タリン歴史地区 その2     
   
   
 
ヴィル門(Viru Gates)

トームペア城(Toompea loss)の城壁に囲まれたタリン旧市街への入口となる城門のひとつで、二つの円形の塔からなる門です。その昔はこの塔の奥に更に四角い塔と城壁があったとのことですが、交通の障害になるとのことで取り壊されています。
正面の道はヴィル通り、奥に見えるのはタリン旧庁舎の鐘楼です。
 
        
   
ムーリヴァヘ通り(muurivahe)
ヴィル門を抜けてすぐに両側にある道がムーリヴァヘ通りです。特に門の右側の通りは(上左の写真)、「セーターの壁(sweater wall)」とも呼ばれているようで、城壁の窪みのところにニット製品を売る出店が並んでいます。逆に門の左側(上右の写真)は出店が出ていないのでひっそりしています。城壁の奥に見えるのはアッサウワ塔(Assauwe Tower
)
 
         
 



ヴィル通り

午前中の通りは観光客も少なくひっそりしていますが、午後になると結構観光客が増えて賑わいます。
店先のベンチでは牛がくつろいでいます。
 
 
    
 
ラエコヤ広場(Raekoja Plats)

ヴィル通りが尽きるところにあるラエコヤ広場、タリン旧市街の中心部であり、町がハンザ同盟に加盟して繁栄しだしたころ14世紀初めごろには市庁舎が建てられ、広場では市が開かれ、祝い事の催しなどが行われ、時には公開処刑も行われていたとの記録も残っているようです。
左側の写真の尖塔は、聖霊教会の鐘楼です。
 
   
   
旧市庁舎
広場の南側にあるゴシック様式の旧市庁舎が、1402年から1404年にかけて建てられたもので、北欧最古のゴシック建築といわれており、建築以来無傷で保存されています。市庁舎の塔は、高さが65mあり、その先端の風向計は、旗を持った「トーマスおじいさん」と呼ばれる番兵の像となっています。(中央の写真ですが、ちょっと小さすぎますかね。)右の写真は市庁舎の雨樋、なんとドラゴンとなっています。ヨーロッパの建物の雨樋といえばいろいろなものを見かけますけど、ドラゴンの雨樋ははじめて見ました。
 
   



市議会薬局(Raeapteek)

市庁舎広場にあるこの薬局、1422年に創業されたといわれる薬局ですが、一説ではこの時点で既に3代目の経営者であったとのことで、ヨーロッパでは最も古い歴史のある薬局です。
中世の時代、ユニコーンの角の粉末や「失恋の治療薬」などといわれるものが売られていたとのことで、当時のロシア皇帝もここから薬をり寄せていたとも伝えられています。
店はこの間一時も休まず営業が行われ、現在でも「失恋の治療薬」こそ売っていませんが、営業が行われています。

薬局の三階の窓辺にはリンゴと思しきものがいくつも下げられています。どう見ても本物に見えるのですが、ドライフルーツにでもするのでしょうか。
   
 
       
   
 
 



聖霊教会(Püha Vaimu kirik)

14世紀以前に礼拝堂として創建され、14世紀に白壁の教会となっており、ファサードには17世紀に設けられ、タリンで最も古い公共の時計が、今でも現役で作動しています。内部には15世紀にバーント・ノトケによって造られた木製の祭壇があります。
   
 
 



旧市街の路地には、写真のように、道路の中央に、鳥の形をした石のモニュメントが置かれて車両が入れないようになっています。
道路の入口両側には車両進入禁止の看板は建てられていません。
無機質な看板よりこの方がいいのかもしれませんね。
   


ギルドホール(Great Guild Hall)

14010年に建てられたギルド会館で、現在はエストニア歴史博物館となっており、エストニアの先史時代からの歴史的資料や、出土品が収蔵、展示されています。
 
 
   



聖カトリーヌの小径(St. Catherine's Passage)
 
聖カタリーナ通りとも呼ばれるこの道は、かつてあった聖カカトリーヌ教会(聖カタリーナ教会)の裏手にあり、小さなお店があります。
     
 
   



聖カトリーヌの小径の石壁には、何枚もの石板が架けられています。
この辺りはかつてドミニコ修道院があったところで、架けられている石板は、14世紀から15世紀に修道院にあった墓石です。
 
 
   
 


ヘルマン塔(Helleman Tower)

ムーリヴァヘ通りとウウス通り(Uus Tänav)の間にある城壁の途中にヘルマン塔があります。この塔のところから城壁を歩くことができます。上に登ろうと思ったのですが、なんとドアが閉まっています。今日は休みだったのでしょうか、それとも休憩中?

