霊場恐山(2013.06.03撮影)

八戸を出発してから約3時間ようやく下北半島の中央部にある恐山の入口に到着します。ここ恐山は高野山、比叡山とならぶ日本三大霊場のひとつですが、恐山という名前の山はなくカルデラ湖である宇曽利湖の周りの釜臥山を中心とした八峰の総称とのことです。

 
冷水(ひやみず)
国道4号線(恐山街道とも呼ばれています。)の冷水峠沿いにあるこの湧き水、不老長寿の水として1杯飲めば10年、2杯飲めば20年、3杯飲めば死ぬまで若返ると言われています。
        
太鼓橋
宇曽利湖に注ぎ込み俗界と霊界の分かれ目となる三途の川に架かる橋で、罪人はこの橋を渡れないとの言い伝えがあるようです。

もう少し近いところで撮りたかったのですが時間もなく、望遠もつけていなかったのでこれが限度、残念!
        
恐山の正式名称は「恐山菩提寺」といい、慈覚大師円仁により貞観4年(862年)に天台宗の修練道場として開山され、長禄元年(1457年)にいったん廃寺となりましたが、享禄3年(1530年)に吉祥山円通寺(曹洞宗)によって再興されています。
恐山というと死者の霊を我が身に宿しその言葉を伝えるイタコの口よせで有名ですが、イタコは何時もここにいるわけではなく7月に開催される恐山大祭、10月に行われる恐山秋詣りのときに県内からきて口よせを行うそうです。
境内には地獄と呼ばれています硫黄の吹き出す噴気孔がいくつもあり温泉があります。温泉大好きの私としてはぜひ入りたいところですがツアーでの観光で時間も限られており入浴を断念し霊場内を回ってみました。
 
総門(左の写真)をくぐると奥の院となりますが門の左側には六大地蔵(右の写真)が祀られています。  
    
境内にはいくつものお地蔵様が祀られておりその周りには風車が。
この風車は水子や幼子の霊を慰めるためにおかれているいるとのことです。
         
 
総門を抜けると参道の両側には永大常夜塔が立ち並び山門に続きます。永大常夜塔は全部で48基あり全国から寄進されたものです。
山門は平成元年に建てなおされたもので両側には仁王像が安置されています。
 
        

みたま石

無間地獄
 
        

太師堂

水子供養本尊と納札所
 
        

賽の河原地蔵堂

賽の河原
 
        

宇曽利湖に面した砂浜は「極楽浜」と名づけられています。
 
    
極楽浜にある地蔵菩薩
東日本大震災の犠牲者を追悼するため祀られたものとのことで右側には「鎮魂の鐘」、左側に「希望の鐘」がおかれています。
この鎮魂の鐘を盗んでものがいるとのことですがなんとも罰当たりな者がいる世の中ですね。
 
        

重罪地獄

金掘地獄
 
        
境内にはこのように手ぬぐいや草鞋じが木々に結わかれいます。
手ぬぐい、ワラジそしてお賽銭はあの世へ旅たつための三点セットとか
 
        

イソツツジ
 
 
        
   
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