カルナック(Carnac)の巨石遺跡

巨石遺跡というと、世界遺産に登録されているイギリスのスートンヘンジ、マルタの巨石神殿、イースター島のモアイ像など多く知られていますが、ここフランスはブルターニュ地方にも巨石遺跡があり、「メンヒル(menhir)と呼ばれる直立した巨石記念物があり、総延長約4kmにわたって三つの列石群があります。
巨石遺跡が造られた時期は紀元前ら5000年から紀元前2000年位前のころと推定されていますが、その造られた目的は定かではなく、精霊や巨人が建てたとする伝説、戦士の墓、種族の記念碑、天文学上の目的等諸説あってはっきりしていません。
カルナックの列石は、西と東にメネク(Alignment de Menec)列石、中央にケルマリオ列石(Alignment de Kermario)、そして南にケルスカン列石と(Alignment de Kerlescan)と三郡に分かれています。
因みに「メンヒル」とはブルターニュ語で「長い石」という意味です。

 
 
   
  遺跡の全体を示した地図ですが、少し見難いですけど、列石は地図の灰色の部分にあります。
 
 
   
     
 




西側にあるメネク列石群
遠くから撮影するとそんなに大きな石に見えませんが、石のそばにいる人を写すと、姿が石に隠れてしまいます。立てられている石は2m近くあるようですね。
 
 
      
   
  それにしてもすごい数です。メネクの列石は900mにわたって続き、1000個を超える石が配されています。  
     
   
  広大な敷地内を観光するにはプチトレインに乗って観光するのがいいのでしょうけど、我々ツアー客は「歩け、歩け」です。  
   
  敷地内を一周するには50分かかるようで、日本語のオーディオガイドも付いていて大人一人7.5€(日本円にすると約1000円)とあります。年寄はこれがいいんですけどね・・・・・
 
 
   
  先史博物館が併設されている巨石センターなるものがあり、屋上に上がると列石を見渡すことができるとのことで、行って見るとこんな感じでした。もう少し屋上の位置が高ければいいんですけどね―
 
 
   
  何の変哲もない置き方をしていると思ったのに、位置を変えて見ると何と数m間隔で、殆ど真っ直ぐに並んで石が置かれています。何か意味があってのことなんでしょうか。
 
   
  ドルメン
ドルメンとはブルターニュ語で「石の机」の意味で、数個の巨大な支柱石の上に板状の岩を載せており、できあがった石室内に遺体を埋葬していたもので、「支石墓」とも呼ばれています。
重機のない時代にこれだけのことをする労力は計り知れません。
 
   
     
   
   
 
     
 
ケルマリオのメンヒル
左端の石は大きさが3m以上はありそうですが、どうやって立てたのでしょう?
 
     
 
 
 
  ヨーロッパグリ(Castanea sativa)
ブナ科の植物で、セイヨウグリ(西洋栗)ともいい、6月から7月に右の写真のような尾状の花序を付けます。花序は長いもので20cm近くにもなり、雌花は秋になると棘のある殻となって中に栗の実ができます。「マロン」はこの栗のことです。
 
     
     
     
     
        
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