サントリーニ島とスニオン岬
サントリーニ(ティラ)島
 
予定ではクレタ島を出発して約5時間くらいでサントリーニ島に到着とのことでしたが、何故か3時間くらいで島影が見え始めました。この島は数度の火山の爆発により島の形を変え、紀元前1500年ころの爆発により現在のような三日月形の島になったそうです。
紀元前3000年ころにクレタ島から移り住んだミノア人により受け継いだキクラデス文明として発展したようですが、これも火山の爆発で消滅、現在ではアクロティリ遺跡にその面影を残しているとのことです。
クルージングのショアエクスカーションでは「イア」の街の見学がありましたが、私は添乗員さんたちとフィラの街中を自由散策を選んでみました。
サントリーニ島の遠景

赤茶けた断崖絶壁の上に白壁がくっきり映えるフィラの街並みが見えます。
 
オールド・ボートとフィラの街

クルーズ船は沖合いに停泊し、テンダーボートに乗り換えてオールド・ボートに着きます。
フィラの街に行くには、このオールド・ボートの港からテレフェリックと呼ばれるゴンドラリフトに乗るか、6百数十段もある階段を歩くかロバに乗ってゆくかしかありません。
テレフェリック

オールド・ボートにある駅からフィラの街まで一人4€、6人乗りのゴンドラが6台繋がっていてフィラの街まで約4分で運んでくれます。
フィラの街から見るクルーズ船とネア・カメニの島

テレフェリックでフィラの街に着き、オールド・ボートを望んでもオーバーハング状態になっているようでわずかしか見えません。
クルーズ船との間を行き交うテンダーボートがミズスマシのように見えます。奥に見える島はネア・カメニという島で、現在でも活動を続けている活火山で、その昔はサントリーニ島と繋がっていたとのこと。

フィラの街並み

      フィラから見るイアの街並み

フィラの教会

           風車のある家
フィラのカトリック教会

ギリシャ正教の教会が多いこの地にあって珍しいカトリックの教会です。正門を探したのですが迷路のような街でなかなか見つからず途中で断念。
大聖堂

サントリーニ島にあるギリシャ正教の総本山で、アーチ型の回廊が特徴です。
朽ちたボート
フィラの街並み

オールド・ボートへの帰りは6百数十段の階段を歩いてみることとしました。途中で街を見上げて見るとこんな感じでした。下の写真は階段の途中で撮った写真ですが、徒歩で上ってくる人は殆どが外人さんばかり、日本人はロバに乗って上がっています。階段は石畳となっていますが、ロバの糞がやたらに多く、臭いし気をつけないとスリップしてこけそうになります。、
スニオン岬
いよいよ観光最終日です。前日午後9時前にサントリーニ島を出航。ピレウス港には朝7時に到着と予定表には書いてありましたが、朝5時半ごろ目が覚めると船は殆ど動いていません。顔を洗ってカメラを持ってデッキに出てみるとまもなくピレウス港に到着するといった感じでした。スニオン岬へはピレウス港からバスで約1時間。アテネ市外を抜けると海岸線沿いの道を走ります。この道はアポロコーストと呼ばれ、避暑や避寒に訪れる人たちで一年中にぎわう地域とのことで、海岸沿いには高級ホテルや豪華な建物(別荘?)が見られます。
夜明けのピレウス港
アポロコーストから見るスニオン岬
岬の先端にはポセイドン神殿の姿が見られます。
ポセイドン神殿

バスが順調に走ったせいか午前9時にはスニオン岬に到着。ところがポセイドン神殿の入口ゲートはしまったまま。ゲートの開門は9時半からとか、岬の突端のせいかそばに土産物屋兼レストランが1軒あるだけで、そのレストランも開店準備中。ツアー参加者は開門まで待ちぼうけです。
ポセイドン神殿はドリア様式で紀元前444年に建てられ海神ポセイドンを祀っており、岬を通る船の船員は必ず祈りをささげたとのことです。

岬の突端

       神殿から見るスニオンの街並み
アポロコーストの海岸
透明度の高い海で底までよく見えます。
スニオン岬での観光を終え。少々早い昼食をアポロコースト沿いにあるレストランでとった後バスは一路空港に。わずか3日のクルージング、一つの島での滞在は4時間前後であったため、見所いっぱいの島の一部しか観光できなかったことはちょっと残念。だけどツアー代金からしたらこんなものかなとも思ったり、もうあと2,3日長ければとも思ったりした観光でした。
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