1997年の2月中旬にマドリードからバルセロナまでの各地を回る10日間の旅に参加したときの写真です。2月の中旬の関東地方は立春を過ぎたとはいえまだまだ寒い日が続く毎日ですが、観光したときはこちらの3月中旬くらいの陽気で楽しく観光することができました。
なお、スペイン国内を観光するときは、ジプシーに懐を狙われる恐れがありますので携行品に注意が必要です。
ドン・キホーテの像
マドリードのスペイン広場にあり、愛馬ロシナンテ号に跨ったドン・キホーテの像の隣には、ロバに乗ったサンチョ・パンサが控えています。
王宮
10世紀の頃にアルカサールの跡に回教徒によって建設されたが、18世紀の半ばに焼失、フェリペ5世が再建に着手、完成後は170年にわたって王家の住まいとして用いられたが、現在は迎賓館として利用されている。
セゴビアのアルカサル(1985年に世界文化遺産に登録)
切り立った崖の上に建つこのお城は11世紀に最初の城が建てられましたが、改築、火災等にあったとのことで、現存するものは19世紀に再建されたものだそうです。この華麗なお城はディズニー映画「白雪姫」のお城のモデルとなっています。
下左の写真はアルカサルの上空を悠然と飛ぶヨーロッパコウノトリ(シャバシコウ)、下右の写真はアルカサル内にあるいざベル女王のステンドグラスです。
カテドラル(1985年に世界文化遺産に登録)
15世紀後半から16世紀にかけて建てられたセゴビアのカテドラルは、スペインで最後のゴシック様式の寺院です。
セゴビアの旧市街
ローマ時代の水道橋(1985年に世界文化遺産に登録)
セゴビアの街のシンボルとなっているこの水道橋は、1世紀から2世紀にかけて建設されたもので、全長約730m、高さ29mあり、100年位前までそのまま使用していたそうですが、現在ではパイプを設けてこれに水を流して使用しているとのことです。
アーモンドの花
日本ですと桜の花の咲く前に咲く早春の花ですが、スペインではあちこちでもう咲いていました。ちょっと見ると桜と間違えそうな花びらをしているので、間違えて「桜が咲いている」といっている人を見かけます。
トレド(1986年に「古都トレド」として世界文化遺産に登録)
上の2枚の写真は、トレドの街の遠景です。トレドは城壁とタホ川に囲まれており、16世紀の半ばにマドリッドに首都が移されるまでスペインの首都として栄えた時代がありました。ひときわ高い建物は13世紀に建てられたアルカサールで幾たびかの戦禍の中で破壊と再建が繰り返されたとのことで、旧市街及びカテドラル等とあわせて世界遺産に登録されています。
左下の写真は旧市街で見るカテドラルで、13世紀前半に建設が始まり15世紀の後半に完成したといわれるゴシック様式の建物です。
右下の写真はサン・マルティン橋から見た旧市街です。
コンスエグラの風車
ラ・マンチャ地方にあるコンスエグラには丘の上にいくつもの風車があり、空の青さと対比するように塔屋の白い壁が印象的です。丘の上に立って周りを見渡すと赤茶けて乾燥した平原とコンスエグラの街並みがよく見渡せます。
ドン・キホーテの像とタイル画のドン・キホーテ
プエルト・ラピセの街にある旅篭は騎士道物語で有名な「ドン・キホーテ」の作者であるミゲル・デ・セルバンテスが何度も泊まったところといわれており、現在はレストランとなっています。
右の写真は、プエルト・ラピセの街で見かけたタイル画です。
マヨール広場
ラ・マンチャ地方のマグロの街にあるマヨール広場は緑色の窓枠で彩られた壁のある建物で囲まれています。建物の1階には色々なお店があり、特産のレースを手編みではなくボビンで作っているおばあさんもいました。
コルドバ
古くは古代ローマ時代から栄えたこの街は、ローマ時代の遺跡を多く残し、イスラムの征服によるモスク(メスキータ)も残っており、1984年に「コルドバ歴史地区」として世界文化遺産に登録されています。
コルドバの街とローマ橋
グアダルキビール川に架かるローマ橋は2000年前に最初の橋が架けられ、その後幾多の破壊と修復が行われたようです。橋を渡ると世界文化遺産に登録されているメスキータとコルドバの街になります。
カラオラの塔
コルドバの街を流れるグアダルキビール川沿いにあるイスラム時代に造られた要塞で、外敵から街を守るためのものでしたが、現在は歴史博物館になっています。
メスキータ(世界文化遺産)
