ニュルンベルグからミュンヘン

ニュルンベルグ
 
朝から冷たい雨が降る中朝8時50分にバスは出発です。今日も天気の回復は望めそうもありません。一日寒い中の観光となりそうです。ニュルンベルグといえば、「ニュルンベルグ軍事裁判」を最初ら思い出すのは歳のせいでしょうか。
この街は第2次世界大戦では街の殆どを破壊されたとのことですが、今ではすっかり復興し、中世の街のたたずまいを見せています。街の中心部である旧市街は全長5キロメールにも及ぶ城壁で囲まれています

 
 
ナチス党大会の会場跡と地方裁判所
ホテルを出てすぐに着いたのが、ドク・ツェントルムというところ。ここでは、ローマのコロッセオを模して造ったといわれる大きな建物がありますが、未完成のまま戦争に負け、現在では博物館として利用されているとか。その隣にあるのが、広大な敷地にある党大会跡地(写真左)です。ここでは大規模な野外集会が開かれたということであり、反対側にはサッカー場もあります。
右の写真は、ニュルンベルグ軍事裁判が開かれたフュルト地法裁判所です。
カイザーブルグ城
12世紀に最初の城が築かれ、その後15世紀に増築されて現在のような形になったという神聖ローマ皇帝の城です。あまり大きな城ではありませんが、城の中には深さ60メートルという井戸が残っており、ガイドさんが水を落とすと数秒経ってから水の音がしてその深さがよくわかります。
お城の塔からの街の眺めです。晴れているともっとト素敵な光景なりでしょうが一寸残念!
おもちゃ博物館
ニュルンベルグはかつておもちゃ工場が相当数あったようで、今でもおもちゃ見本市が開催されているようです。
このおもちゃ博物館の建物内すべてがおもちゃで埋め尽くされていて、子供だけでなく、我々年寄りでも昔を思い出させてくれる見ていて飽きない博物館でした。ただし、内部は撮影禁止となっています。
中央広場と旧市庁舎
中央広場はニュルンベルグの旧市街の中央にあり、ここでは毎年11月の待つごろからクリスマスマーケットが開かれ、多くのお店でにぎわうそうです。正面の建物が旧市庁舎です。
美しの泉
「泉」の名前がついていますが、水が湧き出ているわけではありません。
八角形で高さ17mの塔で、塔の鉄策に金色の環がはめ込まれていてこれを3回まわす間に願いごとをし、それを誰にも打ち明けなれば願いがかなうという言い伝えがあるそうで、いつも順番待ちができるとか。この日は雨もあってか殆ど人がいませんでしたけど。
聖フラウエン教会
中世ゴシック時代に建てられたというこの教会、正面中央にカール4世と7人の選帝侯の仕掛け時計があり、毎日一回正午に動くというので小雨の降る寒い中震えながら十数分待って撮ったのが右の写真です。
ハイリヒ・ガイスト・シュピタール
ベグニッツ川に突き出して建っている建物は、14世紀半ばに建てられた聖養老院(救済院)で、現在はレストランになっているそうです。
聖ローレンツ教会
13世紀後半から200年近くかけて建てられたゴシック様式の教会で、2本の尖塔が特徴となっています。この教会の中には「受胎告知」のレリーフがあるようですが、時間の関係で外観のみの観光となりました。
権利の柱
ゲルマン国立博物館のところにあり、ニュルンベルグが人権の保護推進に取り組んでいる一環として、造られたモニュメントでこれは日本国憲法の「教育を受ける権利」ですが、これ以外にも20数本が建てられています。
城壁
ニュルンベルグの旧市街を観光したあとはおいしいと評判のニュルンベルガー・ソーセージでの昼食を食べ、ミュンヘンまで170km約3時間かけての移動です。

ミュンヘン
 
ミュンヘン郊外のニンヘンブルグ城に着いたのは、曇り空がさらに薄暗くなりかけてきた3時半過ぎです。このミュンヘンは、12世紀以来ヴィッテルスバッハ家が800年間支配した街でもあり、宮殿や美術館・博物館が多く残っていますが、第2次世界大戦ではなんと60回以上も繰返し爆撃を受けたため壊滅状態となったようです。
旧市街の中心であるマリエン広場に着いたのは日も落ちた4時半過ぎ、雨も降り出して気温はさらに下がったようで、若干震え気味での観光となりました。とここには写真スポットである新市庁舎がありますが、撮影した写真がなぜか殆どが露光オーバー。残念!の一言です。
ニンヘンブルグ城
17世紀の半ばに建てられてから19世紀の半ばまで増築が行われたというこのお城、ヴィッテルスバッハ家の夏の離宮(別荘?)として用いられていたとか。とにかく広大なお庭と大きい建物。残念なことに閉門時間が迫っており、外観写真とトイレタイムだけで観光終了。
右の写真はプロピレーン(ギリシャ神殿風柱廊門)、下左の写真は古代美術博物館、下右の写真はグリプトテーク(彫刻品陳列館)で、ミュンヘン中央駅から4、500mの所にありますが、いずれも時間の関係で外観写真のみで観光終了です。
イザール門
ミュンヘンの中心部である旧市街への東の入口となる門で14世紀に建てられたものです。
バイエルン州立歌劇場
19世紀のはじめに王立劇場として建てられ、1963年に再建。左の建物はヴッテルスバツハ王家の宮殿であったレジデンツ。
なぜかこの前庭には雪が残っていました。
聖霊教会
ホフブロイハウスにて食事をして外に出ても冷たい雨がまた降っていました。バスに乗ってホテルに入ったのは午後9時過ぎ、明日はいよいよヴィース教会とノイシュバンシュタイン城の見学です。
 
 
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