ブダペスト その3

エステルゴムを出発してブダペストについたのは午後7時少し前、レストランで夕食後ドナウ川クルーズです。
 
 
国会議事堂のライトアップですが、右側には満月が見えます。   セーチェニーくさり橋  
        
約1時間ドナウ川クルーズを楽しみましたが、昼間ならともかく動いている船からの手持ちの撮影で、しかも夜景ときてはなかなかいいのが撮れません。どうにかものになったのが上の2枚です。  
        
 
いよいよ観光最終日です。
昨日泊まったブダペストのホテルは、ドナウ川に面したところにあるゲッレールト温泉(Gellért Gyógyfürdő)があるダヌビウスホテルゲラート。
朝6時半過ぎに、恒例の朝の散歩で川岸に出てみました。まだ日の出前です。
 
        
ゲッレールト温泉のダヌビウスホテルゲラート
1918年にアール・ヌーボー様式で建てられたブダペストを代表する温泉施設で、第二次世界大戦で被害を受けていますがその後再建されています。  
 

正面入り口
 
正面入り口の彫像
 
温泉側の入り口
 
ホテル内のステンドグラス
 
   
 


自由橋(Liberty Bridge)

サバッチャーグ橋(Szabadság híd)とも呼ばれているドナウ川にかかる南から3番目の橋で、1896年に建造され、当時の国王の名をとってフェレンツ・ヨージェフ橋と命名されました。
橋の長さは333.6mあり、4本の橋脚の上にはハンガリー神話に出てくる伝説の鳥トゥルル(Turul 鷹または鳶のようです)が置かれています。
橋は1945年にブダペストから撤収するドイツ軍が無警告で爆破されましたが、翌年再建されています。
 
 
    



川岸に目をやると湯けむりが、下を見ると河原に露天風呂があり、男性がのんびり朝湯を楽しんでいます。気持ちよさそうですね。
温泉大好きな私も入りたいんですけど、これから朝食、そして観光です。
 
   



ゲッレールトの丘

丘の上には十字架、奥には自由の女神像が見え、道路沿いには洞窟教会が見えます。
 
   



洞窟教会

聖パウロ派の教会で、創建は1931年とのことですからそんなに古い教会ではありません丘の上に見えた十字架はこの教会のもののようです。
 
 
朝の散歩を終えて午前9時全員そろって観光開始です。まずはゲッレールトの丘に。
 
 
 


ゲッレールトの丘で見るドナウ川とセーチェーニ鎖橋(左)

セーチェーニ鎖橋の奥の右側にはハンガリー国会議事堂、さらにその奥にはマルギット橋(Margit híd)が見えます。
右の写真は丘におかれている世界遺産標示です。
 
 
   



王宮の丘に行く途中のセント・ジョルジ通り(Szent GyorgySzent Utca)沿いには遺跡があります。ブダペストでも、ここからkmほど北にあるアクイアンクム(Aquincum)で、ローマ都市遺跡が発見されているとのことですので、この遺跡もそれと関連があるのでしょか。
 
   
 


王宮の丘のセーチェーニ鎖橋を見下ろす位置に大統領官邸(左)があります。すぐそばにはケーブルカー (funicular) があって、これに乗るとくさり橋のたもとまで降りることができます。
 
 
   
 
王宮の丘からは国会議事堂(上左)、少し右にはセーチェーニ鎖橋とその奥にイシュトヴァーン大聖堂(上右)を見ることができます。  
   
 


ブダ城への入り口となる門のところには自由橋の橋脚の上にあったトゥルルの像があります。
 
 
   
 

