塔の町サン・ジミニャーノ

旅も残すところ今日を入れて3日天気もようやく青空になりました。このまま続いてくれるといいのですが。
フィレンツェにほど近いトスカーナの丘の上にある町サン・ジミニャーノ、町の名前は398年にこの町でなくなったモデナの司教聖ジミニャーノ名前が付けられています。町はアルプスより北の町からローマに続く巡礼の道であるフランチジェーナ街道(「フランスからの道」の意)とフィレンツェとピサを結ぶピサーナ街道の合流点に位置していたことから大きく発展、13世紀に入り街が繁栄したことで、貴族の権力の象徴としての塔の建設が次々と行われ、教皇派と皇帝派に分かれてより高く、美しい塔を建てることを貴族同士競い合い50mを超える物を含む72もの塔が街内に建設されました。
その後14世紀に大流行したペスト病と町内部での権力争いで衰退し始め16世紀半ばにはフランチジェーナ街道が利用されなくなったことで交通の拠点からも離れて廃れた町となりました。
ほかの町で造られていた塔も不要なものは解体されてゆきましたが、ここサン・ジミニャーノには現在も14本もの塔が残り、中世の町の面影を残していることから「サン・ジミニャーノ歴史地区」として1990年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
ここサン・ジミニャーノは204年以来11年ぶりの訪問です。
 
   
   
マルティーリ・ディ・モンテマッジョ広場から見る旧市街の城壁。前に来た時観光バスはこの広場に停まりましたが今回はここより下に新しい駐車場ができそこに停まっています。  
     
サン・ジョバンニ門
13世紀半ばに造られた城塞の旧市街に入る門は全部で5か所ありますが、ここサン・ジョバンニ門から観光がスタートします。
左側の写真は広場から撮影したもので門の上部には石落としがあるのがわかります。門の奥にはグロッサの塔が見えます。右側の写真はサン・ジョバンニ通りからの撮影です。
ここは約2時間自由散策です。
   
 
     
町のメインストリートはサン・ジョバンニ通り、まだ9時前なので観光客も少なくひっそりとしています。通りの横の路地も絵になります。
夜景だともっといいのではないでしょうか。
 
 
     
  ベッチの塔とベッチのアーチ
中世の時代この町の豪商であったベッチ家によるものです。
 
     
  チステルナ広場
三角形の形をした広場の中央に井戸(チステルナ)が設けられたことからチステルナ広場と呼ばれており周りには何本の塔が見えます。
塔は左からベッチの塔、クニャネージの塔、右奥がグロッサの塔、そして右手前の2本の塔がアルディンゲッリの双塔です。
 
     
  ポルケッタ
子豚の丸焼きです。
 
     
   ドゥオモ広場で見るグロッサの塔
左の建物はパラッツォ・デル・ポーポロ、現在は市庁舎兼美術館となっています。
グロッサの塔は14世紀の初めに建てられた塔で高さは54mと町で一番の高さを誇ります。
     ドゥオモ
12世紀半ばにロマネスク様式で建てられた参事会教会で、正面のファサードは19世紀に改装されています。
あいにくと時間が早いため内部は見れませんでしたが、シエナ学派による多数の美術品が収蔵されているようです。
 
   
ロッカの城塞
町の西はずれにあるこの城塞は、14世紀の半ばにフィレンツェからの攻撃に対処するため築かれた城塞ですが、その後町がフィレンツェに取り込まれて取り壊され、現在は一部が修復されて公園となっています。
この城塞の端に立つと町の塔やサン・ジミニャーノの町並みそして遠くにアペニン山脈を見渡す絶好な撮影ポイントがあります。
   
     
    
    

ロッカの城塞より望むトスカーナの風景、遠くには雪を頂くアペニン山脈が見えます。
 
   
サンタゴスティーノ教会
町の北外れにある13世紀末にロマネスクゴシック様式で建てられた教会です。 
 
   
     
グロッサの塔
町にある塔で唯一上に登れる塔で上からは町が一望できるのでけどオープンは10時からとのこと、集合時間もあるし断念して中庭の写真を撮影。
     
       
   
     
       
 
     
 
 
        
        
観光時間が2時間弱では町の中全部を回ることができませんが残念ですけど集合時間です。10時20分ルッカに向けて出発です。  
     
        
        
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