ポントカサルテ水道橋
 
午後2時水道橋のあるトレヴァー村に到着です。
ポントカサルテ水道橋はトレヴァー村とウェールズのフロンカサルテとの間に設けられている水道橋で、ディー川の上に架かっていてランゴレン運河(長さ約18㎞)と呼ばれる水路が通っており、ナロウボートが航行できるようになっています。
この水道橋は1805年に完成したもので、幅3.4m、長さは307mあり、19本の橋脚の高さは38mとイギリス国内でもっとも長く、もっとも高い所に造られており、2009年にユネスコの世界文化遺産に「ポントカサステの水路橋と運河」として登録されています。
(注:ウィキペディアでの世界遺産のページでは「ポントカサステ水路橋」と表記していますが、インターネットの検索では「ポントカサルテ水道橋」で登録されている件数が多いので当ホームページも「ポントカサルテ水道橋」といたします。)
 
         
  ここは船溜まりとなっていてナローボートはここで方向転換を行います。
ナローボートは運河で貨物輸送を行うため、18世紀から20世紀初頭に作られた荷役船ですが、イギリスの運河は細いものが多いためひょろ長い造りとなっており、幅は7フィート(約2.1m)未満、長さは30フィート(約9.1m)から72フィート(約22m)と様々で閘門の長さによって運行できる長さが定まってしまうようです。
水道橋は画面奥の方向ですが、人の通れるのは左側しかありませんので対岸に橋を渡ることなります。
 
        
  運河の上を通る道に架かる橋はそんなに高くありません。立っている船頭さんもひょっとして頭がぶつかるのでは  
     
    
支流を往くナローボート。前に水先案内の人はいませんが船頭さんは舵一本で細い運河のカーブを曲がって往きます。さすが!  
   

橋のたもとには記念碑があります。
 
  横から見ると谷は結構深く見えます。
この水道橋を毎年1000艘ものナローボートが往き来し、25000人もの人が渡っているとのこと。
橋の橋脚は内部が空洞の石造りとなっているようですけど地震の少ないイギリスならではの構造でしょうか。
 
     
水路の幅は3.4mですが人の通れるところは「船引き道」といってボートを引っ張るために設けられたもので、幅は2メートルあるかどうか、すれ違うのはちょっと嫌な感じがします。       橋の下を流れるディー川
このあたりに来ると下から吹きあげてくる風であおられて水路に落ちないかとちょっと怖いです。高所恐怖症の人はここまで来ると引き返してしまうようです。
  
 
     
  橋の上から同じ水道橋のような構造の橋が見えます。
帰ってから調べるとこれはディー川に架かる鉄道の橋でした。
 
     
  こちらはウェールズの浄水場です  
        
  橋を渡り切ったところに下へ降りれそうなところがあったので行ってみましたけど途中で行きどまり、下からの写真は撮れません。  
     
   
 橋を渡りきると少し運河は広くなりナローボートはすれ違うことができます。ヨーロッパでは船の上で暮らす人が結構いるようですけど右上のボートも水上生活している人の船のようです。  
   
  こちらはカナルサイドの船着場、ここからナローボートに乗船できます。  
     
  カナルサイドには橋の工事に使われたトロッコとツルハシのモニュメントがあります。  
     
 
 
     
     
     
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