ジェノヴアからチンクエ・テッレ  
ジェノヴァ
 
今朝も目が覚めたのは4時半過ぎ、ここジェノヴァは紀元前6世紀頃から人が住みはじめ、ローマ時代には天然の良港として発展し、12世紀には自治都市又その後ジェノヴァ共和国という海洋都市国家として栄えたことで、中世次代の建物等が残る古い街です。
街には2006年に世界文化遺産に登録された建物が数多くあるということであちこち回って写真を撮りたかったのですが、昨日ホテルに着いたのが遅く、今朝は8時45分出発とのことでやむを得ず朝食前にホテル周辺の散策となりました。

 
 
ジュゼッペ・ガルバルデイの像
イタリア統一に貢献したジュゼッペ・ガルバルデイの像はジェノヴァの市内にいくつかあるようですが、この像はキオッソーネ東洋美術館の入口にあります。
 
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像
イタリア王国の初代国王で、イタリア国内ではよく見かけます。この像はコルヴェット広場の中央に建てられているものです。
 
ジェノヴア旧市街
ホテルそばにあるキオッソーネ東洋美術館の前から撮ったものですが、まだ日が当たらずちょっと暗い感じになりました。
 
9月20日通り
19世紀に建てられた建物が多く残っており、両側のアーケードの道にはきれいなモザイクが施されています。(下の写真)
 
 
コルヴェット広場の地下道
何故か日本の浮世絵が多く描かれています。残念なことにいたずら書きがされているのもありました。
 
サンタ・マルゲリータ・リグレ

朝食を食べて8時45分にチンクエ・テッレに向かって出発です。まずはバスでサンタ・マルゲリータ・リグレに。リグリア海の東リビエラ海岸沿いに走って1時間ちょっと10時過ぎに到着し、ここで船に乗換えです。
リゾート地としてのサンタ・マルゲリータ・リグレ、船着場には多くのヨットが係留されており、海岸では家族連れが日光浴を楽しんでいます。
 
 
 
ポルトフィーノ

サンタ・マルゲ・リータの船着場を10時25分に出航して15分で船はポルトフィーノに着きます。小さな入り江にあるポルトフィーノ。周りは小高い山に囲まれており、東リビエラ海岸屈指のリゾート地となっているようです。
 

入り江の入口の小高い丘の上にあるサンジョルジュ城

ポルトフィーノの入り江
 
「丘の上にあるお城に行くと全体がよく見えますよ、但し入場料が4ユーロ必要です。」と添乗員さんに言われ、写真を撮るべく坂道を上ること約10分、お金を払おうとしたら「一人6ユーロです。」
いつ値上がりしたんだろ・・・といってもここまで来て帰るのも癪だしお金払って入場。
 

サンジョルジュ城から見るポルトフィーノ
 

ポルトフィーノの街並み

ポルトフィーノの街並み
 
ポルトフィーノを10時40分に船で出発し、サンタ・マルゲリータ・リグレに戻り昼食をとった後に、今度は電車でベルナッツァまで行きます。午後1時57分の電車に乗って7つ目のモンテロッソ・アル・マーレで乗換えとのことですが、昼間の割りに電車が込んでおり、座席が一杯のようなのでデッキに立っていたところ、そばにいた同行の男性が「触るな!」と大声を上げました。
そのときは何も気がつかなかったのですが、一駅過ぎて車内がすいたので座席に座ったところ、ポシェットの口が開いています。よく見ると財布とパスポートは無事なものの、ツアー日程表と撮影のメモ帳がありません。おまけに女房が「お父さん背中のバックの口が開いている」。なんとデッキきにいたときに子供を抱いた若いジプシー(見た目はジプシーらしくなかったのですが)にやられたようです。
添乗員さんがデッキに行ったところ両方とも捨ててありましたといって持ってきてくれましたが、海外旅行で電車バス等には何回か乗っていますが初めての経験でした。
 

サンタ・マルゲリータ・リグレ

サンタ・マルゲリータ・リグレ駅
 
チンクエ・テッレ

チンクエ・テッレとはイタリア語で「五つの土地」という意味だそうで、リグリア海に面した急斜面に点在するモンテロッソ・アルマーレ、ヴェルナッツア、マナローラそしてリオマッジョーレの5つの村を指すそうです。テレビなどでよく紹介されているこの村々は一度訪れたいと思っていたところであり、漸く念願かなったという感じです。
なお、このチンクエ・テッレは「ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレ、小島群」として1997年に世界文化遺産に登録されています。

 
モンテロッソ・アルマーレ(世界遺産)

乗換えのため途中下車したモンテロッソ・アルマーレの駅は、ホームの下がすぐ海岸でした。
 
 

ヴェルナッツア(世界遺産)

午後3時30分にヴェルナッツアに到着。ここから船で約1時間、マナローラとリオマッジョーレの港に寄港してポルトヴェーネレまで行き、さらに船で今日の宿泊地であるラスペツィアまで行きます。画面中央左よりの塔はサンタ・マルゲリータ・ダンテイオキア教会の鐘楼です。
 
 
 

コルニリア
(世界遺産)

船がヴェルナッツアを出て5分くらいで見えだすコルニリアの村、ローマ時代には集落があったといわれるこの村に行くには、90m以上あるといわれる断崖沿いの細い階段の山道をたどるか、山越えの道をたどるより仕方がないようです。
 
 
マナローラ(世界遺産)
コルニリアの村から5分ほどでマナローラの村が見えてきます。この村も後ろはすぐに山、斜面にはブドウの段々畑が大奥見られます。この村は毎週月曜日にBS日テレで放映している「小さな村の物語 イタリア」で2008年の3月に放映されたことがあるので見られた方も多いのではないでしょうか。
 
 

リオ・マッジョーレ
(世界遺産)

マナローラから更に5分くらいで、リオマッジョーレの村です。人口2000人足らずのこの村も斜面にぎっしり家が建ち並び、13世紀頃から始められたという葡萄の段々畑が後ろに見えます。
 
 

ポルトヴェーネレ
(世界遺産)

リオ・マッジョーレから約20分、岬を回ると見えてくるのがポルトヴェーネレ、街の始まりはローマ自体といわれ漁師の集落だったようですが、12世紀にジェノヴァの出城として砦が造られ、これが現在残っているということで遺跡大好きな私としては街中を散策したかったのですが、あいにくと今日のホテルはラ・スペツィア、ここで船を乗り換えるための寄港で、わずか数分で出航でした。
 

12世紀に建てられた砦

岬の突端に建つサンピエトロ教会
 

ポルトヴェーネレの街並み

パルマリア島(左側はスクオラの塔)
 
 
ポルトヴェーネレ船で30分でラ・スペツィアの港に到着、ホテルは港からバスでわずか数分、到着したのは午後の6時でした。夕食後にちょっと散歩したのですが、ガイドブックにもこの街の案内は載ってなく、見るところも余りないようなので明日の日の出を楽しみに早めの就寝です。  
 
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