ベルガマ遺跡
 
前日チャナッカレに泊まりベルガマ観光にスタートです。移動距離は宿泊するイズミールまで約300kmとか。ベルガマはペルガモンとも呼ばれ、紀元前2世紀から1世紀にかけてペルガモン王国の都として栄えた街だそうですが、ヘレニズム文化が栄えたたこの遺跡はいまだ世界遺産にも登録されておらず、発掘された出土品の多くはドイツ・ベルリンのペルガモン博物館に収蔵されているとのことです。
 
※ 2014年ユネスコの世界遺産に「ペルガモンとその重層的な文化的景観」として登録されました。
    
エドレミッドの田園風景
チャナッカレからベルガマに行く途中のドライブインで撮った風景です。右の写真は、夏になると雨の少ないこの地方で見られる塩田です。
ベルガマのゼウス神殿
薄くもやっているのはベルガマの街の風景です。
野外劇場
山の斜面を利用して造られたもので、12000人が収容できるとのこと。座席の下部はオリジナルですが、上部は復元の際にコンクリートで行われたとか。
トラヤノス神殿
紀元2世紀半ばにローマ皇帝・ハドリアノスが前皇帝トラヤヌスのために建造したもので、アクロポリスの丘の一番上にあります。真っ白な大理石で造られており、青空に良く映えていました。
貯水槽
中央の柱の上にコインが乗れば願いがかなうとかで、結構投げ入れている人もいるようで、また、そのコインをとろうといる人もいるとのことで下に降りれないように防止柵を作ったとか。
アクロポリス
ベルガマ遺跡の中心となるところです。
城壁
ビザンチン時代に造られた城壁で石、ブロックや日干し煉瓦でできているようです。
アスクレピオン
ギリシャ神話の医学の神アスクレピウスに捧げられたもので、2千数百年前の病院とのことでが、ここで湧き出す泉はラジウムを含んでおり、病人の治療、暗示による精神療法、リハビリ施設、観劇施設等がそろっており、いわば総合病院的存在であったとか。
ベルガマの街とアスクレピオンの遠景
アスクレピオンはこの小高い丘の上にあります。
聖なる道
入口を入ると両側に石畳と大理石の列柱が残る参道(聖なる道と呼ばれていたとのこと)が続きます。現在は150mほどの長さですが、当時は800m近くありアクロポリスまで続いていたとのことです。
回廊
イオニア式で大理石の列柱が125mにわたって連なり、当時はこれに屋根がかけられ、ここを患者が裸足で歩いて治療が行われたとか。
ヘビとお椀の彫刻のある柱
診療を拒否された重病患者がお椀でヘビ毒を飲んだところ逆に病気が治ったことに由来して彫られたもので、以後、生命が甦るものとしてこの街のシンボルになっているとのこと。
テレスポロス神殿(治療棟)
治療の行われたところで、病気回復の神テレスポロスが祭られ、薬草の投与、マッサージ等の治療が行われ、仮眠等もここでしたようです。訪れたときは、ここを発掘している人たちのミーティングが行われていました。
地下道
石積みで作られたこの地下道は、俗世界と治癒の場をつなぐものとして長さ80mあり、治療棟と聖なる泉を結んでいます。また、地下道の下には下水溝が作られており、現在も水が流れていました。
劇場
3500席のこの劇場は病院付属のもので、ローマ時代に造られたとのことで、劇を見たり、音楽を聴くことも治療の一環として考えられていたようです。聖なる泉はこの前にあります。
泉の跡
大理石でできたもので、右手前の窪みは水の流れた跡とか。
イズミールの市街
高台の旗が翻っているところは、「カデイフェ・カレ」と呼ばれる城塞です。
イズミールのスラム街
まだここはスラム街の入口付近ですが、これから先は危険とのことでこれより先に入りませんでした。
イズミールの街並み
宿泊したホテル付近の街並みです。
 
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