城壁と聖人の町アビラ
 
セゴビアから西に約1時間ギリシャ神話のヘラクレスによって町が建設された言い伝えられる古い街アビラに到着します。ローマ帝国の植民都市アベラが街の起源で、8世紀の初めにイスラム教徒の占領下に置かれるも11世紀末にカスティーリャ・レオン王アルフォンソにより町を奪還。その娘婿ラモン・デ・ボルゴーニャにより町を取り囲む城壁が建設されました。
16世紀に入ると聖テレサらによる修道院改革の中心地となって「聖者たちのアビラ」の別称で呼ばれ、いくつもの教会が建てられ町はカトリック信仰の拠点となってました。
旧市街は東西約900m、南北約450mあり、高さ約12m、壁の厚さ約3mで周囲2.5kmにもなる城壁には88の塔と9ヶ所の門が設けられていました。この旧市街は「
アビラ旧市街と市壁外の教会群」として1985年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
ここでの観光は各自フリータイムで約1時間です。
 

クアトロ・ポステス(左端)と城壁に囲まれた町アビラ
 
  サン・ビセンテ教会(サン・ビセンテ聖堂)
14世紀にロマネスク様式で建てられた教会でカテドラルに次いで2番目に大きな教会です。
 

サン・ビセンテ門(ラストロ通り側から撮影)

城壁とラストロ通り
 
   
アビラ大聖堂
12世紀から14世紀にかけて建てられたと思われる(完成時期不明のようです。)教会でロマネスク様式とゴシック様式の両方の特徴を持っており、かつては城壁一部の役割も果たしていた堅固な造りです。
 
   
サン・ビセンテ門
(城郭内から撮影)
  グスマン邸の大塔
15世紀に建てられた貴族の館で現在は県議会の建物として使用されています。
 
   
ラストロ門とギオマール夫人のバルコニー
町の南側にあるラストロ通りに面したところにあるこの門はラストロ門といい、城壁の中でもこの部分は後のほうで構築された門のようです。上のバルコニーはギオマール夫人のバルコニーと呼ばれていて悲恋の物語があるようですが、アビラのパンフレットを見ても詳しいことは載っていませんでした。
 
   
サンタ・テレサ修道院
17世紀にバロック様式で建てられた修道院で、修道会の改革で大きな役割を果たし跣足(せんそく:裸足の意)カルメル修道会を創立した聖テレサの生家跡に建てられています。
 
   
陸軍公文書館
16世紀に建てられたポレンティノス邸で、公文書保管のほか博物館として使用されています。
 
   
 
カルメン門とカルメン門に続く城壁  
 
ファン·デ·ラ·クルス像
別名「十字架のヨハネ」とも呼ばれ、聖テレサとともにカルメル会の改革に当った司祭でカトリック教会の聖人の一人です。
 
 
クワトロ・ポステス(クアトロ・ポステス)
旧市街から少し離れた陸の上に「4本の柱」という名前のついたローマ時代の遺跡でここに立つとアビラの旧市街が一望できます。
 
   
クワトロ・ポステスから見るアビラ旧市街
町が城壁に囲まれているのがよくわかります。
 
 
アビラの観光は1時間、もう少しあれば城壁に登ることができたのにチョット残念。同行したSさんが城壁に登っていたので写真をお借りしました。  
   
 
   
 
 
 
 
   
   
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