チェスター 
 
    
 リヴァプールのホテルを午前9時に出発して約50分でローマ時代から2000年の歴史を持つチェスターに到着します。
前回訪れた時は町中を少し歩いただけですけど今回は約2時間の散策です。
町の旧市街はディー川沿いに発展して周囲約3kmの城壁に囲まれており、黒い木骨組みのチューダー様式と呼ばれる家が立ち並んでいます。
     
町の中心はザ・クロスと呼ばれるT字路の交差点、というより変則な十字路です。ここから道は4方に走っていて城壁に設けられた4か所の城門まで続いています。
このザ・クロスを覚えていれば町歩きしても迷うことはないようです。
  
   
       
   
チューダー様式の建物が続くザ・ロウズと呼ばれる商店街の特徴的なのはその2階部分が繋がっていてアーケードのようになってお、傘もささずに買い物ができるようになっています。  
   
     
  イーストゲートにある時計塔はチェスターのシンボルですが、残念なことに修復中です。  
     
   
市民の台所チェスターマーケット、生鮮食料品だけでなく衣料品なども売っています。  
   
街中のゴミ箱は斬新です。
上部に太陽光パネルがついていてここで発電した熱を使ってごみを圧縮します。収納効率が通常のゴミ箱の4~8倍もあるようです。
    
          
チェスター市庁舎
旧市街のノースゲート・ストリートの西側に位置し、19世紀にイギリスを発祥とするゴシック建築の復興運動の中で、1869年にヴェネツィアのゴシック建築をリバイバルしたラスキニアン・ヴェネツィアン・ゴシック様式で建てられています。
   
          
チェスター大聖堂
10世紀にベネディクト会派の修道院として創建され、幾度かの増改築により現在の姿になりましたが、16世紀半ばの宗教改革で修道院が廃止となり、大聖堂となっています。
いつもなら中に入って見学するのですが、今回は町歩きのためパスすることに。
   
 
   
  ニューゲート
町の南側にある門で、20世紀になって町中の交通量が増え従来あった門では渋滞が起きやすいとのことで1930年に赤い砂岩で造られた新しい門です。
ここから城壁に上がって少し歩いてみることに。
 
     
  ニューゲートの上は結構広くなっています。正面のアーチをくぐり抜けてゆくとイースト・ゲートの方向です。  
     
  ゲートの上から見えるのはローマ時代の円形劇場跡です。 この劇場は西暦70年代ごろに造られたと思われ、収容人員8000人ほど収容できるイギリスで最大の劇場です。
遺跡が見つかったのは1929年で、1939年から発掘が始まりましたが第二次世界大戦の勃発で中止となり、2000になってようやく再開されましたがまだ半分以上は埋まっているとのことです。
 
   

  壁面にはトロンプルイユの壁画と呼ばれるだまし絵が描かれていたのが発見されています。正面奥の赤い部分がその壁画です。  
 
  子供たちが歴史の勉強中です。この格好で街の歴史を学んでいるようで何組も見かけました。  
   
   
円形劇場のそばには「ロマンガーデン」があります。ローマ時代の遺跡を利用したもので す。  
    
城壁の上を歩いてディー川の見える方向へ歩いてゆくと橋が見えました。オールド・ディー橋です。この橋は14世紀の終わりごろに架けられた橋で歴史的建造物に指定されている橋です。右側が城壁のある旧市街になります。        
 
     
  オールド・ディー橋の上から見るブリッジゲート
奥が旧市街になります。
この橋のところで一度城壁が終わります。本来は続いていたのでしょうが何らかの理由で取り除いてしまったようです。
 
     
  チェスター大学
ブリッジゲートのすぐそばにあるこの大学は1839年創立という古い歴史を持つ大学です。
 
     
  チェスター城
イングランド王ウィリアム1世(通称 ウィリアム征服王)が1070年に築いた城で、13世紀にヘンリー2世が改築を行っており、その後ウェールズ討伐の基地として使用されたり18世紀には刑務所として使用されていました。
現在は裁判所や軍事博物館として利用されています。
お城大好き人間としてはもう少し近づいて撮りたいのですが、門が閉まっていて近づけません。
 
     
  ルーディ・チェスター競馬場
ディー川沿いに1540年に造られた世界で最初の競馬場で、左回りに造られており、ダービーステークスのトライアルレースが行われるところです。
 
    
ウォーターゲート
競馬場のそばにある西側の門で1788年に築かれており、当時はディー川がこのそばまで来ていたようです。右の写真は中世のウォーターゲートでの荷揚げ作業の様子を描いたものです
 
 
     
トリニティ教会とギルドホール
トリニティ教会は14世紀に造られたものですがその後閉鎖されてギルドホールとして利用され、現在は市の施設として利用されています。
 
     
ウォーゲートストリート  
イーストゲートストリート
 
   

かわいいオープントップのダブルデッカーバス
  
電話ボックス
 
エリザベス2世のマークがついたポスト
 
     
 
 
     
チェスターの観光を終え昼食後ポントカサルテ水道橋に向かいます。    
        
        
        
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