写真左はムーリヴァヘ通りから、写真右はウウス通りから撮影
   
 
 
塔のそばには木造住宅が、塗装も剥げ落ちていて相当古そうな建物です。
 
 
 


三人姉妹(Kolm Ode)

ライ通りに面して寄り添うように建てられた、パステルカラーの三軒の家は15世紀の商人の家ですが、現在はホテルとなっていて、有名人も多く宿泊しているようです。
   
        
 


KGB元本部

ソ連占領時代にKGBの本部が置かれていたところで、ライ通りとパガリ通り(Pagali tänav)の角にあり、当時は地下に強制収容所も置かれていました。
   
        


太っちょマルガレータ(Paks Margareeta)

トームペア城には、最盛期に14~16mの高さを持つ城壁が長さ約2.4kmあって40もの監視塔を持っていたといわれています。現在でも城壁には20の塔が保存されています。
この塔は城の北端にある塔で、16世紀の前半に、大砲塔として造られたもので、直径約25m、高さ約20m、壁の厚さが5mにも及ぶといわれています。
現在塔の内部は、エストニア海洋博物館(Estonian Maritime Museum)として一般に開放されています。但し入場には5€ほど必要です。
太っちょマルガレータの左側に見えるのは、ストッティング塔です。
右の写真は太っちょマルガレータと接していて、唯一残っている城門でスールランナ門です。
   
 
   



粉挽き小屋(Tallinn Horse Mill)

スールランナ門からライ通りに入ってすぐのところにある丸い屋根の建物、14世紀の終わりごろから18世紀にかけて馬を用いて粉挽きを行っていた小屋でした。
   
       



グルスベケ塔(Grusbeke Tom)

ライ通りから城壁沿いに、ラボラトーリウミ通り(Laboratooriumi)に入ってすぐ左側にあるのが、グルスベケ塔です。(左の写真)

ラボラトーリウミ通りを少し歩いて振り返ると、手前にエッピング塔(Eppingi Tower)、そして奥にはとグルスベケ塔が見えます。(右の写真)
右端の写真は、スルスキー通り(Suurtüki Street)から塔の広場に出たところから撮ったエッピング塔(手前)とグルスベケ塔(奥)です。
 
 
       
 


プレート塔(Plate Tom)

ラボラトーリウミ通りとスルスキー通り(Suurtüki Street)が交わるところにあるのがプレート塔です。
   
 
     



塔の広場(Tornide Väljak)

スルスキー通りの両側にあるこの広場、道の両側に塔がいくつも並んでいます。
この広場では、毎年夏にタリン国際フラワーフェスティバルが開催されるということですが、訪れたこの日もイベントが開催されていました。
     
 
 
 
花壇の後ろには民族衣装を着た人形が置かれています。 こちらはサンドアートならぬ黒と白い小石で造られた花のアート  
   



スール・クルストゥル通り(Suur-Kloostri)

手前に見える門は修道院の門(Monastey Gate)、少ししか見えないサウナ塔(Souna Tower)、黄金の足の塔(Kuldjala Tower)、そして一番奥にはヌナ塔(NunnaTower)です。
 
   



猫井戸

ラタヌエカエヴ通り(Rataskaevu)とduukri通りが交わるところに、つるべ井戸の広場(Rataskaevu Plats)と呼ばれる小さい広場に「猫井戸」と呼ばれる井戸があります。
中世の時代に設けられた井戸で、言い伝えでは、井戸を保つために猫が何匹も投げ入れられていたといわれています。
もちろん現在ではそんなことはしないでしょうし、井戸も記念に残されているだけのようです。
   


アッサウワ塔(Assauwe Tower)

塔の横には城壁を利用して設けられた、「演劇と音楽史の博物館」が設けられています。
 
 
   



ヴァナ・ポスティ通り(Vana-Posti)とムーリヴァヘ通り(muurivahe)の三叉路にあるKino Soprusという映画館。
古そうな建物かと思って調べたら、1955年にスターリン様式で建てられたとあり、新しい建物であることがわかりました。開館当初は1日に6,000~7,000人が入館していたというからすごいですね。
現在はNPO法人運営のもとに映画館、そしてナイトクラブなどが営業しているようです。
 
   



バルト駅(Balti Jaam)

旧市街を一度抜けて近くにあるマーケットへ。途中バルト駅の下に設けられている地下道を抜けてゆきます。
駅は、他のヨーロッパで見かけるように改札口は設けられていません。(といっても最近は改札口を設ける駅も増えてきていますね。)
この駅からは、エストニア国内はもちろん近隣諸国への長距離列車も出ているようです。
 
   



バルト駅市場(Bbalti Jaama Turg)

バルト駅のすぐ隣にあるこの市場、最近リニューアルされたとかできれいな市場です。
建物前にある屋根のところではお花の店が何軒か出ています。
 
   
 
一階には肉屋、八百屋そして果物屋さんのお店が、場内をぐるっと回りましたが、何故か魚屋さんが一軒も見当たりません。港町のタリンなのにあまり魚を食べないのでしょうか、それとも魚は別のマーケットで売っているのでしょうか。二階はフードストアと用品、雑貨店となっています。  
    

                          チューリップ
 
 
 
タリンの空港で見かけたプロペラ機、ATR-72型のターボプロップエンジン搭載の旅客機ですが、日本のYS-11は既に生産を中止していますが、この飛行機は1988年に生産が開始されて以来いまだに生産が続けられています。  
       
  
 
     
         トップページに戻る     バルト三国に戻る