ロイヤル・タンブリッジ・ウェルズ(Royal Tunbridge Wells)
 
観光初日はあいにくの曇り空です。午後から今回一番期待しているセブンシスターズですからこの後天気が良くなるのを祈ってスターします。
クロイドンのホテルから南東に向かって約1時間、ロイヤル・タンブリッジ・ウェルズに到着です。
ここロイヤル・タンブリッジ・ウェルズは、人口6万人ほどの町で、鉄器時代には人が住み田畑を耕作していたという歴史があるとされており、1606年にダドリー・ノース卿によって鉱泉が発見され、鉄分を豊富に含む飲料水として優れたものであると判明し、ロンドンをはじめ各地から噂を聞きつけた人々が次々と訪れ、やがて優雅なスパ・リゾートとして栄えるようになりました。
1834年にこの地を訪れたヴィクトリア女王は、滞在中に毎日訪れては飲泉していたといわれ、1909年にはエドワード7世によって町名に「ロイヤル」の称号を授与されたという町です。
因みにイギリス国内で町名に「ロイヤル」の称号があるのは、イングランド中西部ウォリックシャーにあるロイヤル・レミントン・スパとこの町の2ヶ所だけです。
 
      
   
  パンティリーズ(The Pantiles)
17世紀に造られたコロネード式の歩道が続く通りで、おしゃれなショップ、カフェやバーなどがありますが、造られた当時は身分によって利用できる範囲が定められていたとか。
 
      
 
 
 
      
   
   
    
  パンティリーズ前の出店には大きなロブスターが。値段を見ると1杯12£(約1800円)からと表示されています。右側の大きいのは幾ら位するのでしょうね。  
      
   
    
カリービーアット鉱泉(Chalybeate Spring)
パンティリーズの北側の浴場広場(Bath Square)にあるこの鉱泉は、ミネラル・ソルトや鉄分、カルシウム、マグネシウムなどを多く含んでおり、当時は二日酔いから不妊症、肥満まで、どんな病にも効くといわれ飲水する人が絶えなかったといわれています。

上の写真の鉱泉の説明板の左側には、ダドリー・ノース卿のレリーフがあります。
 
 
   
 
鉱泉は上の写真の右側部分のところで湧き出ていますが、下の写真のように蓋が占められています。
現在は、夏の間だけディッパ―と呼ばれる管理人が、独特のコスチュームで身をまとって、蓋を開けて汲みあげ飲ましてくれるようですが、開業時間が10時からのようで、訪れたときは時間が早く蓋が閉まったままでした。

  
 
 
蓋の周りが赤くなっているのは鉄分が多いためです
 
     
 
  キングチャールズ教会
(Church of King Charles the Martyr)
鉱泉が発見され人々が訪れるようになった時のタウンブリッジ・ウェルズには教会がなく、王室からのからの訪問がきっかけとなり、1676年に赤レンガ造りで創建された英国国教会です。
     

ハイ・ストリート(High Street)
17世紀以前のイギリスにおいて、「High」という単語は、比喩的に優秀さや地位の優越を意味していましたが、現在では大きな村や町の小売店が集積する大通りを指すようになっており、イギリス国内で最も多くつけられた街路名で、なんと国内に5000ヶ所以上あるようです。
      
  町の中心となるハイ・ストリートにある、チューダー様式の宝石店の軒先には、英国王室の紋章が掲げられています。
王室御用達のお店のようです。
 
     
   
  タンブリッジ・ウェルズ駅
1845年に開業した歴史ある駅で、ここからロンドンまでナショナル・レールを利用50分位かかるようです。
 
     
 
  ハイ・ストリートにある橋に設けられた町の紋章
 
     
 
 
     
  約1時間町を散策した後に次の目的地ライに向かって出発です。  
     
      
     
     トップページに戻る   イギリスの美しい村々を訪ねる旅に戻る   
   
                                               ライを見る