聖地ルルド

成田を出発してからまる1日以上かかってようやくルルドに到着です。
スペインとの国境に程近いピレネー地方を流れるガーヴ・ド・ポー川の畔にある人口2万人にも満たない小さな町ルルド、聖母マリアが出現しいくつもの奇跡が起きたことで知られており世界各地から多くのカソリック信者が訪れるとのことであり町には多くのホテルが建ち並んでいます。
    
聖女ベルナデット(ベルナデット・スビルー)ゆかりの地
1844年村に多くある水車小屋のひとつで生まれ薄幸な生活を送っていたベルナデットが、14歳のときに川の畔にあるマッサビエル(マサビエル)と呼ばれる洞窟で見かけた婦人が聖母であると囁かれはじめ、以後17回にわたってベルナデットの前に出現したといわれており、洞窟の前には聖母像が建てられ、このうわさがヨーロッパ中に広まって巡礼者でにぎわう一大聖地となったとのことです。
町の中にはベルナデットゆかりの地を巡る道しるべが描かれており、生家や一家が移り住んだカショー(牢獄)などを訪れることができます。
  
 
        
   
  14歳からベルナデットの一家が移り住んだ「カショー」と呼ばれる昔独房であった部屋は、広さわずか16u足らずの一部屋。ここに一家6人で住んでいました。  
   
ルルド小教区教会(サクレ・クール教会)
マーケット広場のそばに建つこの教会、ベルナデットが洗礼を受けたサンピエールの小さな教会を20世紀の初めに建て替えたものです。
 
 
   
ルルドの城塞
軍事的にも重要な地であった言われているルルド、町の高台にあるこの城塞はビゴール伯爵の城館であったところでロマネスク様式、ゴシック様式の城壁が残されています。現在はピレネー博物館として利用されています。
高台にあるのでここに登ればルルドの町が一望できるのですが、朝早く同行のSさんと訪れたものの開館は9時からということで登ることができず残念
 
   
ガーヴ・ド・ポー川
ルルドの街中を流れるポー川、ピレネー山脈をその源としていますが、2013年6月21日に雪解け水と時ならぬ豪雨により氾濫。街中は10cm以上も泥水につかり修復に大変だったようです。(右下は当時の町の様子を伝える写真)
 
    
 
   
ノートルダム・デュ・ロゼール ロザリオ大聖堂

ロザリオ聖堂或いはロザリオ・バジリカとも呼ばれており、毎年7月から10月まで毎晩9時から行われるミサには世界各地から年間で600万を超える信者が訪れているとのことで、この日もロウソクを片手に捧げた多くの信者が長い行列を作っていました。
 
 
 
    
訪れたこの日はフランス国内、イタリア、マルタなどからマルタ十字の紋章のある黒いマントを身につけた聖ヨハネ騎士団の信者が大勢詰め掛けていました。  
   
 
 
 
       
 
   
ルルドの泉
ルルドを有名にしているのが聖母出現のほかにこの「ルルドの泉」です。この泉の水を飲んだ何人もの人が難病が快癒する奇跡がおき、これが評判を呼んで多くの人が訪れることとなり「奇跡の泉」とも呼ばれるようになったとのことで、水汲み場には毎日多くの人が水を汲みに来ています。(右の写真は水が染み出している岩場のところです。)
 
   
マッサビエルの洞窟とマリア像

洞窟内の水が湧き出している箇所はプラスチックで覆われていてハレーションを起こしています。
 
   
 
 

 
聖堂内部(二階)  
   
 
聖堂内部(一階)  
   
     
 
 
ピオ10世バジリカ
広大な芝生の下にはピオ10世の地下礼拝堂が造られています。
1958年に造られたこの地下礼拝堂、幅61m、長さ191m高さ10mもあり25000人も収容できる巨大な礼拝堂です。(2013年に発生した洪水では半分くらいまで水没しているとのこと)
 
   
 
 

アカバナマロニエ(シナノキ科)
    
     
ルルドのマップ
 
   
        
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