンジェ城をモデルに建築したといわれており、アンジュー家の支配末期には王位をめぐる勢力争い等により度重なる戦闘の舞台となり、大きく破損しましたが、15世紀から18世紀にかけて改築が施され現在に至っています。
   
     
王宮
スペインがナポリを統治していた17世紀のはじめにスペイン王フェリペ3世の居城として建築され、ブルボン家をはじめとするナポリ王の宮殿として用いられていました。宮殿は海の近くに建てられているため攻撃を受けやすいとのことで、18世紀後半には30kmほど離れた内陸部に建てられたカゼルタ宮殿に移されました。
   
     
卵城
ナポリにくると必ず訪れるのがこの卵城です。城はローマ帝国時代の軍人ルクルスが、サンタルチア港の小島に突出して造った要塞要塞が基となっており、11世紀にノルマン人のオートヴィル家がナポリを支配したときに要塞としての機能を拡大して城としたものです。
城を築くときにその基礎に卵を埋め込んで、「卵が割れるとき、城はおろか、ナポリにまで危機が迫るだろう」と呪文をかけたことが城の名前の由来と言われています。
   
     
カプリ島    
ナポリのサンタルチア港を高速旅客船が出航して約45分でカプリ島のマリーナ・グランデに到着します。前にカプリ島に来た時は波が荒く青の洞窟のそばまで行ったものの洞窟には入れずじまい。今日は何とかは入れるようです。
運のいいことに着いてすぐに小舟に乗り換えて青の洞窟に向けて出発することができました。
     
 
島の観光をするにはケーブルカーで数分で島の中心部に行くことができるようです。
 
     
  小船には8人ほどに分かれて乗船します。後についているボートは洞窟に入るときに乗る舟です。  
     
  マリーナ・グランデを出港してから約15分で洞窟の入口に到着します。
階段で待っている人は島の中心部から来た人たちですが、どうやら船で来た人たちが優先的に洞窟に入れる約束事となっているようです。
そういえば前回来た時はこの階段のところまで来て洞窟に入れなかったんですよ。
 
     

             ここで手漕ぎボートに4人ずつ乗り換えて洞窟に入ります。
 
  船頭さんは波の状態を見ながら洞窟上部に取り付けてある鎖を使って洞窟に入り込みます。
 
     
   
洞窟の中はそんなに広くなく結構波もあるため写真がどうしてもブレがちとなります。  
     
   
洞窟の入口の高さが低いので出入りするときは船頭さんも乗船客も船に寝転ぶ形となります。   
     
島に戻ってから船がでるまで少しの間島内を散策します。といってもケーブルカーで上までで行く時間はなさそうです。  
     
   
     
        
 
     
  巨大なレモン?
これは南イタリア名物のチェドロ(CEDRI)というレモンの一種で、普通のレモンの4~5倍くらいの大きさがあります。ただ、皮の部分が厚く果肉の部分は普通のレモンくらいしかないようです。
島の人たちは外皮を剥いて中の白い部分も塩をつけて食べるようです。
 
   
  午前11時35分発の高速船に乗ってナポリに戻ります。
高速旅客船があげる水煙でカプリ島が霞んで見えます。
 
     

  ナポリが近づいてきましたが ヴェスヴィオ火山の頂上には雲がかかっています。  
     
  船から見るナポリの町並み
町を見下ろすヴォメロの丘の上の上にはサンテルモ城、海岸沿いには王宮、大聖堂そしてヌォーヴォ城などが望めます。
 
     
  ナポリに就いて遅い昼食。今日はナポリ発祥といわれるピッツア マルゲリータです。一人前の大きさが直径30cm近くありますが、おいしいですけど年寄りにはこれ一枚食べきれません。  
   
  昼食後アマルフィ海岸に向かいますが、アマルフィは次のページで紹介します。  
     
  今日のホテルはナポリの高台にあるホテル。屋上からは手前にある木がちょっと邪魔していますが、「世界三大夜景」のひとつといわれるナポリの町並みが望めます。  
     
  翌朝ホテルから近いところで撮ったヴェスヴィオ火山とナポリの町並みです。ちょっと靄がかかっていて幻想的な風景です。  
 
 
 
     
        
        
        
      
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