ブダ城

ブダ王宮(Budavári Palota)とも呼ばれているこの城は、当初木造で建てられていましたが、13世紀にモンゴル軍の攻撃で破壊され、ベーラ4世によって再建され、その後14世紀になってラヨシュ1世によりゴシック様式に改築されました。
17世紀にオスマン帝国の侵攻によって破壊されると、18世紀にハプスブルク家によってバロック様式で再建されましたが、火災の発生や第一次、第二次世界大戦で被害を受けており、20世紀半ばに修復されて、現在の姿となっています。
広場にはユージン・サヴォイの騎馬像があります。
ユージン・サヴォイはオイゲン・フランツ・フォン・ザヴォイエン=カリグナンというのが正式な名前で、サヴォイ家の血をひくフランス生まれの貴族で、17世紀末から18世紀前半にかけて活躍した軍人であり政治家でした。
軍人時代にヨーロッパ各地を転戦したとの経歴があるようですけど、ここブダペストとのかかわりは調べても出てきませんでした。
 
 
   



ハンガリー国立美術館

ブダ城内にある国立美術館で、1957年に設立されており、中世、ルネサンス、ゴシック、バロック、ルネサンス期の美術品を収蔵、展示しています。
 
   



マーチャーシュの噴水
国立美術館脇にあるこの噴水は、ときに「ブダペストのトレビの泉」とも呼ばれており、撮影ポイントとしてよく用いられているところです。
噴水の中央最上段には、狩猟服姿のマーチャーシュ王がおり、その足元には仕留めた大きな鹿が横たわっていて、その前には角笛を吹く兵士や、鷹を手にする兵士、そして王を見上げる女性の姿などの姿もあります。
1904年に作られたこの噴水、第二次世界大戦の際の被害は最小で済み、元の姿に修復されています。
 
   
 


セント・ジョルジ通りを行く衛兵
通りには金の指輪を銜えたカラスの像があります。
ハンガリー王であったマーチャーシュ1世は、フニャディ・マーチャーシュまたはマティアス・コルヴィヌスとも呼ばれており、フニャディ家の紋章にカラス(烏)があることからでしょうが、このカラスの姿があちこちで見受けられます。
 
 
   



トスアールパード遊歩道から見るブダペストの街並み(Tóth Árpád sétány)

遊歩道は王宮の丘の西側にあり約1kmくらい続いていますが、並木道は桜の並木のようです。春はお花見に最適かもしれませんね。
 
 
   
 


トスアールパード遊歩道からセントハーロムシャーグ通り(Szentháromság Utca)への曲がり角には、ハディク・アンドラーシュ(Hadik András)の騎馬像があり、セントハーロムシャーグ通りへ曲がると、行く手には三位一体広場(Szentháromság Tér)があり、聖三位一体柱とマーチャーシュ聖堂(Mátyás Templom)が見えてます。
ハディク・アンドラーシュは、18世紀の軍人、貴族で、騎兵旅団の司令官となった人で、女帝マリア・テレジアお気に入りの兵隊であったようです。ブダペストの学生たちには馬のお腹のある場所に触ると、試験がうまくゆくとの言い伝えがあるとかで、写真では分りにくいですけど、その部分が光っています。
   
 
   



マーチャーシュ聖堂

三位一体広場にあって、マーチャーシュ聖堂と呼ばれているこの教会は、1015年の創建と伝承されており、正式な名前は「聖母マリア聖堂」といいますが、15世紀に増築を命じたマーチャーシュ1世の名をとってマーチャーシュ聖堂と呼ばれるようになりました。
現在の教会は、14世紀の後半に建てられたゴシック様式で、ジョルイナイ焼きのダイヤモンド模様の屋根瓦が特徴的で、尖塔の上には金色の指輪を銜えたカラスの像があります。

この教会ではマーチャーシュ1世をはじめ歴代のハンガリー国王の戴冠式が執り行われています。
 
 
   

聖堂内部

主祭壇
 
   
 
   
ベーラ3世と妃の棺
 
 
   
 
漁夫の砦(上左の写真の騎馬像はイシュトヴァーン国王の騎馬像です。)  
   
 


セーチェーニ鎖橋を渡って国会議事堂へ移動です。
(バスの中から撮影)
 
 
   
   
   
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