ミケーネの遺跡(1999年世界文化遺産登録)
1876年にドイツの考古学者シュリーマンによって発見されたこの古代文明の遺跡は、クレタ文明のあと紀元前16世紀頃に独自の文化を築き上げ、最盛期にはエーゲ海一帯を支配したといわれています。
遺跡のある場所は、ミケーネ村から数キロ離れたところの山の南斜面に城壁に囲まれ残っており、ミケーネ王家の宮殿として建てられたものです。
 
  城壁
遺跡全体を城壁が囲っています。
      
  獅子の門
紀元前1300年頃に造られたといわれるこの門の上部には、ミケーネ王家の権力の象徴といわれる獅子のレリーフが刻まれています。
      
  円形墓地
遺跡の入口を入ってすぐの右下にあるこの墓地は、紀元前1700年頃のものと推測され、竪穴式の墳墓です。発掘時には武器、陶器のほかに純金を使った宝飾品も発見されており、遺体の中には「アガメムノンのマスク」と呼ばれる黄金のマスクも発見されたそうです。
     
  宮殿からの眺め
遺跡の頂上にある宮殿跡からは遠くにエーゲ海を望むことができます。
     
  アトレウスの宝庫
獅子の門から駐車場に戻る途中にあるこの宝庫は、アガメムノンの墓とも呼ばれており、中に入ると高さ34m、直径14mのドーム型の墓室となっており、全体が石で造られています。墓はミケーネの王を埋葬したのではいわれていますが、発見されたときは盗掘により何も残っていなかったそうです。
     
  コリント運河
コリント運河は、ペロポネソス半島とアッテイカ半島の間にあり、コリンティアコス湾とサロニコス湾をつなぐ運河で1893年にフランスの企業により造られたもので、幅23m、全長約6,300mとそんなに大きな運河ではありませんが、写真を撮った橋から水面までは80mあります。
 
 
 
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