世界遺産聖地キャンディ
 
セイロン島の中央部の標高500mの高地に位置するキャンディは低い山に囲まれた盆地にあり、シンハラ人によるキャンディ王国の最後の都として15世紀半ばから19世紀にかけて栄えた町で、19世紀に造られた人造湖キャンディ湖のそばには仏陀(釈迦)の犬歯が収められているといわれ仏教の聖地、仏歯寺やキャンディ王宮があります。
この仏歯寺やキャンディ王宮は「聖地キャンディ」としてユネスコの世界遺産に1988年に登録されています。
 
        
高台から見るキャンディ湖
キャンディ王国最後の王であるスリー・ウィクラマ・ラジャシンハによって19世紀の初めに12年の歳月をかけた造られた人造湖で、湖の中央には島があり、キャンディ王宮からトンネルを用いて行くことができるようになっており王宮のハーレムとなっていました。
イギリス統治下においてはこの島は軍の倉庫として使われていました。
対岸には仏歯寺や王宮があります。
  
 
   
仏歯寺
4世紀にインドのカリンガ王国からもたらされたといわれる仏陀の犬歯(仏歯)はアヌラーダプラのダンマチャッカ(法輪堂)におさめられて祀られシンハラ王朝の王の権威の象徴として都が遷るたびに移動し、1590年にシンハラ王朝最後の都となったここキャンディに移り、ダラダー・マーリガーワ寺院(通称仏歯寺)に保存されました。
 
 
 
   
     
寺院に入る前に靴を預け、脱帽します。  
    
   
寺院入口にあるムーンストーン(左)とガードストーン(右)。ガードストーンは権威の象徴である象になっています。  
     
  ペラヘラ祭り(正式な名称は「エサラ・ペラヘラ祭」)の様子を描いた壁画
本堂へ抜けるトンネルは象が通り抜けられるように高く造られており、壁画が描かれています。この壁画はペラヘラ祭りの様子で、「ペラヘラ」とは「行列」の意味だそうで、祭りは毎年、シンハラ暦のエサラ月(新暦7-8月)に国内各地で開かれており、特にここ仏歯寺のペラヘラ祭り国内最大級の祭りで、象の背中に仏歯を収めた舎利容器が載せられています。
 
   
  本堂
大きな象牙のあるこの本堂は2階建てで、2階部分には仏舎利に収められた仏歯があります。
 
    
仏舎利を入れるケース
ペラヘラ祭りの際はこのケースの中に仏舎利を入れ、その中に仏歯が収められて象の背中に載せて街を歩きます。
       4世紀にインドから仏歯が持ち込まれた時の様子を描かれたレリーフ   
 
     
   
本堂一階の回廊には仏歯がスリランカに来てからの様子を物語風に描いた絵が飾られています。右はそのうちの一枚。  
     
  本堂の二階、正面扉の奥に仏歯の入った仏舎利が祀られています。  
   
  キャンディ王宮
16世紀末にウィマラ・ダルマ・スリヤ1世により西洋風建築で建てられたもので、ポルトガルが占領していた時代には留置場として使用され、現在では考古学博物館として用いられています。
 
     
キャンディアン・ダンス
キャンディ王朝時代に王宮を中心に宮廷で舞われていた踊りとスリランカ各地の踊りを取り入れたものです。舞台で踊っている女性を見るちょっと太めに見えますがこの地方ではこれが魅力的であるとか。
 
     
   
     
   
     
   
   

 カメレオン 変色動物の代表であるカメレオンよく見ないと見落としますね。
 
 
    
   
      
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