バレンシア  
 
アルバラシンから約2時間40分でスペインで三番目に大きい都市バレンシアに到着です。
バレンシアはバレンシア州の州都で人口は約80万人、3月中旬には有名な『バレンシアの火祭り』が行われるところであり、パエリア発祥の地で有名な港湾都市です。ここでは夕食までの間、簡単に街を巡ります。
 
       
  セラノスの塔
1392~1398年に架けて造られたゴシック様式の塔で、かってバレンシアの街を取り囲んで守っていた城壁に設けられた城門です。城壁は1865年に取り壊されましたが、この塔はのこされ一時監獄として使われていた歴史があります。
 
     
  聖母デサンパラドス教会堂とバレンシア大聖堂
左側の聖母デサンパラドス教会堂は、バレンシアの守護聖母デサンパラドスを祀る教会で、17世紀の初期バロック様式で建てられており、右側のバレンシア大聖堂は、正式名称をサンタ・マリア大聖堂といい、イスラム時代のモスクがあったところに、13世紀から15世紀にかけて建設さたカテドラルで、ゴシック、ロマネスク様式が混在して建てられています。
バレンシア大聖堂の内部にはキリストが最後の晩餐で使用したとされる聖杯が飾られています
 
     
  ビルヘン広場の噴水
 
     
  さすがオレンジの名産地バレンシア、公園や街路樹がオレンジの木です。たわわに実っていますがとても酸っぱくて食べられないようで、加工してママレードなどにするそうです。
酸っぱいかどうか一度試してみてはいかがですか。
 
     
  バレンシア中央市場
8000㎡という巨大な市場は、1916年にモデルニスモ(アールヌーボー)様式で建設がはじめられたといわれ、その大きさはヨーロッパ最大級とか。中に入ってみたいけど、営業時間は平日と土曜の7時半から14時半までとかで、すでに表門の扉は閉められていました。
曲がっていてすみません。
 
   
  サントス・フアネス教会
バレンシア中央市場の北側にあるこの教会は、13世紀半ばにゴシック様式で創建され、16世紀末に火災にあい焼失。17世紀から18世紀にかけてバロック様式で再建されたものです。
    ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ
中央市場、サントス・フアネス教会と向かい合うようにプラサ・デル・メルカード(商業広場)にあるこの建物は、15世紀後半にゴシック様式で建てられた絹の商品取引所で、繊維製品の取引で黄金時代を迎えていたバレンシアの経済力を示す建物といわれています。
このラ・ロンハ・デ・ラ・セダは、1996年に「ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ」の名でユネスコの世界遺産に登録されています。
 
        
  バレンシア市庁舎
写真を撮っていてよく見ると中央の塔の下部に黒い鳥があるのが見えました。アップしてみると羽を広げたコウモリです。
市庁舎に何でコウモリの像が、と思って調べるとアラゴン王国からの由来で、公式の紋章ではないものの、市民に受けられているとのことで、サッカーチームのバレンシアのユニフォームにもこのコウモリが取り入れられているようです。
 
 
     
  市庁舎前の広場は、来週15日から開催される火祭りの準備のためでしょうか、フェンス等が設けられていて広場に入ることができません。そばには祭りに使う人形なども置かれています。  
 
        
  バレンシア中央郵便局
アユンタミエント広場に面して建てられているこの郵便局は、1923年に建てられたもので、とても郵便局とは思えない優雅な建物です。
 
     
  夕方6時を過ぎているというのに街中の温度計は25度となっています。日中の平均気温が19度くらいということですから、ガイドさんも今週は異常なくらい温度が高く、来週になるとまた気温が下がるようですと言ってました。  
     
バレンシア北駅
町の中心部にあり、マドリッドはもちろん、バルセロナ、マラガやセビリアなどの主要都市との間の長距離路線の列車も運行されています。
駅舎にはモザイクタイルを使った絵が飾られており、時間があれば寄ってみるのもいいのではないでしょうか。
   
 
   
   
     
   
    
  バレンシア闘牛場
バレンシア北駅の隣に建てられているこの闘牛場、一見するとローマのコロッセオを思わせる雰囲気がありますが、19世紀の半ばに新古典主義様式で建てられたもので、スペイン国内に数ある闘牛場の中でももバルセロナやマドリッドと並ぶ1級闘技場です。
闘牛はスペインの国技のようなものですが、最近では観客の減少や動物愛護団体の批判の高まりもあって、バルセロナではついに禁止に追い込まれているようです。
そばには闘牛士マノロ・モントリューの像が置かれています。
 
         
 
  来週15日から行われるバレンシアの火祭りのためでしょうか、街中の通りには通りごとに異なった模様のイルミネーションが設けられています。  
     
  町の八百屋さんの店先にはジャガイモ、ズッキーニ、トマトなどが並べられています。
ジャガイモが2㎏で1.2€(約150円)、トマトが2㎏で1€。日本ですとジャガイモが300~500円、トマトが150~300円ですから結構安いのではないでしょうか。
 
     
   
お待ちかねのバレンシア発祥のパエリアです。左の大鍋でツアー一行14人分が造られており、小分けすると左のようになります。  
     
  ハナズオウ(花蘇芳)

マメ科の植物で、スオウバナ(蘇芳花)とも呼ばれており、キリストの弟子で12人の使徒の内の一人であったイスカリオテのユダが、この木で首を吊ったという伝説があり、「ユダの木」とも呼ばれています。








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