シギリヤロック    
スリランカ中部にあるマータレにあるシギリヤ、シンハラ王朝のカサッパ(カシャパとも呼ばれています。)1世によって5世紀に築かれた王宮跡がシギリヤロックと呼ばれる岩山の上にあります。シギリヤロックはマグマが硬化してできた岩頸で標高は約370mあって楕円形の形をしており四方は切り立った崖となっています。シギリヤロックの周りは水路、庭園、貯蔵施設などの都市遺構が残っており、「古都シギリヤ」として1982年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
        
中国人が多く訪れるから朝早く出発しますとのことで午前7時15分バスでホテルを出発、約30分で駐車場に到着。バスを降りると途端にムッとした湿気が襲ってきます。気温は30度ぐらいでしょうか。
右はシギリヤの遺跡の全体地図です。
   
     
  遺跡の周りは濠で囲まれています。地図で見ると現在は一部しか残っていませんが当時は四周全てにあったのではないでしょうか。当時この濠には「ワニ」が放たれていたとのことです。
西側の入り口から遺跡に入ります。
この地点の標高はカメラのGPSでは180m、はたして1202段の階段を登りきって頂上までたどり着けるのか膝がちょっと心配です。
 
     

    
入るとすぐにあるのが夏の宮殿跡です。正面にはシギリヤロックが見えますがあいにくとちょっとガスっています。  
   
水の広場
水の広場には川が流れており噴水(右端の写真)もあります。この噴水は高低差を利用して水を吹きだすように作られており、写真ではずかに噴水であることがわかるくらいですが30cmくらい吹き上がるようです。
      
 
     
大岩の下にはいくつもの僧の修行場があります。
岩の上部は漆喰が塗られてそこには王宮時代に描かれた半裸の女性の絵があったようですが、修行の妨げになるとのことでほとんどが消されておりわずかに一部その痕跡が残るだけです。(右の写真)
 
   
 
  岩には紀元前1世紀ころに書かれたといわれる文字がうっすらと残っています。(赤い線の上)  
     
  ここがシギリヤロックへの登り口です。入口の岩にもフレスコ画があったようですが今はほとんど残っていません。
入り口横の看板には「Bouder Arch No1」と書かれており、「自然の景観の特徴を生かしたよい例である。」と説明書きがあります。
さあ1202段先の頂上目指して頑張らなくっちゃ!
 
    
入り口から40mほど登って下を見ると水の広場がよく見えます。周りはジャングルです。  崖沿いの道をしばらく歩くと(左の写真)今度はらせん階段です(右の写真)。
道はすべて一方通行となっているので途中で引き返すことはできません。
蒸し暑いので汗がしたたり落ちてきます。
 
    
螺旋階段を登りきるとシギリヤレディのある洞窟です。中には当時500人ほどの美女が描かれていたとのことですが現在確認できるのは18人ほど、それも経年変化でだんだん薄くなってきているようです。    
     
   
     
       
 
     

  岩窟を出るとまた崖沿いに道となります。高所恐怖症の人には下を見る余裕など全くないところだと思います。(私はその心配がないので平気な顔をして下を覗いてますけど)  
        
  シギリヤレディの描かれた洞窟を出るとまた崖沿いの道、水の広場は遠くに見え右側にはエレファントロックと呼ばれる巨岩が見えます。カメラのGPSは高度280mです。  
        
   左写真の中央部は兵士の宿舎跡であったとのこと。又、写真上部の大きな石は投石機でここで下からくる敵に対して投石するようになっていたようです。
下の写真をクリックすると大きな画像が表示され、石と石の間に細い石が挟まれていて人工的なものであることがわかります。
 
        
ライオンのテラスに着きました。高度は315m、ここから更に階段で頂上を目指します。登り口の両側には巨大な「ライオンの前足」があり「ライオンポー」と呼ばれています。
中国人が多くここでポーズをとりながら写真を撮っているので中々両側を入れた写真が撮れません。残念ながら片側だけで撮影。
階段はこの時期そんなに混んでいませんが観光シーズンともなると数珠つなぎになって上り下りに相当時間がかかるようです。
   
        
  階段の途中から見るライオンのテラス。下まで25mほどあります。  
       
  ここが頂上、この石の2段を登ると1202段となります。天気が良ければ周辺がよく見えるのでしょうがあいにくの曇り空で少しポツポツと雨が落ちてきています。
入口の石の間を通り抜けて写真を撮りながら40分ほどで到着です。カメラのGPSは362mを示しています。

 
       

   
 頂上の王宮跡には大きな貯水池が設けられています。  
        
   
宮殿跡の遺構。重機もない時代の5世紀、これだけのものを作るのにどれだけの労力を要したのでしょうか。    
      
   コブラ岩とアサナ礼拝堂
左は「コブラ岩」と呼ばれている岩で自然もののように見えますけど、よく見ると加工した跡があるように感じます。
岩の下にある洞窟は「アサナ洞窟」といい、礼拝堂が設けられており、「アサナ礼拝堂」と呼ばれています。この礼拝堂は僧侶の瞑想用に作られたもので、ここにも8から9世紀ころに描かれたいくつかのフレスコ画があったようですがほとんど残ってません。
  
 
     
  
 
     
シギリヤロックの観光を終えて午後の観光をする前にいったんホテルに戻ります。とにかく汗ビッショリですのでホテルでシャワーを浴びなくちゃ。  
        
        
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