ふくろうが道案内する街ディジョン

フランスの中東部に位置し、ブルゴーニュワイン、エスカルゴそしてマスタードの生産地として知られるディジョンは最盛期にはフランスをもしのぐ勢いを持ったブルゴーニュ公国の首都でもありました。
11世紀にブルゴーニュ公のロベール1世が公国の首都として定めてから繁栄が始まり14世紀半ばから15世半ばにかけてが最盛期であったようです。その後フランス、スイス、プロイセンそして第二次世界大戦ではドイツの支配下に入るという数多くの戦禍に巻き込まれながら街中には12世紀から15世紀にかけての繁栄当時の建物が多く残されています。
 
    
ふくろうが道案内するディジョンの街
旧市街の歩道には三角形にふくろうが刻まれたものと、四角形にふくろうと番号が刻まれた2種類のプレートが埋め込まれています。
「ふくろうの道案内」と呼ばれているこのプレートはディジョンの観光を効率的にできるようにと造られたもののようで市内の観光案内所で売っているようです。(日本語版もあるとのこと)
     
 
    
ブルゴーニュ大公宮殿

ブルゴーニュ公爵宮殿とも呼ばれているこの宮殿は14世紀から15世紀にかけてロマネスク様式で再建したもので、その後行くたびかの改修を行い現在の姿になったのは1786年とのことです。中央の塔は15世紀当時の姿のままでフィリップ善良王の塔と呼ばれており316段の階段を上るとディジョンの街並みが一望できるとのこと。現在左翼は市庁舎、右翼は美術館として利用されています。
 
 
 
    
        
リベラシオン(開放)広場
大公宮殿前にある半円形の広場です。雨模様のこの日は観光客も少なくひっそりとしていますが広場の周りにはカフェやレストランもあり市民や観光客でにぎわうようです。
        
古い薬局
市内のメインストリートであるリベルテ通りにある薬局で伝統的な木骨造りとなっています。あいにくとリベルテ通りは工事中で、通行止めの看板がチョット邪魔しています。
        
幸福のふくろう
左手で触ると幸福になるといわれているふくろうの彫刻ですが、みんなが触るので磨り減ってご覧のような感じに。
        
ノートルダム・ド・ディジョン教会
13世紀にゴシック様式で建てられた教会で中には6世紀から7世紀の作といわれている「黒い聖母像」が置かれています。(後ろの建物です)
 
    

黒い聖母像

タペストリー
        
フランソワ・リュ−ド広場
旧市街の中心部にある広場で、周りには木骨組みの家が建ち並び、中央には広場の名前にもなっている彫刻家フランソワ・リュード作のブドウを踏みつけている人の像がある噴水がおかれています。
        
聖ヨハネ教会
14世紀に建てられたゴシック様式の教会ですが、サン=ベニーニュ教会とも呼ばれています。
 
        
ギョーム門
1788年に建てられたディジョンの凱旋門で旧市街の入口に建てられています。
        
ダルシー公園
ディジョン駅のすぐそばにある公園で、ディジョン生まれの土木工学でダムや井戸の構築の際の透水性について「ダルシーの法則」を発見したヘンリー・ダルシーの名前がつけられています。
右側の白熊の像は動物の彫刻で有名なフランソワ・ポンポン作によるものです。
        
 
 
   
   
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