善峯寺(よしみねでら)(2014.12.02撮影)
 
京都市の西南端にある釈迦岳の支峰である善峯の京都市内を一望できるところの山腹一帯にいくつもの堂宇がある
西山善峰寺(にしやまよしみねでら)、平安中期の長元2(1029)年に天台宗の源算上人による開山で、長元7(1034)年に後一条天皇より「良峯寺」の寺号を下賜され、建久3(1042)年には後鳥羽上皇直筆の寺額を賜ったことによって寺号が善峯寺と改められた。その後青蓮院より多くの法親王が入山したことから「西山門跡」とも呼ばれていました。応仁の乱の際には多くの堂宇が焼失するも江戸時代に入って五代将軍綱吉の生母である桂昌院の寄進によって再興されました。
ここ善峯寺は西国三十三所の二十番札所となっています。
 
    
バスが駐車場についたところからかなりの急坂が始まります。善峯橋を渡って境内の参道となりますが更に険しい坂道となります。どのくらい登るのかカメラのGPSの高度表示は約250mとなっています。
(注:乗用車の場合はここより更に上の山門前駐車場まで行くことができます。)
    
 
   
   坂道を歩くこと約7分で東門に着きます。カメラのGPSは292.5m、駐車場からは40m以上高いところにあります。  
   
山門
正徳6(1716)年に建立された楼門形式の山門で、楼上にある文殊菩薩と楼下の金剛力士像は仏師運慶の作で源頼朝が寄進したと伝えられています。
 
   
観音堂
善峯寺の本堂で、桂昌院の寄進により入母屋造りで元禄5(1692)年に再建されており、西国三十三所観音霊場の二十番札所です。
 
   
遊龍の松
日本一の松といわれ国の天然記念物に指定されているる樹齢600年以上の五葉松で、高さはありませんが幹が横に這うように伸びており、一時期50mにも伸びたこともあるものの松食い虫の影響を受け一部を伐採したため現在は37mの長さとなっています。
 
 
   
多宝塔
国指定の重要文化財で元和7(1621)年に建立されています。
 
   
経堂
宝永2(1705)年に桂昌院の寄進により建立されたもので、この経堂脇にある「桂昌院しだれ桜」は樹齢300年とのことで、「そうだ、京都へ行こう」のCMで用いられたとのことで有名になり桜の時期も訪れる人が多いようです。
 
   
   釈迦堂
明治18(1885)年に建立されており、本尊の釈迦如来は源算上人の作と伝えられていて、腰痛、神経痛に霊験あらたかなお釈迦様と信仰されています。
      鐘楼堂
貞享3(1686)年五代将軍綱吉の厄年にあたり桂昌院の寄進により建立されたもので、「厄除けの鐘」といわれています。
 
   
稲荷社  
   
釈迦堂から奥の院へと更に登りが続きます。現在標高は350mです。  
   
阿弥陀堂
宝冠阿弥陀如来をご本尊とする阿弥陀堂で寛文12(1673)年の建立です。常行堂とも呼ばれています。
 
   
けいしょう殿
昭和62(1987)年に建てられたもので桂昌院の像が置かれており、椅子も置かれているので洛中の景色を見ながら一休みできます。
 
   
薬師堂
善峰寺の最深部にあって元禄14(1701)年の建立で薬師如来をご本尊とし、桂昌院の出生の由来から「出世薬師如来」といわれています。
GPSの高度は367m、駐車場からの高度差は約120mです。
 
   

薬師堂からは京都市内が一望でき遠くには東山三十六峰や比叡山の山並みが見渡せます。
 
   
蓮華寿院旧跡庭
源算上人が建立した蓮華寿院の旧跡に薬師堂を移築した際に作庭したものですが、紅葉が見事です。
 
   
 
   
        
      
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