国立大学通り(2020.03.26撮影)

国立市にある南武線の谷保駅北側から中央線の国立駅南口迄真っ直ぐ通る約2kmの道が、「大学通り」と名付けられています。
「文教地区」として指定されている国立市の中にあって、通りの中央付近の両側には国立の一橋大学をはじめ、いくつもの学校がある通りで、正式には「東京都道146号国立停車場谷保線」といいます。
通りの両側には約340本の桜が植樹されていて、春の桜の花の時期には「くにたちさくらフェスティバル」も開催されます。
谷保駅の近くに住む弟から「桜が見頃を迎えている」との情報があり、「コロナ騒ぎ」の中ですが出かけてみました。

谷保駅から歩き始めて途中さくら通りと交差しますが、この道もその名の通り両側に桜の木が植えられています。
 
      
 
 
大学通りは、両方向2車線となっていて、その両側には自転車道、緑地帯と歩道となっています。緑地帯には菜の花をはじめ春の花が咲いています。
 
   
大学通り歩道橋と名のついた歩道橋に上がると道の両側の桜が撮れます。
 
 
   
     
   
  歩道橋の上から国立駅方向を撮影しましたが、車道が広いので「さくらのトンネル」とはなりません。  
     
   
     
   
  菜の花と桜の競演
  
 
   
  菜の花
 
 
   
  山吹と桜の競演  
     
   
  歩道橋の上には桜の写真を撮る人たちが大勢きています。  
     
 
  
ボケ(木瓜)の花
 
     
   
  大学通りの桜は殆どがソメイヨシノですが、こちらは珍しくヤマザクラです。  
     
 




一橋大学

一橋大学は、1875年明治28年)に森有禮が渋沢栄一の支援を受けて銀座尾張町に「商法講習所」を創設したのが基となったもので、創設後校名の改称を繰り返して1920年(大正9年)には東京商科大学となり、その後改称されて1949年(昭和24年)に現在の校名となったものです。
大学のキャンパスは、ここ国立市と千代田区にありますが、この地が発祥の地であり大学本部もここに置かれています。

校舎内に入らないということで許可を得て写真を撮らせてもらいました。
  
      
 
   
  兼松講堂
西キャンパスにあるこの講堂は、1927年(昭和2年)に、㈱兼松商店(現 兼松㈱)の創業者兼松房次郎氏の遺訓に基づいて寄贈を受けて、ロマネスク様式で建てられたもので、2000年(平成12年)には国の登録有形文化財に指定されています。
写真左端の像は、大学昇格に貢献した堀光亀先生の像です。
 
 
 
 
村瀬春雄像
保険学者で実業家であった村瀬春雄は「日本の海上保険学の祖」といわれ、弱冠23歳で大学の教授となり、海上保険の講義を行っていました。
  矢野二郎像
大学の前身である商法講習所の開設に携わり、会所後は講習所所長に就任。その後「東京商業学校」と改称された際は同校の校長を務めました。
      
  
付属図書館
「時計台」または「象牙の塔」とも呼ばれるこの建物は、1885年(明治18年)に建てられたもので、 蔵書の総数は200万冊を超えており、中には戦前に発行され現在では再入手のできない貴重な書籍も所蔵されています。
 
   
 
枝垂れ桜
 
   
   
  旧門衛所
登録有形文化財となっているこの建物は、東京商科大学時代の1931年(昭和6年)に門衛所として建てられたもので、外装はモルタル塗りですが、木造の平屋建てでハーフティンバーの洋風建築です。

 
 
   
  東本館
大学通りの東側にあり、東京商科大学時代の1929年(昭和4年)にロマネスク様式で建てられたもので、登録有形文化財となっています。

 
 
   
  第3研究館
東本館の東側にあるこの建物、窓にステンドグラスがありますが、研究館となっているだけで何の研究を行っているのかわかりません。ただ、上部に医療や医術のシンボルマークである「アスクレピオスの杖」のマークがあるので、やはり医療関係の研究機関なのでしょう。
 
 
 
 
因みに、この写真は銀座6丁目の松屋前にある「商法講習所」の碑で、道路側には「一橋大学発祥の地」と刻まれています。
 
 
  大学の構内を出て国立駅に向かいます。  
     
   
     
   
   
   
  国立駅近くまで来ましたが、商店街の両側も桜並木となっています。
 
 
   
  国立駅南口に到着すると駅舎の前に木造の建物があります。前にこの駅に来たときなかったと思いましたけど、何の建物なのでしょうか。  
   
     
   
  この建物は、2006年(平成18年)10月まで使用されていた国立駅の南口の駅舎で、原宿駅に次いで都内では2番目に古い木造建築の駅舎で、三角屋根が特徴の木造駅舎となっており、「関東の駅百選」にも選出されていました。駅が新しくなった時に解体されましたが廃棄されずに保存されていたもので、この度再築されて4月4日より"まちの魅力発信&交流拠点"として利用されることとなりました。
 
 
     
     
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