天空の町チヴィタ・ディ・バニョレージョ
 
ピエンツァを出発してから約2時間チヴィタ・ディ・バニョレージョ(以下「チヴィタ」と表します)に到着です。
ここチヴィタはラツィオ州にある集落でとウンブリア州との州境に近いところにあり、約2500年以上前にエトルリア人によって造られた町ですが、パニョレージョの町の中心から2㎞ほど離れたところの凝灰岩でできた台地上にある分離集落(中心集落から地理的・歴史的・経済的に離れている村落(集落))です。住民はパニョレージョにほとんど移ってしまい冬場にはわずか20人足らずになっています。
かつては町の中心部と陸続きでしたが1550年、1695年に発生した大地震によって地盤が沈下し、凝灰岩の岩肌が長年の風雨により削られて現在のような姿になったようです。まさに「天空の町」です。また崩落が続くことから「死にゆく町」とも呼ばれてており、「イタリアで最も美しい村」のひとつとなっています。
バスはパニョレージョの駐車場に停まりここからマイクロバスに乗り換えてチヴィタの近くまで行きます。歩いても行けますが、アップダウンがあるので結構きつそうです。

 
      
町との中間地点あたりにマイクロバスは止まります。
陸の孤島となってしまったチヴィタに行くには1965年に造られたという長さ300mの橋を渡ってゆかなければなりません。
降りた近くには展望台がありチヴィタが正面に見えます。
写真で見てもチヴィタだけ突出した台地となっているのがよくわかります。
橋も結構高いところにあるので、高所恐怖症の人はこの橋を渡れないのではないでしょうか。
 
 
     
  展望台からチヴィタまでは上り下りがきついです。
展望台の標高が462m、ここは438mまだ下ります。
 
     
乗用車はパニョレージョからボナヴェントゥーラ・テッキ通りでここまで来ることができます。でもそんなに広い駐車場ではありません。せいぜい30台くらいしか停まれません。
ここの標高は410mです。
     
 
     
   
橋の中央付近から見る周辺の景色   
   

ここが橋の一番低いところで標高は407m、展望台からは約55m下っています。これからまた上りです。
   
    
   歩き出してから約15分チヴィタの入り口に到着です。
後ろを振り返ってみるこんな感じです。橋の基部にある建物はレストランです。正面奥がマイクロバスが停まったあたりで展望台があります。
ここの標高は440mです。
  
 
     
町の唯一の入り口はサンタマリア城門です。
門の上部には向かい合った2頭のライオン像があります。(左の写真)
右の写真は町の中から見るサンタマリア門です。
   
 
     
   
     
  サン・ドナート教会
チヴィタ唯一の教会で17世紀末までは司教座聖堂でした。
 
      
町のはずれ(といってもサンタマリア城門からのんびり歩いてもわずか10分足らず)にエトルリア人の住居跡があったので入ってみました。  
   

農機具
 
オリーブオイルの絞り機
 
     
 
ワイン絞り機と樽  
 
寝室
 
    
      
 
    
  これは絵葉書からの写真ですが朝霧でこのようになるようです。
兵庫県にある竹田城も冬には朝霧で同じようになるようですけど、幻想的でまさに「天空の町」ですね。
 
     

ハヤブサ
 
 
     
     
午後3時チヴィタを後にして最後の目的地ローマに向かいます。  
     
     
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