マイセンとドレスデン
 
観光二日目、朝6時15分にモーニングコール。窓を開けると相当冷え込んでいます。バスに乗ると備え付けの温度計は1℃、真冬なみの寒さです。今日は磁器で有名なマイセンの街とドレスデンの観光です。
マイセン
前日泊まったポツダムのホテルから約200km、マイセンの街はエルベ川のほとりにあり、その歴史は10世紀の初めに始まり、街の名前を有名にしたのがザクセン選帝侯のアウグスト2世が東洋の白磁に劣らない磁器の開発に情熱を注いだことからです。バスが着いてすぐにマイセン工房の見学です。といってもこの方面にほとんど興味のない私達夫婦は、一通りの説明が終わると添乗員さんに断って、昼食の時間までのわずかな時間、街の中の写真を撮りに出かけました。
アルブレヒト城と大聖堂
15世紀に建てられたゴシック様式のお城で、18世紀から19世紀の半ばまで磁器の製作はこの城の中で行われていたとのことです。中央左の2本の尖塔は大聖堂の尖塔です。
写真はマイセンの街の入り口となるエルベ川にかかる橋のところから撮ったものです。(時間があればそばまで行って撮りたかったのですが)

エルベ川にかかる橋の上から見るマイセン
正面にあるのはフラウエン教会

    エルベ川とマイセンの街並み
フラウエン教会
教会にはマイセン磁器のカリヨンが施された塔があり、左はマルクト広場から、右は反対側から撮ったものです。

マルクト広場と市庁舎
マイセンの街並み
マイセン磁器工房のある通りは車も多く走っていますが、一歩裏道に入るとこのようにひっそりとした佇まいです。
一井の実
ドレスデン
マイセンの街で昼食してから観光再開。ドレスデンまでエルベ川沿いを上流に遡ること約25km40分くらいで到着です。ドレスデンはかつて「百塔の都」と呼ばれエルベ川沿いに発展した商業都市で16世紀以降ザクセン王国の首都として栄えた街です。街の殆どは第2次世界大戦の無差別爆撃で一夜にして街の殆どが破壊されたようですが、東西統一後に急速に再建作業が進んでいるようです。

ドレスデンは、2004年に「ドレスデン・エルベ渓谷」として世界遺産に登録されましたが、その後エルベ川の上流にドレスデンの交通渋滞を解消するためとして橋を架ける事が計画され、ユネスコが計画続行する場合は登録を抹消すると、建設中止の勧告を行いましたが、ザクセン州によって建設続行の決定が行われたため、2009年6月25日に登録抹消となりました。
アルトマルクト広場
ここには毎年11月の下旬に巨大なクリスマスマーケットが開催されるようですが、地下に駐車場を作る工事を行っているとかで、写真のような有様です。左側の塔は市庁舎のある建物です。
フラウエン(聖母)教会
ドイツ最大のプロテスタントの教会として有名ですが、第2次世界大戦により一瞬にして破壊され、廃墟のまま長い間放置されていたが、1994年に再建が始まり、瓦礫の山の中からジグソーパズルを作るように破片を集めて復元するという作業が続けられ2005年の10月にようやく再建が完了したとのことです。
ブリュールのテラスの風景
エルベ川沿いにあるブリュールのテラスは、もともと要塞として作られたもののようですが、18世紀の半ばに当時のザクセン州の首相ブリュールがバロック風の庭園や宮殿等を建設、19世紀の初めには一般にも公開されたようです。
芸術アカデミー
19世紀の終わりに建てられたネオルネサンス様式の建物で、丸屋根の上には、ギリシャ神話の女神ファーマの金の像があります。
アルベルティーヌム
ブリュールのテラスのそばにあるネオ・ルネサンス様式のこの建物は、16世紀に建てられたもので武器庫として使用されていたそうですが、現在は近代絵画館、彫刻博物館などが入っています。
ツヴィンガー宮殿
アウグスト1世によって18世紀の半ばに建てられたバロック建築のこの宮殿は、ドレスデンの代表的な建物で、その後19世紀に増築され手現在は博物館になっています。右側の写真は裏側の池から撮ったものです。
シュタルホーフと君主の行列
ブリュールのテラスのそばにあり、16世紀の終わりごろから宮廷の娯楽のため馬上試合、狩猟、その他の遊びが繰り広げられたそうです。君主の行列はこの裏側にあり、長さ102mの壁いっぱいにザクセンの君主35人の王侯や支配階級の人たちが描かれており、はじめは絵であったようですが、その後25000枚のマイセン焼きのタイル壁画で飾られるようになったとのことです。
ドレスデン城
代々のザクセン選帝侯が12世紀末頃から居住していたこの城も戦争で多くの部分を破壊されたようですが修復が2006年に完了し、現在は王家の財宝コレクションの宝物館として一般公開されています。
ゼンパーオペラ(ザクセン州立歌劇場)
18世紀の初めに建てられたこの劇場は、戦災による焼失後40年をかけて1985年に再建されました。
建物の前にある像はザクセン王ヨハンで、この建物の発注者とか。
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