マドリード

スペインの首都であるマドリード(「マドリッド」とも呼ばれています。)周辺人口を入れると500万人を超す大都会です。
マドリードの地名は、近くを流れるマンサナーレス川のことを9世紀のウマイヤ朝時代にアラビア語で「アル・マジュリート」(「水の源」の意)と呼んでいたことから「マジェリト」と呼ばれるようになり、現在の「マドリード」となったそうです。

 
    
マドリードのホテルに3連泊ですが、ホテルは空港のすぐ近くとあって街中からかなり離れており朝の散歩で写真を撮るところは殆どありません。ホテルそばを通るアラゴン通りに出てみますと歩道橋があったのでその上に昇ったところちょうど日の出となりました。この日の日の出は午前8時3分、反対側を見ると残月も。中秋の名月の時期とあって満月です。
    
プラド美術館
プラド美術館は1819年スペイン王家によって収集された作品の保存と公開とを目的に王立美術館として発足したもので世界最大級の国立絵画美術館です。
この美術館を3時間かけて見学するとのことでしたが、前半の1時間半ほどお付き合いして一人で美術館周辺を歩くことにしました。
        
サン・ヘロニモ・エル・レアル王立修道院教会
プラド美術館のそばにあるこの教会、15世紀の終わりに建てられたものでスペイン王室とかかわりが深く1584年には国王フェリペ2世の皇太子であるフェリペの立太子礼が行われ当時この地を訪れていた天正少年使節団も国王に謁見したとのことです。
 
 
        
プラド美術館別館
17世紀にフェリペ4世が離宮として建てたもので当時はレティーロ宮殿と呼ばれていました。
        
レティーロ公園
正式名称「ブエン・レティーロ公園」といいマドリードの中心部にあり、フェリペ2世の離宮があったところですが独立戦争で一部の建物を残して破壊され、19世紀に公園として整備されたものです。広大な公園内にはいろいろ被写体になるものがあるようですが、添乗員さんいわく「チョット危険なところです。」とのことで入口から写真を撮っただけです。
 
   
 
   
アルカラ門
レティーロ公園のそばにあるインデペンデンシア広場の中央にあるこの門、カルロス3世の命により1778年に建てられたものです。18世紀ごろのマドリードは城壁に囲まれており、各街道からマドリード市内に入るために門がいくつも建てられたとのことですが、現在残っているのはこのアルカラ門を含めて4ヶ所となっています。
 
    
   
5つあるアーチのうち真ん中は王様専用とされていました。  
   
シべーレス広場
アルカラ門から西へ400mほど離れたところにあるロータリーの中央にある円形の広場で1782年に造られたシベーレスの噴水があります。(シベーレスとはギリシャ神話にて出てくる女神キュベレのスペイン語名です。)
 
   
マドリード市庁舎
しべーレス広場の南東にあるこの建物、マドリード中央郵便局として1919年に建てられたものでコムニカシオネス宮殿
と呼ばれていましたが2007年より市庁舎となっています。
 
   
デモ行進
シベーレス広場で写真を撮っていると太鼓の音や大きな声が聞こえてきました。何事かと待っているとご覧のようなデモ行進。財政危機に陥っているスペインでは年金引き下げが行われており、これに反対するデモ行進です。
 
   

ゴヤ像(プラド美術館前)

フェリペ4世像(オリエンテ広場)

イザベル2世像(イザベル2世広場)

フェリペ3世像(マヨール広場)
 
   

コルテス広場(中央にあるのはネプチューンの噴水)

オリエンテ広場
 
     
1時間ほどしてから美術館の見学を終わった他の人たちと合流して観光再開です。  
   
スペイン広場
マドリードの観光スポットとして人気のあるところで「ドンキホーテとサンチョ・パンサの像」
 やセルバンテスに関係した像がいくつも置かれています。現地ガイドはなぜか早足でここを通過、もう少しゆっくり写真撮りたかったのに・・・
 
   
 
   
カサ・デ・ラ・ビリャ
ビリャ広場にある17世紀後半に建てられたこの建物 、かつてはバリェ侯爵の邸宅があった場所で2007年まで市庁舎として使われており、現在は市の分庁舎として使われています。
 
   
サン・ミゲル市場
マヨール広場のすぐそばにあるこの市場、20世紀に入ってから建てられたもので食料品の市場でしたが改装されて現在は小売店が15店舗ほど、あとはバルが入っておりちょうど昼時とあって地元の人たちで大混雑です。
 
    
 
   
マヨール広場

マドリード中心部にある長方形の大きな広場で、1580年にフェリペ2世が当時この地にあったアラバル広場の刷新を命じ、フェリペ3世時代の1617年に建設が始まり2年後に完成したものです。広場の周りは4階建ての建物に囲まれており中央部にはフェリペ3世の騎馬像が置かれています。

広場はマドリード最大の市場が開かれたり、闘牛やサッカーの試合、公開裁判、公開処刑なども行われていたとのことで、現在では古切手や古銭の市が開かれたり、12月にはクリスマスマーケットが開催されています。
 
   
   クチリェロスのアーチ(左)
マヨール広場には9ヶ所のアーチがあり外からの出入りができますがこのクチリェロスのアーチが最も有名だということです。名前の由来はかつてここにクチリェロス通りがあったことによるものとのこと。
右の写真はアーチをくぐって広場に出るところのアーケードの商店街です。
 
   
 
   
プエルタ・デル・ソル
マドリードの中心部にあるこの広場、プエルタ・デル・ソルとは「太陽の門」という意味で、15世紀にはマドリードを取り囲む城壁の一部であり、太陽が昇る東側に入口があったことからこの名がついたそうです。
 
 
ゼロポイント
プエルタ・デル・ソルにあるスペイン国道の起点(日本でいえば日本橋にある道路元標と同じです。)です。
 
 
クマとヤマモモの像
クマとヤマモモはマドリードの紋章を表しています。ヤマモモと赤くて甘いをつけ食用にもなるとのことですのでクマの好物なのでしょうか。
(注:ウィキペディアではヤマモモではなく「イワナシ」となっており、英文のウィキペディアでは「イチゴ」となっています。)
 
 
国立ソフィア王妃芸術センター
マドリードのアトーチャ駅のそばにあるこの美術館は現国王カルロス1世の王妃ソフィアにちなんで名づけられたもので、ピカソ、ダリ、ミロなどの近代芸術作品を展示しています。
 
   

駅側の入口

ダリ作「ピカソの謎」(お皿の中にピカソの絵が描かれています。
 
   
 
名門サッカーチームのレアル・マドリードの本拠地であるエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ   
   

アトーチャ駅
 
 
マドリードの観光が終わったのが午後8時近く、早いもので明日は観光最終日です。古都トレドとラ・マンチャ地方の風車群を見に行きます。  
   
   
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