日本丸総帆展帆(2015.04.29撮影)

横浜みなとみらいにある日本丸メモリアルパークで行われた総帆展帆の様子です。
この日本丸は昭和5年(1930年)に進水してから運輸省の航海訓練所(現在は独立行政法人航海訓練所)の練習船として活躍し昭和59年(1984年)に引退するまで多くの船員を育て、帆走する姿は「太平洋の白鳥」や「海の貴婦人」などと呼ばれていました。引退後の翌年ここ横浜において展示され今年で30年とのことで記念行事が行われています。
船は4檣(帆柱=マストの意)バーク型帆船(本のマストには横帆、最後尾のマストに縦帆を艤装するタイプ)で、総トン数2278トン、全長97m、全幅13m、メインマストの高さは水面より46mで総帆数は29枚となっています。
 
        
 
     
 
   
 
午前10時半、ボランティアの人たちが一斉に帆柱を登り始めます。    
     
   帆柱から帆桁(ヤード)に移動します。全員腰に命綱をつけて落下防止対策をしていますが、女性も結構います。中には50代あるいはそれ以上とみられる人たちも交じっています。  
     
   
登檣礼(とうしょうれい)帆船が出向の際に船員がヤード(帆桁)の上に登ったり、甲板で整列して見送りの来客に対して謝意を表し儀式で、帆船の最高儀礼です。  
     
   
登檣礼が終わると畳まれていた帆(セイル)のロープをほどき下から順に帆を広げてゆきます。上から2段目と3段目のヤードはロープをほどいたままでこの時点では広げません。   
     
   
滑車とロープを用いてヤードを引き上げてゆきます。ヤードは1本約2トンあるとのことで結構な力作業のようで皆掛け声をかけて引っ張っています。  
   
  作業開始から約40分で29枚すべての帆が張られます。  
     
   
     
   
 
    
     
     
     
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