コッツウォルズ地方
 

 
 
カッスル・クー(Castle Combe).
 
   
バースから約30分で最初の村カッスル・クームに到着です。
ここカッスル・クームは、コッツウォルズ地方の南端にある人口350人ほどの小さい村で、コッツウォルズ・ストーンの家並みが続き、イギリスで最も美しい村のひとつとして上げられ、日本旅行業協会が、「ヨーロッパの美しい村30選」にも選定した村です。
駐車場でバスを降りてザ・ストリートと名付けられた道を約10分ほど歩きます。

道端にはチーゼルの花が。
チーゼルは、マツムシソウ科の花でヨーロッパ原産とか、ラシャカキクサ(羅紗掻草)、オニナベナなどとも呼ばれています。
花序の中にある鱗片状またはとげ状の苞葉を利用して、古くから織物の起毛用に使われ、現在でもカシミアなどの柔らかい風合いを出すために使われています。
 
     
  マーケット・クロス
ザ・ストリートを歩いて坂道を下ってゆくとウェスト・ストリートとのY字型の交差点に出ます。交差点の中央にあるのがマーケット・クロスで、14世紀に村での週市 の開催が認められたときに造られたもので、バター・クロスと呼ばれる構造となっており、その名は地元で造られるバター、チーズ、牛乳を買いに来ていたことから名付けられたものです。

手前にある石段のようなものは、馬でやってきた人たちが、ここで乗り降りするために設けられたものです。
 
   
   
村のメインストリートとなるザ・ストリート、道行く人は観光客で、村の人はほとんど見かけません。  
     
   
村の中を流れるバイブルック川に架かるバックホース橋と川沿いの家  
    
  かつてこの地は羊毛の集積地として賑わっていたとか、この地に住んでいたブランケット兄弟が、あまりの寒さに羊毛を紡いで寒さをしのいた、これがのちの毛布=ブランケットとなったことで、その兄弟が住んでいたのが画面中央の家ですが、通りには部外者立ち入り禁止の看板がありそばまで行って写真をとることはできません。  
     
聖アンドリュー教会 (St. Andrew's Church)
マーケット・クロスのそばにあるこの教会は、14世紀の創建でこじんまりとした教会です。
写真を撮って外に出ようとしたところ、「カッチ、カッチ」と音がします、何の音?と思って見るとガラスケースの中に時計と思しものがあります。ケースのそばには説明書きがあって「English Terret Clock」と書かれています。15世紀後半に造られた時計の歯車部分で、鐘楼に設けられていたものをここに保管しているようですけど、現役で動いているイギリスでも古い時計のひとつのようです。
     
 
   
   
ウエスト・ストリートの家並み(左)とマナー・ハウス・ホテル(右)  
     
約1時間カッスル・クームの村を散策して次の目的地テッドベリーに移動です  
   
テットベリー(Tetbury)
 
   
カッスルクームから約30分でテットベリーに到着します。
テットベリーは、コッツゥォルズ地方の南西部にって、7世紀にはアングロ・サクソン人がこの地に修道院を建設したとの歴史があり、中世には羊毛の貿易で繁栄した人口5500人ほどの町です。
町には何軒ものアンティークショップがあり、マニアの方が訪れることも多いようですが、町の郊外に別荘を構えるチャールズ皇太子が経営するお店Higrove(右の写真)も町の中心部にあっ、て若い人たちにも人気があります。
   
   
町の中心部マーケットプレイスには1655年に建てられたマーケットホールがあります。ここでは羊毛の市場が開かれていました。  
     
  キリスト教会(Christ Church)
チッピング・ストリートからザ・チッピング通りに入ってすぐところにある教会で、1672年に建てられたものです。あいにくと扉が閉まっており、中を見ることはできませんでした。
 
   
   
 
町の中の通りに面した家の壁にはハンギングバスケットの花で飾られています。  
     
  セント・メアリー教会(St.Mary The Virgin)
チャーチ・ストリート沿いにあり、創建が681年と1300年以上の歴史があり、186フィートの高さを持つ鋭い形の尖塔は14世紀に設けられたものです。創建時の教会は17世紀の後半に暴風雨により倒壊しましたが、1778年にされています。
   
 
   
  町の中心部を少し離れるとコッツウォルス・ストーンの家並みが続く田舎の風景となります。  
     
お昼過ぎに3つ目の訪問地ボートン・オンザ・ウォーターに向けて出発です。    
   
ボートン・オンザ・ウォーター
           (Bourton-on-the-Water)
 
午後1時過ぎに、2003年、2015年に続いて3度目となるボートン・オンザ・ウォーターに到着です。人口が4000人ほどいるボートン・オンザ・ウォーターですが、ウインドラッシュ川の風景や一歩裏通りに入ると、村といってもおかしくない感じです。
コッツウォルスというといちばん最初に名前が挙がるのが、ここボートン・オンザ・ウォーターですが、訪れるたびに観光客が増えており、以前には見かけなかった、かの国の人も来ており、日本人の観光客は数える位でした。
ウィンド・ラッシュ川の川べリには多くの観光客が、思い思いの格好でくつろいでおり、、川に架かる橋の上では何度もポーズを変えて写真を撮る人も多く、できるだけ人を入れないで撮ろうとする私はシャッターチャンスが訪れません。
   
        
 
     
   
     
   
     
午後1時45分、最後の目的地ペンズウィックに移動開始です。    
     
ペンズウィック(Painswick)
 
   
午後3時半過ぎに本日最後観光地ペンズウィックに到着です。
ここペインスウィックは、ペインズウィック或はペンズウイックと表記されるコッツウォルス南部の人口2000人ほどの村で、中世の時代は羊毛取引で繁栄した村です。
村は、1642年に発生した国王派と議会派の間の対立から発生したイギリス内戦の際のグロスター包囲戦で、議会派の拠点であったことから攻撃を受けたこともあり、現在も村の教会にその痕跡を見ることができるとのことです。
     
セント・メアリー教会(St Mary's Parish Church)
11世紀半ばに創建された教会で、イギリス内戦時には、包囲戦により戦火に見舞われたとのことで、塔に今でも傷跡が残っています。
教会内の敷地には丸くきれいに剪定されたイチイの木が99本あります。100本目の木を植えても何故かその木だけ育たないということです。(なんでも悪魔が現れるとかの言い伝えがあるようです・・・)
 
   
     
   
 
  ペインスウィックは「コッツウォルズの女王」とも呼ばれているようですが、その風景はどうやらペインスウィック・ストリーム(Painswick Stream)という小川越しに見る村の風景のようです。それを見るためには、小川を渡ったところ(写真に写っている方)からこちら側の丘の村を撮らないとだめなようです。  
     
小一時間で観光を終え最後の宿泊地であるブリストルに向けて出発です。  
     
午後6時少し前にブリストルに到着。夕食をとってホテルにチェックインですが、2連泊するのにブリストルでの観光は一切なし!!
港町ブリストル、写真の種がいっぱいありそうなのにとSさんと二人でボヤくことしきりでした。


明日はいよいよ観光最終日、ウェールズの町テンビーとヘイ・オン・ワイを訪れます。
   
       
       
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