コルドバのメスキータはイスラム教とキリスト教が共存する珍しい寺院です。メスキータは8世紀の後半にイスラム教の寺院として建設され、13世紀の半ばにカトリック教徒のカテドラルとして礼拝堂が設けられました。その大きさは幅130m、奥行き180mもありなんと信者2万5千人が収容できるとのことです。
左はアルミナールの塔、下左はメスキータのマクスーラの天井にある豪華な金貼りのモザイク画、下右はメスキータの内部です。
セビリアの街遠景とフラメンコ
アンダルシア地方の街セビリアはオペラのカルメンやセビリアの理髪師、フラメンコそして闘牛で知られており、情熱的な気風がある街といわれています。高い塔は15世紀の初めから120年かけて建設され1987年に世界文化遺産に登録された大聖堂です。
アンダルシア地方の民族舞踊であるフラメンコは情熱的な踊りで有名です。右の写真はツアーで参加したフラメンコショーでの踊り子です。
アルハンブラ宮殿(1984年「グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン」として世界文化遺産に登録)
アルハンブラ宮殿のアルハンブラとはアラビア語で「赤い城」という意味で、13世紀の半ばに建設が行われ、イスラムのグラナダ王国の宮殿として用いられた、その後スペイン王国の宮殿としても用いられたそうですが、我々にはタレガの有名なギター曲「アルハンブラの思い出」で知られています。
ここを訪れたときはちょうど糸杉の花粉が飛んでいる最中で、空一面が黄色くなるほど大量の花粉が舞っていました。花粉症の方は訪問時期に注意が必要です。
写真は左上がサンタ・マリア・デ・ラ・アルハンブラ教会、右上が宮殿から見たグラナダの市街地、左下が右が124本の大理石の柱がある回廊で囲まれたカルロス5世宮殿の中庭、右下がアラヤネスの中庭です。
ミハスの村の風景
アンダルシア地方の地中海沿いにあるロンダ、カサレスそしてミハスは「白い村」と呼ばれているコスタ・デル・ソルに面した山の中腹にあるこじんまりとした村です。
ツアーで訪れたミハスは、のんびり散策しても30分もあれば一回りできてしまうほどの小さな村で、2月とはいえ照りつける太陽をうけて白い壁が映え、家々の壁に架けてあるハンギングバスケットのゼラニウムの赤い色がとてもきれいです。真夏には40度以上にもなるといわれるこの地域、2月の半ばだというのに少し歩くと汗ばむくらいの陽気で、村の中心にあるコンスティトゥション広場では上半身裸でビールを飲む人を何人か見かけました。
地中海の夜明け
コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)と呼ばれる長さ300kmも続く海岸は、一年中温暖な気候で多くの観光客が訪れる地方です。さすがにこの時期は海辺の観光客は少ないですが、街中を散策する観光客は結構多かったです。
ロンダ
ロンダはグアダレビン川沿いに古くから栄えた街です。深い峡谷を繋ぐヌエボ橋は18世紀に造られ高さ100m以上もあり、橋の上から底を見るとかなり深いので高所恐怖症の方はチョッと怖いかもしれません。
闘牛場
スペインといえば「闘牛」が有名で各地に闘牛場がありますが、この闘牛場はロンダの新市街にあり、18世紀に建てられたスペインで一番古い闘牛場で、現在でも4月から10月まで月に2回開催されています。
サグラダファミリア
アントニオ・ガウディの設計によるサグラダファミリアは19世紀の末に建設が始まり、いまだに完成しておらず、今でも工事が行われており、最近の予測ではあと20年くらいで完成との情報もあるようです。また、ここでは日本人彫刻家の外尾悦郎さんが活躍しているそうです。
グエル公園
天才といわれるアントニオ・ガウディの作品が多くあるバロセロナ。ここグエル公園は分譲住宅を造る予定だったものが公園だけになってしまったとか。このグエル公園とグエル邸とカサ・ミラそしてサグラダファミリア等のガウディの作品群は1984年に世界文化遺産に登録されています。
オリンピックス・タジアム
1992年に開催されたバロセロナオリンピックのメーン会場で、モンジュイックの丘にあります。
凱旋門
1888年に開催された万国博覧会の際に建設されたもので、パリの凱旋門に対抗して造られたとか。パリの凱旋門とはちょっと趣きが違います。
ヨットハーバー
   
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