ルーアン(Rouen)
 
ノルマンディー地域圏の首都であるルーアン、セーヌ川の河川港として発展し、中世にはノルマンディー公国の主となった街で、大司教座がおかれた古都であり、英仏戦争を勝利に導いたジャンヌ・ダルク終焉の地でもあります。
 
     
 



ルーアン大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Rouen)
ノートルダム大聖堂とも呼ばれるこの大聖堂は、4世紀に建造されたバシリカと11世紀の初めに献堂されたロマネスク様式の聖堂を基礎としており、1145年に建築が開始されて完成するまで400年余を要しています。大聖堂の尖塔は高さが153mとフランスの聖堂では最も高い塔となっています。
ここルーアン大聖堂には、ジヴェルニーに住んでいたクロード・モネが、1892年から1894年にかけて取材に訪れ、大聖堂の前にイーゼルを構えて素描を書き、自宅に戻ってアトリエで、30点以上もの連作「ルーアン大聖堂」として仕上げています。
 
       
 
 
カテドラル広場で正面から写真を撮ろうとしても、横幅があり、高さもあって24mmの広角レンズでも全景が入りきりません。あいにくと魚眼レンズは持ってきていないので、この位置から撮影です。
 
 
 
正面ファサードのタンパン(ティンパヌムtympanum)
 
 
 
正面入口横の扉にの上にあるタンパンには、右端には今まさに首を切ろうとする姿の像、その左は切られた首を差し出す女性の像、その左の中央部には逆立ちするサロメの像があります。
 
 
 
その部分を拡大してみるとよくわかります。
 
 
 
中央ファサードのタンパンには旧約聖書に登場する「エッサイの樹」の場面が刻まれています。
 
 
 
大聖堂の内陣。身廊の高さは28mあります。
 
 
 
主祭壇
祭壇上部はステンドグラスで囲まれています。
 
 
 
 
       
カテドラル広場には観光案内所があります。
16世紀に建てられたというこの建物は、ルーアンでも最も古い建物の一つで歴史的建造物として指定されています。大聖堂の正面になるため多くの観光客が大聖堂の写真を撮るべくカメラを構えています。

 
 



ジャンヌ・ダルク歴史館(Historial Jeanne d’Arc)

.ルーアン大聖堂のすぐそばにある歴史館で、2015年に開館されており、ジャンヌ・ダルクに関する資料が収集され、公開されています。

建物の壁にはジャンヌ・ダルクの名誉回復裁判が行われた記念の碑がありましたが、ドジなことに記念碑の写真を撮らずに、その説明板の写真を撮っていました。
 
     
   
  大時計台(Gros-Gros-Horloge )
カテドラル広場からグロ・オルロージュ通り(Rue du Gros Gros-Horloge)を西に歩いてくるとあるのがこの時計台です。時計台は道を横切る形となっていますが、14世紀にゴシック様式の鐘楼とルネサンス様式の時計からなっており、街の歴史的建造物の一つとなっています。時計の針は短針のみとなっていて、現在も正確な時を刻んでいます。
内部は時計の歴史館となっていて塔の上にも上ることができ、ルーアンの街を一望できるようです。

 
 
 
 
時計台の下のアーチ部分には、ルーアンの街がその昔羊毛取引で栄えていたこともあってか、「よき羊飼い」のレリーフが刻まれています。
 
 
   
  聖ジャンヌ・ダルク教会(Église Sainte-Jeanne-d'Arc)
左側にある十字架がなければ教会とは思えない三角屋根のスタイルの聖ジャンヌ・ダルク教会は、1979年に建立されたもので、1431年5月30日にジャンヌ・ダルクが火焙りの形で処刑されたヴィユ・マルシェ広場(旧市場広場)にあります。

 
 
   
   
教会内のステンドグラスは今は廃墟となった聖ヴァンサン教会にあったもので、第二次世界大戦中は爆撃による被害を避けるため取り外され、この教会に復帰したものです。
 
 
   
     
 
 
教会横に建てられている十字架の付近でジャンヌ・ダルクは火刑に処せられています。
 
 
   
  ルーアン裁判所
16世紀の前半に建てられた裁判所ですが、どう見ても裁判所とは思えないたたずまいです。
 
 
 
 



ジャンヌ・ダルクの塔(Donjon de Rouen)

ルーアン城の主塔として13世紀に建てられたもので、塔の高さは35m、直径が15mあり、異端者として捕らえれられたジャンヌ・ダルクが、審問裁判の期間監禁されていた塔でもあります。
 
     
 
 



アルマダの祭り

ルーアンの街を歩いているとなぜか日の丸の旗が、それも一つではありません。あちこちの道に掲げられています。
添乗員さんの話では、6月に開催された「アルマダの祭り」というものの名残だそうで、30年前から5年に一度開催されており、世界各国から大型帆船が集結するとのことです。
 
   
 
 
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