モンレアーレ
 
パレルモからバスで30分ほど西に走ったところにある町モンレアーレ、標高300mほどの小高い丘の上にある町で人口4万人ほどの小さい町です。
町の見所は中世の時代に大司教座がおかれたモンレアーレ大聖堂で、1182年に完成した大聖堂はノルマン建築様式の代表的建造物とし知られており、2015年にユネスコの世界文化遺産にパレルモの建造物群とともに「パレルモのアラブ=ノルマン家様式建造物群及びチェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂」の一部として登録されています。
 
     
   
丘の上からはモンレアーレの町並み(上左)、そして遠くに霞んではいますが、パレルモの町並みとティレニア海(上右)が望めます。  
     
  雨に濡れた路地裏ではベランダにビニールが掛けられています。よく見るとその下には洗濯物が、日本だと雨が降れば慌てて取り込みますが、おおらかな性格なのでしょうか、取り込まずビニールで覆って乾くのを待っているようです。  
     

                     ヴィットリオ・エマヌエレ広場
 
                        グリエルモ2世広場
 
     
   
ヴィットリオ・エマヌエレ広場から見るモンレアーレ大聖堂の正面ファサード  
     
  大聖堂の後陣はアラブ・ノルマン様式の混合で建てられています。  
     
  大聖堂の内部はイタリア国内最大規模といわれるビザンチン式のモザイク画が施されていて、その総面積は6,500㎡にも及ぶ大規模なものです。  
     
  正面中央アプスの丸天井にはキリストの半身像、その下には聖母子座像、左右のアプスには聖ぺトロと聖パウロの全身像が描かれています。

注:アプスとはローマ建築に紀元を発しており、宗教建築などにおいて壁面に穿たれた半円形、または多角形に窪んだ部分をいいます。
 
     
大聖堂の身廊部分の壁面には旧約聖書の場面が描かれていて、『アダムとイブ』や『ノアの箱舟』などが描かれています。
右の写真は『イブの誘惑』を描いたモザイクで、中央の木の幹に蛇が描かれています。
   
 
     
   
天井部分の装飾はアラブ・ビザンチン風の幾何学模様となっています。  
     

モザイクの見本
     
 
   

                           レモン
 
 
     
     
     
         トップページに戻る        南イタリア・シチリア島の旅に戻る     パレルモを見る