ビルバオ ゲルニカを出発して約1時間でサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路のひとつである北の道の途上にある町ビルバオに到着です。町はビスケー湾に注ぎ込むネルビオン川沿いにあり、ビスカヤ地方で採掘された鉄鉱石の輸出港として栄え20世紀の初頭にはバルセロナに次いで2番目に大きい工業地帯の中心となっていたようですが現在では第三次産業が中心となっており、世界各地の創造都市プロジェクトの中でもっとも成功した事例とされています。 気候的には海に近いことから西岸海洋性気候で春と秋は過ごしやすく冬も高緯度に位置する割には市街地での降雪は少ないようです。しかしながら年間を通じて雨の日が多くなんと45%近くが雨天日、40%が曇り日ということで訪れたこの日もあまりよい天気ではありませんでした。 |
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ネルビオン川沿いのカンポ・デ・ボランティン通りには幅広い遊歩道が設けられており、プラタナスの並木道が続いています。 遊歩道の幅は日本では考えられないくらいの幅で右側に車道がありますが同じくらいの広い道幅です。 |
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スビスリ橋 ビスカヤ市内にある17の橋の内で最も有名な橋とされているのがこのスビスリ橋(バスク語で「白い橋」の意味)で、歩行者専用橋として1997年に開通したものです。 |
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スビスリ橋とイソザキ・アテア 橋の向かい側にある高層ビル。2008年に完成した複合高層ビルで、ツインタワーの高さ83mの23階建てでバスク地方では最も高い建築物となっており、日本人建築家の磯崎新氏とスペイン人建築家のイニャキ・アウレコエチェアの設計によるもので別名「磯崎ゲート」とも呼ばれています。 |
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グッゲンハイム美術館 アメリカの美術収集家ソロモン・ロバート・グッゲンハイムが設立したソロモン・ロバート・グッゲンハイム財団による美術館のひとつで脱構築主義建築という伝統的な建築様式ともモダニズム建築とも異なるアンバランスな形で造られており、近現代美術が専門となっています。 |
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「パピー(子犬)」 美術館のテラスに置かれているこの子犬の像はアメリカ出身の美術家ジェフ・クーンズ制作によるもので、高さ12mを超えるトピアリー彫刻で、ステンレス鋼製の骨組みと内部に灌漑システムが設けられていて4万本もの花が植えられており、ビルバオのシンボルとなっています。 |
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サルベ橋 グッゲンハイム美術館そばに架かっている橋で、正式名称は「スペイン皇太子橋」といい、1972年にネルビオン川に架けられたもので、別名「ラ・サルベ橋」と呼ばれています。 名前の「サルベ」とはネルビオン川を遡ってきた船員たちがベゴニャ教会の尖塔を見てサルベ(聖母交唱)を歌ったという言い伝えからきているようです。 |
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ビルバオ・トラム ビルバオ市街での交通網を改善するために2002年に開業した路面電車で、単に「A線」とも呼ばれています。 建設にあたっては、15年かけてトラムか地下鉄か研究と調査が行われたとのことであり、低床式の電車は車椅子や乳母車そして高齢者に配慮した構造となっており、全停留所にシトラン・システムを導入し乗客に発着情報、遅延情報等をリアルタイムで液晶画面で表示しています。 |
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ビスカヤ橋 街の中心部からバスで10分ほど移動してゲチョ地区に移動します。ここに架かるビスカヤ橋については何年か前にテレビで紹介していたので一度は見てみたいと思っていたところでしたがあいにく空はどんよりとした雲がかかってきました。 1893年に、ネルビオン川の河口に近いところに、この橋が架けられた当時のビルバオは、鉄鉱石等の運搬で船が頻繁に行き交っていたことからこのような海上交通を妨げることなく、また長い傾斜路をもつ巨大な橋を造らずにすむ解決策として設計されたものでスペイン内戦時に4年間ほど一部破壊されて通行不能となった以外100年以上現役で使われている世界最古の運搬橋で2006年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。 |
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ワイヤーで吊り下げられたゴンドラは24時間運行となっており、ビルバオ市民の足として他の交通機関と一体化していて、同じ切符が利用できるようになっており、6台の自動車と300人ほどの人間を一度に運ぶことができ、2分ほどで対岸に到着します。 | ||||||||||||
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エレベーターを降りると板張りの渡り廊下となっていて四方は金網、下も丸見えです。高所恐怖症の人は厳しいでしょうね。 | ||||||||||||
橋の上から見るビルバオ港 |
ビルバオの街並み | |||||||||||
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