午前8時、バレンシアのホテルを出発して高速道路に入ってすぐにちょっと変わった感じの建物が見えてきました。
これはトゥリア側の川床に設けられた科学教育と芸術のための施設の複合体で、芸術科学都市と名付けられており、現代的な建築物の中にオペラハウス、劇場、シアター、プラネタリウム、庭園、科学博物館や水族館といった施設が設けられていて、市民の憩いの場といっているとのことです。
   
 
    
カルタヘナ    
途中トイレ休憩をとったのちに正午少し前にカルタヘナに到着です。
ここカルタヘナは、スペイン南東部のムルシア州に属した地中海に面した街で、スペイン海軍の基地のある港湾都市です。
ムルシア地方は、地中海に面していることから年間の平均気温は18℃と温暖な気候であり、果物・野菜・花卉が栽培されており、高速道路から見る風景も日本では見られない大きな温室が続いているのを見ることができます。ここで造られたものは、スペイン国内だけでなく、ヨーロッパ諸国へ輸出されているようです。

カルタヘナは、紀元前227年ごろにカルタゴの将軍ハスドルバルによって造られ「カルト・ハダシュト(新しい都市)」と名付けられていました。その後第二次ポエニ戦争でのカルタゴ・ノウア戦いを経て共和制ローマの支配下となり、「カルタゴ・ノウァ(新しいカルタゴ)」と呼ばれていました。
ローマ時代にはヒスパニアの重要な都市となっていましたが、西ローマ帝国の崩壊後の7世紀に入って西ゴート王国によって征服され破壊を受けて衰退。イスラム支配期になって漸く復興としたという歴史があります。
     
駐車場でバスを降りると大きな広場に出ます。ここは英雄広場と名付けられた広場です。    
    
広場には1898年に起きた米西戦争(キューバでは「スペイン・アメリカ・キューバ戦争」と呼んでいるようです。)でなくなった兵士たちを追悼するモニュメントが建てられています。
この戦争によりスペインは敗北し、カリブ海および太平洋のスペインの旧植民地に対する管理権を失っています。
   
 
     
ローマ劇場
広場のすぐそばにある市立の考古学博物館に入ると大きな写真が飾られています。
中央にはローマ劇場が写っています。この劇場は1987年に発掘されたもので、紀元前1世紀に建設されたものとのことですが、j街中にあるにもかかわらずそれまでずっと発見されず、他の建設をしていて発見されたようですけど、かなりの費用を要して再現されたものの費用が続かず途中で断念したといわれています。
   
   
   
博物館内には発掘された遺物が展示されています。  
     
博物館から外に出るとすぐにローマ劇場となります。これまで見てきたほかの都市のローマ劇場に比べるとちょっと小さめのような感じがします。写真で見てもわかるようにすぐそばに住宅があるところですけど、30年前まではこれが埋まっているのがわからなかったとはちょっと不思議ですね。  
        
   
        
     
 
     
   
     
   
     
   
 
カルタヘナ市庁舎  
   
 
     カルタヘナのマップ
 
     
もう少し街中を見てみたいけど、午後3時少し前にモハカルに向かって出発です。    
     
           
   
   
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