ローマ

いよいよツアー最終日です。今日は午後3時にホテルを出発して空港に向かいますが、それまでの間自由行動です。ローマはこれで三回目ですが2500年以上の歴史を持つローマ、半日やそこらでは見たいと思ったところをすべて回れません。 最終日だというのに空はまた曇りだしました。
 
     
サン・ピエトロ大聖堂
世界最小の国土面積のバチカン市国にあるカトリックの総本山です。国全体がユネスコの世界遺産に登録されているところです。
ここに来るのは3回目ですが中を見ようと思って添乗員さんたちと来たのですがものすごい行列。着いたのが午前9時ちょっと前ですけど大聖堂前の大きなサン・ピエトロ広場を一周して観光客が入場待ちしています。これだけ並んでいると中に入るまでかなり時間がかかりそうなので、みんなと別れて一人で街歩きをすることに。(後で聞いたら中に入るまで1時間以上待ったとか)
 
    
        
サンタンジェロ城
サンピエトロ寺院から歩いて数分、テレヴェ川沿いにある城塞サンタンジェロ城に着きます。ここサンタンジェロ城はローマの5賢帝の一人であるハドリアヌスが自身霊廟として135年に建設を開始して139年に完成したもので、かつては「ハドリアヌス廟」と呼ばれていました。403年にはアウレリアヌス城壁の一部に組み込まられ、14世紀には要塞として強化されています。現在の名前になったのは6世紀終わりごろにヨーロッパで大流行したペストの際に、時の教皇グレゴリウス1世が城の頂上で剣を鞘に収める大天使ミカエルを見てペストの終焉を意味するとしたことに由来しているとのことで、これを記念して城の頂上に大理石の天使像を置いたそうです。天使像はその後17世紀に青銅製のものに置き換えられています。
 
        

カヴール橋から見るサンタンジェロ城
 
サンタンジェロ橋より撮影したサンタンジェロ城
 
   
ここも結構人が多いです。中を見学すると時間が無くなるので外側だけ撮影してコロッセオ方面に行くことに。それにしても曇り空が残念です。  
     
  ヌオーヴァ教会
ヴィットリオエマヌエーレ通りを市内中心部に歩き出して5分くらいのところにあるこの教会は16世紀後半に建てられたもので、バロック様式で建てられています。
左側に建つのはオロロージョ劇場
 
     
トッレ・アルジェンティーナ広場
ヌオーヴァ教会から歩くこと約10分で広場に着きます。
この広場は共和制ローマ時代の神殿があったところで、かつてここにポンペイウス劇場の一部があったところで、紀元前44年3月15日に「ブルータス、お前もか」の言葉を残したジュリアス・シーザー(カエサル)が暗殺されたのはここであったと推定されています。
 
   
     
  ジェズ教会
トッレ・アルジェンティーナ広場のすぐ東にあるこの教会は16世紀末に建てられたもので、かつて
イエズス会の母教会(本拠地)でした。
正面ファサードは「世界初の真のバロック様式のファサード」といわれており世界中のイエズス会の教会はここをモデルとしているとのことです。
 
     
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂
ヴェネツィア広場に面して建てられたこの記念堂は、1885年にイタリア王国を成立させたヴィットリオ・エマヌエーレ2世を王国の国父として、その偉業をたたえるためにその息子ウンベルト1世の代に建設が行われ1925年に完成したものです。幅135m、高さ70mの建物上部にはクアドリガ(4頭立ての戦車馬車)に乗る勝利の女神ヴィクトリアの彫像が二体配置され、建物正面には国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像が設置されています。又この建物の中には無名戦士の墓も置かれているのことです。
 
 
     
  トラヤヌスの記念柱とサンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア・アル・フォロ・トライアノ教会
ヴェネツィア広場からフォロ・インペリアリ通りを歩いてすぐにあるトラヤヌスの記念柱は2世紀の初めトラヤヌス帝時代にあったローマとダキア(ルーマニア)との戦争の勝利を記念して建てられた高さ40mの大理石柱で円柱にはその当時の様子を叙事詩的にレリーフにして刻んでいます。
左の教会なんて長い名前なんですか、18世紀半ばに建てられたものです。
 
