ランス

ランスの観光は当初の日程では3月14日の観光初日におこなう予定でしたが、成田空港でのトラブルにより出発が1日遅れたためメッツを含めた観光がなくなってしまいました。このため19日の日は終日パリ市内自由行動であったものを希望者だけ午前中ランス観光を追加してもらったので参加してみました。

ランスまではパリ東駅からTGVでノンストップの列車で約45分で到着します。
      
パリ東駅
パリには「パリ駅」という名の駅はなく、この「パリ東駅」のほかに「パリ北駅」、「サン・ラザール駅」など合計7ヶ所もあって、行き先によって分かれています。とても始めての人はすんなり利用できそうにありません。
        
時刻表
日本ですと行き先によるホームの番線は常に固定されていますが、こちらは発車または到着時間の数分前にならないと表示されません。
        

ランス駅のTGV
車内の速度表示を見ていたところ最高320km。日本の新幹線「のぞみ」(最高速度300km)よりも速いですね。
        
ランスはフランス北部にある人口20万人の都市で、シャンパン醸造の一大中心地でかつてフランス国王の聖別戴冠式がおこなわれたノートルダム大聖堂があることから、「冠の都市」または「王たちの都市」とも呼ばれています。街の歴史ははローマ時代までさかのぼることができ、当時の遺跡も残されています。  
ランス駅
        
コルベール広場
ランスの駅前にあるこの広場、コルベール公園とも呼ばれていてランスの毛皮商人の息子として生まれ17世紀のフランス政府の財務総監(今でいう大蔵大臣でしょうか)を努めたジャン・バティスト・コルベールの名前がつけられており、そのブロンズ像(写真右端)がおかれています。
        
ドルーエ・デルロン広場
ランス駅から南へ向かって800mほど続く広い道の中央が広場になっており正面には噴水があります。
  
 
   
ノートルダム大聖堂

火災で焼失した教会の代わりに1211年からに建設が始まったものの、資金難や百年戦争による中断もあって、1475年に完成したたゴシック様式のカトリック教会で、ゴシック建築の最高峰とも呼ばれています。
この教会では歴代のフランス国王の戴冠式が執り行われた歴史があります。建設後フランス革命や第2次世界大戦により一部を破壊されましたが、現在は修復が行われております。
この教会は1991年に「ランスのノートルダム大聖堂、サン・レミ旧大修道院及びトー宮殿(下段)」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。
 
        
 
教会西側正面のファサード
教会全体では2300体以上の彫像が刻まれており、特にファサードにある「微笑みの天使(ランスの微笑とも呼ばれています。)が有名です。」
        
        

小バラ窓(周囲には133体の彫像があります)

 
        

シャンパーニュのワイン造りを描いたステンドグラス
 
シャガール作のステンドグラス 
 
        
   
ジャンヌ・ダルク像
イギリスとの間で1337年から1453年まで行われた百年戦争時に、オルレアンの開放に貢献したジャンヌ・ダルクがシャルル7世の戴冠式の際この教会を訪れたとのことで、教会内部と教会脇に像が置かれています。
 
トー宮殿

15世紀末から16世紀の初めにかけて建設された大司教の館で、ギリシャ文字のT(タウ)からその名がつけられたもので、平面図で見るとT字型をしていたことに由来するものとのこと。現在は大聖堂や戴冠式に係わりのある品を展示する国立博物館となっています。
   
        

戴冠式の祝宴が行われたトーの間

トーの間のタペストリー
        

ルイ15世の戴冠式で使われた王冠のコピー

右は15世紀の聖遺物箱、左は16世紀の聖ウルスラの帆船
 
        
ローマ時代の地下柱廊
フォーラム広場にある3世紀頃のガロロマン時代の遺跡ですが、4月から9月までしかオープンしないようで中に入れず、残念。
 
   
ル・ヴェージュルの館
中世に建てられたもので、現在は「古きランス博物館」として家具、絵画、工芸品等が展示されています。古きランス博物館
 
   
マルス門
4世紀頃のローマ時代に建てられた凱旋門でコルベール広場北端に建てられています。
 
   

市庁舎
 
   
        
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