バルセロナ

スペイン第二の都市であるバルセロナ、カタルーニャ地方の中心都市で人口は160万人、近郊の人口を含めると400万人を超えるとのことでヨーロッパ内でも有数の都市です。
紀元前20年頃にローマ人が植民都市パルキノを建設したことがバルセロナの街の起源となったといわれており、イスラム統治時代の10世紀末にバルセロナ伯爵を中心としてカタルーニャ君主国が確立され、これが現在のカタルーニャの起源となっているとのことです。

昨日泊まったバルセロナのホテルはバルセロナ・エル・プラット
空港からバスでほんの10分足らずの工業団地近くのところにあり市街中心部までは車で20分以上かかるとか。中心部であればカメラ片手に恒例の朝の散歩ができたのですが、外を見ると晴れているようなのでとりあえず出てみました。今日の日の出は7時41分。東京より2時間くらい遅い日の出です。
 
   
        
黄金色に輝くパンパスグラス
日本ですとパンパスグラスは公園にでも行かないと見ることができませんが、こちらではあちこちで見ることができそれも群生しているのを結構見かけました。
 
        
午前8時半バスに乗ってバルセロナの観光スタートです。

サグラダ・ファミリア
バルセロナといえば真っ先に言われるのがこのサグラダ・ファミリアです。聖家族贖罪教会というのが正式名称とのことですが、1883年にアントニ・ガウディが選任建築家として選任されて建築をスタートしてから120年を経過した今でも建築工事が進められている未完の教会で、当初完成までに300年近くといわれていたのが2026年には完成するであろうとの公式発表が行われているようです。

なお、サグラダ・ファミリアの生誕のファサードと地下礼拝堂は「アントニ・ガウディの作品群」として2005年にユネスコの世界遺産に登録されています。
    
     
生誕のファサード(この生誕のファサードの彫刻には日本人彫刻家の外尾悦郎さんが携わっています。)  
  

永遠を表す糸杉と鳩
 
受胎告知
 
   
キリスト生誕(中央下部)と祝福する天使たち。
上部両側には祝福の音楽を奏でる天使たちもいます。
下部左は東方三賢人、右は羊飼い達。
 
   

受難のファサードのゴルゴダの丘に登るイエスと磔されたイエス

受難のファサードの囚われたイエス(右)とユダの接吻(左)
 
   
 
地下礼拝堂のガウディの墓(左)、主祭壇(中央)、黒いマリア像(右)  
 
内陣
内陣は他の教会の重厚さとは全く違った表現で構成されており光をよく取り入れておりあまり重々しい感じがしません。
 

 
   
 
   
  ステンドグラスに太陽が当るとない陣内の柱にそのまま映り柱が光のグラデーションとなります。
 
   
内陣内のステンドグラスは他の教会のように宗教画的なものではなくモダンなものとなっています。  
       
サグラダ・ファミリアの党の上部にエレベータで昇ることができますが個人ではなかなかチケット購入が難しいようです。 我々はツアー会社で予約してありましたのであまり待つことなく利用できましたけど、小さいエレベータで一度に6人がやっと(よく見かける外人さんのようなオデブちゃんがいたら5人も入れるかどうか)というものでした。
エレベータを降りたところは地上80mくらいの所で渡り廊下があります。長さはそれほどありませんが幅も狭く、また手摺も低いので高所恐怖症の人はしり込みするようなところです。でもここからバルセロナ市街が一望できますので絶景です。
 
        
 
    
カサ・ミラ
ガウディが54歳のときに実業家ペレ・ミラの邸宅として設計して建てられたもので直線部分が全くない建物で、建設当時市民からは醜悪な建物で「石切り場」というニックネームがつけられたそうですが現在ではバルセロナを代表する歴史的建造物となっているとのこと。(車窓からの撮影です。)

この建物は1984年にグエル公園、カサ・バドリョ等と共に「バルセロナのパルケ・グエル、パラシオ・グエル、カサ・ミラ」としてユネスコの世界遺産に登録されています。(2005年にサグラダ・ファミリアを追加して「アントニ・ガウディの作品群」と名称変更)
 
   
グエル公園
バルセロナの市街が一望できる丘の上に造られている公園で、ガウディが施主グエイ伯の依頼で人々が自然と芸術に囲まれて暮らせる、新しい住宅地として造りあげた分譲住宅であったとのことですが、60件の分譲住宅を建てる予定が買い手がつかず伯爵とガウディの2軒しか売れなかったとか。伯爵がなくなった後に公園としてしに寄付され現在に至っていますが、観光客があまりにも多いため今後入場料を取って入場者を制限する予定とか。

確かに16年前に訪れたときより観光客は多く写真を撮ろうにも人、人、人で数枚で撮影を断念する始末。
 
    

回廊

中央広場のベンチはくつろぐ人、撮影する人でいっぱいです。
 
   
 
中央広場下のホールの天井部分には春夏秋冬を表しているといわれるセラミックによるモザイク画があります。  
 

中央広場から見る門番小屋とバルセロナ市街

広場への階段は途中にある蛇とトカゲの噴水の写真を撮る人で大混雑
 
 
ピカソ美術館
市内のゴシック地区にあるこの美術館は貴族の館跡を利用して1963年に開館したとのことですが、美術館入口の隣の出入り口には当時をしのばせる馬車の出入り口を表すプレートがありました。(内部は撮影禁止です。)
     
 
   

ルリマツリ(イソマツ科 別名プルンバゴ)
 
 
観光を終わってホテルに戻ったのは午後5時、まだ日が暮れるまでかなり時間があります。市内にはモンジュイックの丘や港近辺等まだ見るところがいっぱいありますが、最近はドライバーの就業時間のチェックがうるさいとかで全てパス。といって街まで出かけるには結構距離があるしあきらめることに。  
 
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