 
   
トラヤヌスのフォルム
更にフォロ・インペリアリ通りを歩くとトラヤヌスのフォルムです。
フォルムとは古代ローマ都市の公共広場で、神殿や裁判所、商業取引、集会の場などが設けられており、ギリシャの古代アゴラと同様の機能を有していました。フォルムは115年に完成したもので皇帝たちのフォルムとしては最後のものです。
 
   
    
  カエサルのフォーラム
カエサル(シーザー)が造ったフォルムで紀元前46年に完成しており、ウェヌス・ゲネトリクス神殿の三本の柱が残っています。
 
   
  ネルヴァのフォーラム
古代ローマの5賢帝の一人である第12代皇帝ネルヴァによるもので完成は97年、フォルムの中で最も小さいものです。
 
     
コロッセオ
ローマを代表する観光地といえばこのコロッセオです。完成したのはティトゥス帝時代の80年で完成当時はフラウィウス朝時代に建てられたことからフラウィウス円形闘技場とと名付けられましたが、ネロ帝の巨大な像(コロッスス)が傍らに立っていたためコロッセウムと呼ばれるようになりました。
コロッセオは長径188m、短径156mの楕円形で高さは48mあり約5万人を収容できたといい、古代ローマ時代に造られた200か所以上の闘技場の中でも最大のものであったようです。コロッセオは火山灰を利用したコンクリート(ローマン・コンクリート)で造られており鉄骨を使用していないにもかかわらず地震で倒壊しなかったのは円形構造が力学的に安定していたからといわれています。
ここも観光客がいっぱいです。前に来た時はコンデジでのためかなり遠くに離れないと全景が撮れませんでしたが今回は24㎜レンズの一眼です。
 
 
   
        
 
     
  壁面にある穴は戦傷の痕ではなく、建設および補修時の足場用の木材を挿入するための穴だそうです。  
     
  コンスタンティヌスの凱旋門
コロッセオと隣接して建てられているこの凱旋門、西ローマ帝国の副帝であったコンスタンティヌスが312年に起きたミルウィウス橋の戦いに勝利し西ローマの唯一の皇帝となった事を記念し315年に建てられたもので、高さ21m、幅25.7m、奥行き約7.4mとローマにある凱旋門の中では最大のものです。
全景を撮ろうとしたのですが柵の周りに観光客が大勢腰掛けていてこれが精いっぱいです。
 
     
   歩き疲れたのでバールで昼食、本場のスパゲティボロネーゼです。プストマトが入っていて味は抜群でした。  
     
  サン・マルティーノ・アイ・モンティ聖堂
モンティ地区のジョヴァンニ・ランツア通りとエクツィア通りが交差するところにあるこの教会、4世紀に建てられたのが始めで現在のものは9世紀に建てられたバロック様式です。
 
   
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
ローマの四大バシリカ(古代ローマ様式の聖堂)の一つに数えられるこの教会は、テルミニ駅に近いカヴール通り沿いにあり、352年時の教皇リベリウスが「真夏のエスクイリーノの丘で雪が降る場所に教会を建てよ」という夢で見た聖母マリアのお告げどおり、356年8月に雪が降ったという奇跡の地に立つ教会で、1000年以上にもわたり修復と増築が繰り返され現在の姿になっています

注:四大バシリカとはこのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂とサン・ピエトロ大聖堂、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂をいいます。 
 
   
     
   
     
  テルミニ駅
ローマの玄関口となる中央駅、1862年の開業で、名前の由来は駅近くに古代ローマ帝国のディオクレティアヌス浴場の遺跡があり、古代ローマの公衆浴場を意味するテルメ由来とする同じ名前の地名から来ているとのことで、1日の乗降客数は50万人近いとのことで、駅の隣には500人広場がありバスターミナルからは各地へのバスが発着しています。
 
     
 
 
     
     
半日で見て回るのはこれが精いっぱいです。まだまだ撮りたいところはあるけど、それこそローマだけで数日滞在しないとだめですね。   
     
     
     
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