ブダペストその2(ペスト地区)

王宮の丘から望むセーチェニー鎖橋とペスト地区の街並み
 
    
国会議事堂
ドナウ川のペスト地区の河岸、コシュート・ラヨシュ広場前に建つこの国会議事堂、ネオゴシック様式を基本に一部はルネサンス様式を取り入れた折衷様式の建物で、オーストリア=ハンガリー二重帝国時代の1884年に建設が開始され、20年の月日を要して完成したとのことで、別名オルサーグハース(ハンガリー語で「国の家」との意味)といわれています。(個人でも内部の見学できるようです。)
わが国の国会議事堂は四方すべて塀に囲まれて自由に撮影することができず、撮影しようとすると見学ツアーに入る必要があり、それでも警備員が制止するので指定場所以外で撮影することはできず四方全てを撮ることはできません。こちらは警備の人はいるもののどこからでも撮影オーケー。ずいぶん違うものですね。
 
    

ブダ地区より撮影

ドナウ河岸より撮影
 
 
 
ラーコーツィ・フェレンツ2世の騎馬像と国会議事堂
トランシルヴァニア公国の君主であったラーコーツィ・フェレンツ2世は反ハプスブルク独立戦争の指導者で、ハンガリーの英雄として讃えられているとのことです。
 
民俗博物館
国会議事堂とは道路を挟んで反対側にある建物です。
 
ドナウ川沿いの鉄製の靴
国会議事堂からくさり橋のほうに歩いてゆくと川沿いに60足の靴のモニュメントが置かれています。
初め見たとき何のモニュメントかと思いましたが、靴のそばにある碑を見て第二次世界大戦時にナチス・ドイツの犠牲になったユダヤ人戦争犠牲者の靴の記念碑であることがわかりました。ここで銃殺された人の亡骸はなんとドナウ川に投げ込まれたとか。
先月訪れたアウシュヴィッツに続いてここでも悲劇が行われていたのです。
 
聖イシュトヴァーン大聖堂

ハンガリー建国の父といわれている初代ハンガリー国王イシュトヴァーン1世にちなんで名づけられたこの大聖堂、ルネサンス様式で1905年に建てられたもので、高さは96mありペスト地区では最も高い建物になります。当初建物は建国100年を記念して1896年までに完成する予定であったが、施工ミスによりドームが崩壊するという事態が発生したため完成がずれ込んだとのことです。
 
 
 

中央ドーム

祭壇
 
観光バス
バスのボディーの絵がちょっとユーモラスな観光バスですが手前の乗用車がじゃまっけですね。
   
エルジェーベト(エリザベート)橋
くさり橋の下流にある橋で、オーストリア=ハンガリー帝国のフランツ・ヨーゼフ皇帝の妃であるエリザベートの名がつけられ20世紀の初頭にかけられたものですが、第二次世界大戦時にドイツ軍によって破壊され1964年に再建されたものです。
ちなみにこの橋のライトアップ事業は日本政府の援助により行われたとか。
 
 
マルギット橋
ドナウ川の中洲にあるマルギット島にかかる橋で、くさり橋の上流にあり1876年にくさり橋に続いて建設されましたが、やはりドイツ軍により破壊されたものを再建したそうです。2009年に修復する際には当時破壊された船が発見されたようです。
 
   
英雄広場
アンドラーシ通りの端に当たる広場で市民公園の一部になっているとのことで、建国一千年を記念して記念碑が立てられていますが、バスはノンストップで次の目的地に。
 
 

ゲールットの丘から見るブダペストの夜景
 
   
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